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プリンス王子のお銭湯様゜ングス


    宇宙で䞀番CITY POPな星OEDOには440もの銭湯が存圚する。バンドマンずしおの成功を倢芋るプリンス王子は降り立っお、い぀も初めおの銭湯を蚪ねる。これを“ハツセンニュヌ“ず呌んでいる。
    略しおOS、お銭湯様゜ングスはプリンス王子の歌心、郜䌚で暮らす人々を詩的に映し出した、文字で感じる音济泉である。

    「メリヌお湯スマス」 OSⅠ

    君にあげたい お颚呂刞
    クリスマスプレれントにネ♡
    柚子もお颚呂に浞かっお
    ぀かりながら考えおおん

    少しだけ ほんのすこしだけ
    お酒を飲んでから
    玫ずyellowで描かれた
    タむルの絵は玅葉
    䞀幎䞭 もみじ

    お湯に朜った顔芋お
    子䟛みたいなこずしお
    こどもみたいに蚀われお
    肩たでお湯に浞かっお

    ああ いい湯だな
    玠敵なクリスマスだな
    キレむになっお
    それぞれ垰ろう

    君にあげたペ お颚呂刞
    去幎のクリスマスにネ☆
    マゞ氎颚呂が苊手
    期限もずうに過ぎおお

    少しだけ ほんのすこしだけ
    お酒を飲んでから
    玫ずyellowで描かれた
    タむルの絵は玅葉
    䞀幎䞭 もみじ
    きっず気にいるから
    きっず付き合っおほしい

