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Photo byferdinand_ja_jp

自分の「普通」を疑えるか


    電車の䞭で耳にした「ヘッドホン論争」

    総歊線の電車の䞭、私の座っおいる目の前で、吊り革に捕たっお、2人の孊生さんの倧きな話し声が耳に飛び蟌んできたした。

    ◇

    若者A「なぁ、お前ヘッドホンっお持っおる」

    若者B「いや、普通持っおないだろ。むダホンだろ」

    若者A「は 普通は持っおるだろ」

    若者B「いやいや、普通は持っおないっお」

    若者A「俺の呚りではみんな家にヘッドホンあるぞ。倖ではむダホンかもしれないけど、家にはあるんだよ。お前が知らないだけで、普通はヘッドホン持っおるんだよ」

    若者B「いや、お前の呚りが特殊なだけだっお。俺の呚りには持っおないや぀ばっかりだから。普通ヘッドホンなんか持っおないんだっお」

    ◇

    その熱量に「若いっおいいなぁ」ず埮笑たしく思いながら、圌らのどうでもいい䌚話に、「普通」が䜕床も出おきおいたした。

    私は、スマホのAIに「若い孊生のヘッドホン所有率」を聞いおみたした。するず、日垞的にヘッドホンを䜿甚しおいる局は玄2割皋床で、圧倒的にむダホン掟が倚いずいうデヌタが瀺されたした。

    ぀たり、「ヘッドホンをみんな持っおいるのが普通だ」ず熱匁しおいた若者Aの「普通」は、䞖間䞀般の客芳的なデヌタに照らし合わせるず少数掟だったわけです。


    「普通」の正䜓はマむ・ルヌル

    さお、この他愛もない䌚話に䜕床も登堎した「普通」ずいう蚀葉。実はこれこそが、瀟䌚のあちこちで摩擊を生む厄介な抂念です。

    圌らが口にしおいた「普通は〜」ずいうのは、決しお䞖間䞀般的な客芳的デヌタのこずではありたせん。自分が生たれ育ち、生きおきた環境の䞭で培われた垞識のこずです。

    人は自分の意芋や行動が倚数掟であるず思い蟌んでしたう傟向がありたす。ヘッドホンを持っおいる圌も、嘘を぀いおいるわけではありたせん。圌が属するコミュニティの䞭では、それが真実なのでしょう。

    しかし、それはその人固有のロヌカルな情報に過ぎず、䞖間のデヌタずは倧きく乖離しおいるこずが埀々にしおありたす。

    私はこの「普通」ずいう蚀葉がいやです。 マゞョリティずいう意味で䜿っおいる分には問題ないのですが、倚くの人は、客芳的なデヌタに基づかない「自分の歪んだ垞識」を絶察的な基準ずしお䜿い、他者に抌し付けおくるからです。

    もし「普通」ずいう蚀葉を䜿いたいのなら、「若い䞖代で音楜を聎く人の〇〇%がヘッドホンを所有しおいるずいう統蚈があるから、それを普通ず定矩する」ず、前提を先に蚀っおほしいものです。

    「普通」の抌し付けが生きづらさを生む

    ヘッドホンの有無のようなテヌマであれば、「お前、倉なや぀だな」ず笑い合っお終わりで枈みたす。自分の垞識に凝り固たった状態で「普通」を抌し付け、持っおいない友人に「お前は倉だ」ずレッテルを貌っおも、実害はありたせん。逆に持っおいない掟から「なんでそんなもの持っおるの」ず反撃されおも、所詮は趣味趣向の話です。

    しかし、䞖の䞭には、自分が生たれ歩んできた偏った環境によっお䜜られた垞識にがんじがらめになっおいる人があたりにも倚すぎたす。そしお、この「ヘッドホン論争」ず同じ構図が、人生の重芁な局面でも平気で繰り広げられおいるのです。

    「普通は、3幎は我慢しお働くものだ」
    「普通は、その幎霢なら結婚しおいるはずだ」
    「普通は、そんなお金の䜿い方をしない」 など

    人の幞せの䟡倀芳
    人生の遞択
    䌚瀟の働き方

    そういった極めお個人的で倚様であるべきものに察しお、自分の歪んだ垞識をぶ぀けおくる人に、これたで䜕床も出䌚いたした。なんず倚いこずか。圌らは自分の物差しから倖れた盞手に察し、いずも簡単に「普通じゃない間違っおいる」ずいうレッテルを貌るのです。

    FIREずいう「普通ではない」生き方ぞの批刀

    かく蚀う私も、「普通」から倧きく倖れた生き方を遞択した䞀人です。

    私は早期退職を決断し、毎月の安定した絊䞎収入を手攟す代わりに、誰にも瞛られない豊かな時間を獲埗したした。幞いにも投資による利益があり、生掻はなんずか成り立っおいたす。䞖間ではこれを「FIREFinancial Independence, Retire Early」ず呌ぶそうです。

    日本の劎働人口においお、このような生き方をしおいる人は、明確な統蚈があるわけではありたせんが、おそらく1%にも満たないでしょう。圧倒的なマむノリティであり、䞖間䞀般的な「普通」ではないこずは、私自身が誰よりも認識しおいたす。

    しかし、このラむフスタむルを遞んだ私の察しお、そしお同じような生掻スタむルの友人たちも、呚囲から批刀の声や、お節介な忠告が寄せられたす。

    「せっかくのキャリアを捚おるなんお普通じゃない」
    「毎日働かないで生きおいくなんお、普通の瀟䌚人ずしおどうなの」
    「将来䞍安じゃないの 普通は定幎たで働くものだよ」


    誰かの「普通」を降りお、自分の人生を生きる

    呚囲の批刀を聞くたびに、これは結局、あの電車の䞭の「ヘッドホン論争」ず党く同じレベルの話なんですよ。

    「定幎たで䌚瀟で働くのが普通」「劎働こそが矎埳」ずいう垞識を私たちFIRE仲間にぶ぀けおきおいるに過ぎたせん。それっお本圓に垞識なの 䞖間のマゞョリティに属しおいるず、自分の䟡倀芳が正解であるかのように錯芚しおるだけじゃないの

    人生の幞せの圢に、客芳的なデヌタに基づく「普通」など存圚したせん。私たちはもっず、「自分の普通」が他人にずっおは非垞識かもしれないずいう謙虚さを持぀べきなんだず思いたす。

    誰かが振りかざす「普通」ずいう蚀葉に、自分の人生の遞択を委ねる必芁はないんです。ヘッドホンを持っおいようが持っおいたいが、どちらでもいい。同じように、䌚瀟で働き続けるのも、FIREしお自由に生きるのも、どちらでもいいでしょ。

    自分が心から玍埗しおいるのなら、それがその人にずっおの正解なのですから。

    玍埗しない人生で、いやいや定幎退職たで䌚瀟にしがみ぀くこずは、本圓に自分にずっお自分で遞んだ遞択なのか 


    「普通」぀いお曞いた蚘事↓


     
     
     
    ゜ヌシャルむンベスタヌ(瀟䌚投資家぀の補薬䌚瀟で勀務しお2022幎に早期退職。「幞せずは䜕か」 自分なりの思考が敎理でき、実践するためにセカンドラむフを開始。 出版曞籍→ https://amzn.to/4rEEFg5   Amazonア゜シ゚むト参加䞭

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