    「ありが湯〜ランド」OSⅡ

    君にもらったお颚呂刞
    ポケットに入れたたたで
    梅雚のある日の倕方から
    倜たでやさしくお

    少しだけ僕は番台で
    手間取っおいたけれど
    牛乳を手にずった おじいさん
    ナヌモアを亀えお
    お先にネヌ お代を枡したす

    ボディ゜ヌプをもらっお
    ありが湯っお䌝えお
    お湯に぀かっお黙っお
    それも新しいマナヌ

    ああ いい絵だな
    玠敵なペンキ絵だな
    キレむになっお
    それぞれ垰ろう

    君にもらった お颚呂刞
    い぀かは雚もあがっお
    い぀たでも䜿えそうで
    それでもそうじゃなくっお

    満たされぬ 空の倧济槜
    思いの倖 小さくお
    裞ではない僕の
    䞀雫 靮例 染み蟌んだ
    ひずしずく


    「さらり癜山湯」OSⅢ

    僕は䜕にも持たずに
    知らない星のお颚呂屋ぞ
    10枚綎り 回数刞
    ふんぱ぀した日曜日

    貞しタオルのないこずに
    少しがっかりしたけど
    ガラスショヌケヌスには
    いろいろなタオルが埡座いたす

    東京郜济堎組合
    蚘念のタオルを買っお
    ゆっぜくんずカラフルな
    むラストずおも可愛いネ

    あ...二人連れの片方は
    䞀番cheapなの買っおた
    それでも可笑しいんダ
    のし玙付いおら

    氎車はざんざん廻り
    タむル絵から飛び出した
    䜕凊たでも行けるような気分になる
    日曜日

    栗コヌダヌカルテットの
    サむン色玙 貌っおたゟ
    僕だっおい぀かはネ
    番台でサむンをねだられお
    さらりずネ...うふふ

    僕は䜕にも持たずに
    知らない星のお颚呂屋ぞ
    その屋号は僕の故郷の
    お山ず同じ名前の
    〈癜山湯〉
    さらり癜山湯 

    「新寿湯のレヌザヌビヌム」OSⅣ

    君働く仕事堎に
    䞀番近いお颚呂屋に
    新寿湯ずいう名に
    ずっず前から心惹かれおいたり

    䞀日の営業はただ始たったばかり
    フレッシュなお湯の最沢さに
    ひずりだけ
    〜いい湯だな だ...たさに

    济槜のふりがなに
    ゆぶねず曞いお読たせたり
    気持ち良くなる頭に
    「ノアの方舟」が浮かび

    Ah...君ず䌚った日
    初めおのこず よく芚えおいるョ
    今日ず同じくらいに
    めっちゃsunny sunset

    い぀か向かいの床屋に
    その名も 〈CUT HOUSE MARINE〉
    髭をあおおもらいたい
    湯䞊がり爜快さっぱり

    君はお店で そんな僕に こんな颚に蚀うんだ
    「あのお湯な...熱かったろここいらじゃ
    こんな颚に蚀うんだれ “レヌザヌビヌム“」


    「月ずNiagara」OSâ…€

    シャワヌの出しっぱなしはやめおくだい。ず
    曞かれおいたり
    湯氎を倧切にず
    貌っおある

    少しだけ 僕はその埌に
    にんたりずしちゃうんです
    䞁寧にそしお広々ず描かれた
    タむルの絵はなんず
    ナむアガラの滝

    入り口に
    りタセブロの文字が
    曞いおあったこず
    思い出しおもう䞀床
    にんたりずしちゃうんです

    ボタン抌しおも
    出おこない 錆びた吹き出し口から
    か぀お叩き぀けられた
    お湯の底
    み぀めたした

    湯気の向こうに い぀かの
    パステルの虹がかかる
    のがせ䞊がり远い掛ける
    䜕凊かの囜の熱気球

    少しだけ僕は遥か遠い
    未来を想ふんです
    膚倧な滝のその氎の
    掻動を止める その日のこず
    Niagara Ah ah ah

    誰もいなくなっお
    月圱が映るのです


    「春の倜の野川」OSⅥ

    倜になれば肌寒い
    春 䞉月の末
    私 少し 駆け足で
    初めおのお颚呂屋ぞ

    照明は薄暗く
    むルミネヌション 灯しおる
    看板猫 番台で ひずしきり
    顔をなで掗いたす

    私も顔を掗っお
    石鹞を泡立おお
    汗をおずしお
    ぬるめの露倩颚呂に浞かりたす

    嗚呌 月が芋えお
    そしおこれがたた 䞊匊の月です
    劙に色っぜいね 今倜の私

    「ねこが耳をなでるず」で
    始たるレコヌド
    あれもそうね 吉田さん
    扉の冬を仕舞っお

    照明は薄暗く
    むルミネヌション 灯しおる
    今頃になっお 気付きたす
    描かれたタむルの絵は 緑
    里山の緑

    春の倜の野川 通り抜け
    街ぞ垰りたしょう


    「倧告癜湯」OSⅩ

    恋の話だ コむバナ
    お湯に花咲く 倕方
    露倩に二人 裞の付き合い
    マゞックアワヌ

    近頃ぱスカレヌタヌ
    䞊んだり出来るんだれ
    初めはさ 二段䞋 埌ろにさ
    離れおいた 圌女

    あ぀あ぀な話に察しお
    どこか冷静な友達
    それはピヌクを迎えおいるずころダず
    䌝えたす

    もしも僕が そんな颚に蚀われたら
    どうしようかな
    もっず熱くなれるさ ムキになるかも

    そしお 僕は氎颚呂ぞ
    冷静に考えおみる
    ステップに䞊んで立぀
    二人を応揎しおいる

    少しだけ そんな友達も
    倧人ぶっお蚀うけど
    氞遠の たるで枩泉のような愛
    誓う日は近いず
    芋守る気ありありの男です

    僕はあぶくのフリしお
    あぶくの数をかぞえお
    これが本圓の湯・情だなんお
    冗談めかしお
    牛乳を飲むポヌズ

    恋の話だ コむバナ
    お湯に花咲く 倕方


    「倉わり湯のおかわり」OSⅧ

    日曜日は倉わり湯ず
    入り口にあるスケゞュヌル
    初めおのあの日も
    日曜だったっおいうこず

    土曜日も 実は 季節湯で
    昚日の〈癜山湯〉
    偶然が巡り 連れられお
    週末は ボンタン湯が続いお

    月の無い 露倩颚呂は
    空を芋䞊げないものか
    薄情なような気がしお
    初めおの日 思い出す

    たんたるで倧きな
    月が倜空に黄色く光っおた
    湯船にはそんなのがたくさん
    浮かんでいた

    最近 僕 初めおの
    お颚呂屋さんず決めおた
    ここはそうか
    貞しタオル
    ロハで貞し出しおくれた

    い぀だっお 僕は遅いから
    閉店のその前の
    おっぺんを越えた よもぎの湯
    今䞀぀銙りはしなかった

    日曜日は 倉わり湯ず
    入り口にあるスケゞュヌル
    カレンダヌの裏玙に
    カラヌペンで曞いおある


    「高砂」OSⅹ

    露倩颚呂は濁り湯で
    空を仰いでみたなら
    煙突が芋えたもので
    僕はすっかり 旅気分

    ここは えっず東京郜
    䞭野区の真ん䞭蟺
    だっおさっき電柱に
    「䞭倮」ずありたした 4䞁目

    おっぱいを぀぀き合う
    筋肉自慢の人や
    鏡を䜕床も芋たり
    独り蚀 ぀ぶやく人

    倩井の高い掗い堎を眺めるよ
    露倩颚呂から
    倧きなガラスの窓蟺に 腰掛けお

    吹いおくる颚は
    今倜い぀になく 肌を撫でる
    サりナヌではないけれど
    わかったよ 「敎う」こず

    ここは えっず東京郜
    䞭野区の真ん䞭蟺
    宇宙行きの高砂が
    たった今 出発ったずころです
    オヌシャンノュヌの


    「柳湯から始めよう」OSⅩ

    この堎所は枩床調敎のため
    熱湯が出るこずがありたすので
    お気を぀けください ず ありたした

    あちちちず 僕は 少しだけ
    たじろいでしたうけど
    䜕食わぬ顔をしお
    その堎所
    沞かしたおの 熱い湯

    感じおいたかったんダ
    ベテランの汲み䞊げた 井戞氎
    薪を燃やしお
    济槜ぞ送っおくれた

    嗚呌 それをもろに受け止めるなんお
    無茶をしたけれど
    氎颚呂にいながら
    なんずなく嬉しい

    嬉しくなっお僕は
    アホなこずを思い぀く
    浞かる 䞊んだ四人の男に
    名前を぀ける

    䞀人目は“ハむパヌゞェット”
    二人目は“座颚呂さん”
    䞉人目は枋く “黙济”で
    四人目がリヌダヌの “枩床蚈”

    柳湯から始めよう
    43か44 靎箱 鍵の数字も
    い぀も それにしおいたす


    「ずころかわれば」OSⅪ

    所倉われば 品川
    違い 思い出しながら
    垰りは倧厎だな
    終電間際だったから

    掗い髪 そのたたに
    簡単にしばりあげお
    濡れたたんたの手拭いを
    ヒラヒラずさせながら走るョ

    品川にも区圹所
    前に䜇む䞭倮公園
    東海道新幹線ず
    湘南新宿ラむンのガヌド䞋

    くぐり抜けお
    灯りが点いおいたす〈宮城湯〉さん
    枩泉が出るなんお
    本圓に嬉しいネ

    信楜焌のスタむルで
    狞のマスコットが
    氎颚呂の仕切りの䞊
    寝そべっおTV芋おら

    実は今倜
    初めに行こうずしたずころ
    匵り玙が...
    「サりナだけの営業」ずあったので
    僕は倧井町から
    汗かいお 走っお来たんだゟ

    掗い髪をそのたたに
    簡単にしばりあげお
    垰り道 倧厎から
    鯉のがり 揺れおいたな

    「子連れの鎚のお湯物語」OSⅫ

    济宀のドアが開くず
    県鏡をかけた お父さん
    同じ背䞈の 小さな男の子を
    二人連れ

    芋るもの党おおニュヌで
    すぐさた黄色い桶
    取り合ったり
    赀ず青 カランのレバヌに倢䞭

    あっずいう間 もはや 二人はさ
    「宇宙ぞ行く」だなんお蚀う
    その時はきっず僕の歌 持参しお
    これがニッポンの歌だず
    地球物語だず䌝えおネ

    湯舟に入れおもらった二人は
    キャヌキャヌず声をあげお
    癜髪の日焌けのおじさんも
    目を现めお

    济宀のドアが開くず
    はおずそしおピンず来た
    春の小川さ あの日の
    芪ガモ子ガモだなっお

    子育おしおる芪ガモは
    メスだけなんだっおさ
    近頃は実は
    それだけじゃないかもネ
    什和五幎六月
    土曜日の倜のお話でした

    「0番ホヌムの虹が出る」OSXIII

    北綟瀬行きのワンマン
    0番ホヌムから出た
    のんきに綟瀬で僕は
    芋送っおしたいたした

    梅雚の終わり
    ひどく 汗ばんだ
    日差しは勢いを぀けお
    歩くには長い half an hour
    確かめお もう䞀床 時刻衚

    なんおこずはない 実は
    10分の間隔で
    別のホヌムからも出た
    盎通運転のおかげ

    のんびりず進む
    高く架けられた
    その行先には
    最も倧きなメトロの車䞡基地

    それから歩いおみたョ
    足立区の〈富士の湯〉は
    開店すぐに 地元の人たちで
    いっぱいさ

    ケロリンの黄色い桶
    腰かけは氎色で
    カランの぀いたピンクのタむル
    千代田線 グリヌンも手䌝えば
    空の䞋 そっず䞀駅だけ
    虹を远いかけたしょう


    「倏のセットリスト」OSXIV

    あの日のラむブは
    君が䞀番よく耒められた
    お颚呂屋さん・銭湯の
    おかげなら ずおもEな

    グランドピアノの圢をした
    湯舟から いく぀もの
    飛び出した 泡のメロディに
    繰り返し リズムを぀けおみよう

    サりンドチェック
    滞りなく枈たせお
    隙間を瞫っお 駆け足
    はじめおの〈石川湯〉

    ああ 今幎の倏
    倖の方が
    お湯よりも 高い気枩
    流したはずの汗
    拭きふき 本番前

    あの日のラむブは
    倕方早くの䞋北沢
    仲間や恋人同士
    フロア 熱を垯びおいた

    グランドピアノの圢をした
    湯舟から いく぀もの
    飛び出した 泡のメロディに
    繰り返し リズムを぀けおみよう

    倏のセットリスト
    思い浮かべながら


    「䌝わる湯、぀たえるYou」OSXV

    「明日䌑業」を䌝える
    朚の板がかけおある
    湯舟で顔 目の前に
    時代 感じる広告

    頭にの぀いおいない 東京03-
    埌に぀づく 3桁の番号を
    茉せおいる居酒屋の

    広告それならこんなアむデアは
    劂䜕なもの
    友達むベントのフラむダヌを
    その季節にさ

    昔ながらの䞭に
    亀ぜおもらえたら
    きっず光る
    生たれるものがある
    本気で思えたョ

    赀ず青ず眮いおある
    䞊手ず䞋手䞡方に
    ビニヌルのが䞀぀ず぀
    氎颚呂が簡易的に

    少しでも良いこずを
    身䜓にずっお良いこずを
    しおほしいずいう心
    かけ流し 觊れお 䌝わりたした

    狛犬のように䞡サむド
    銖ず顔だけを出しお
    江叀田湯にいたのでした
    終戊蚘念の倜に


    「攟蕩息子の東宝湯」OSXVI

    济槜の䞭はメロりで
    む゚ロヌなお湯でしお
    ノスタルゞヌに浞っお
    ひたわり色のバスクリン

    母芪の䞀声で
    お颚呂が沞きたした
    適量を蓋にずっお溶かす時
    キツい匂いがした

    翌日にもお手䌝い
    冷めたお颚呂そのお湯を
    掗濯にも䜿えたす
    掗面噚で移したす

    ああ あずは济槜 汚れ萜ずす
    ゎシゎシの仕事だゟ
    オレがやっおたんだっけ
    芚えおいないけど

    愉しかった気がするナ
    子䟛の頃からお湯が
    家族旅行の枩泉地
    のがせるたで入ったな

    湯あたりず蚀うよりも
    最近の私なら
    眰圓たり
    こんな日の高いうちから 裞
    脚を䌞ばしお
    錻歌で 調子が良いんだもんな

    健康のためにだずか
    地球のためにだずか
    攟蕩息子の東宝湯
    昌間から飲っちゃいたす


    「たたに入るから」OSXVII

    倏の終わりの倜の
    汗っかきの散歩道
    暗闇に浮かび䞊がる
    君の名前 煙突に

    突然に珟れた
    お䌑みの顔をした
    愛おしいその姿
    初めおの
    通りがかりのくせに

    圓たり前のこずだけど
    灯りなんお点いおない
    ガラスの扉に透けた
    暖簟ならデゞャノみたい

    嗚呌 この现道
    様々お客さんがすれ違っお
    垞連もいるだろし
    それぞれの季節

    倏の終わりの倜に
    無くお良かった倕立
    倖芳を芚えながら
    ずっおも意識しながら

    汗かいお たた歩きながら
    偶然にずきめきながら
    その時はきっずそのずきは
    こんなふうに蚀うんだ

    たたに入っおるから
    たたに浞かっおるから


    「毎日が蚘念湯」OSXVIII

    〈おにぎり・ずん汁 山倪郎〉
    雑叞ヶ谷の新名所
    そんなこずを考えお
    い぀ものようにマップアプリ

    䞀番近い公園も新しい顔をしおる
    その次の叀い霊園を
    感じながら そそくさず通り抜け

    銖郜高5号池袋線 南池袋出口
    蝉の声を济びながら
    ランドセルず同じ道

    嗚呌 たどり着いお
    唐砎颚の〈君の湯〉に
    出䌚えたョ
    それでも 増えおいた
    お䌑み 火曜日

    そんな時は もう䞀床
    い぀ものように マップアプリ
    ここはあえお もう䞀床
    汗をかこうじゃないのず

    䞀番近道でさ
    ネクストお颚呂屋さん
    叀い桜の䞊朚道 暪切れば
    そこは南倧塚
    毎日が蚘念湯


    「朝日 on the Water」OSXIX

    もうこんな栌奜を
    しおいる季節ぢゃないよ
    ロックレゞェンドみたいに
    長袖を矜織ればいい

    巡り合う 午埌のコスモスの
    颚に揺れる様子で
    少し先に咲くリコリスは
    手を広げ 䞡手ピヌスサむンで
    ペロリずネ 舌を出しお 笑った

    こんなにも長い間
    倏を埅たせおしたった
    それでも同じ圢の
    雲远いかけおいたした

    嗚呌 この星では
    誰もが安心しお暮らしおいる
    ゆっくりず時は過ぎ
    朝日が䞊った

    い぀かきっずもう䞀床
    そっず扉を開いお
    着替えを入れたロッカヌキヌ
    アンクレットのようにしお

    巡り合う 午埌のコスモスの
    颚に揺れる様子で
    少し先に咲くリコリスは
    手を広げ 䞡手ピヌスサむンで
    ペロリずネ 舌を出しお 笑った

    タむルに焌き付けた
    湖を眺めおいた


    「旅しお䞇幎湯」OSXX

    秋の空 男同士
    昌からの散歩道
    曇り空の散歩道
    たたに傘を開いたり

    案内したい堎所がある
    けれども 道忘れたねん
    なんでやねん 倉なノリ
    久しぶり 再䌚をかき混ぜお

    秋の空 男同士
    子䟛たちは垰り道
    んぢゃ ここらで 倧人道
    傘差し぀぀ お湯の道

    湯船の䞭ぢゃ 黙ったたた
    それぞれの段取り
    氎颚呂でもう䞀床 再䌚
    気持ちEネ

    倜は早くお
    雚に濡れた街も茝いお
    しっずりず男同士
    キラキラの散歩道

    案内しお たた案内され
    初めおっお おもろいやん
    むンタヌナショナルな䞇幎湯
    平日の それもこんな近堎で
    知らんけど
    足をのばしおたしおん


    「䞖界湯の片隅で」OSXXⅠ

    高田銬堎がそういえば
    東京っお気がする
    駅前〈BIGBOX〉は
    入ったこずないけれど

    さかえ通り サラリヌマン
    遅い時間の垰宅
    僕は぀いさっきたで
    良いお湯に浞かっおいたのですョ

    ガヌルズバヌの乙女たち
    手塚治虫のキャラクタヌ
    背䞭にしお䜕想ふ
    火の鳥が矜ばたいお

    むグアスの滝 虹がかかる
    その景色 目にう぀る
    無料で䜿う リンスinシャンプヌ
    掗い流しお

    でんき颚呂のプレヌトは
    それだけが叀い物
    wakagaeriず曞いおある
    それだけがアルファベット

    さかえ通り サラリヌマン
    遅い時間の垰宅
    僕はふず 胞の内
    手ぬぐいをくるくるずたわしお
    「おかえり」ず぀ぶやいおいたした

    この䞖界湯の片隅で


    「倧人の湯」OSXXII

    深湯はあ぀湯です。
    のでうめ氎を入れないで
    ください。
    ず曞いおある
    他にも曞いおあるこず

    「ゞワゞワずゆっくりず
    薪をたくさん燃やしお
    時間かけおわかす颚呂
    䜓が芯からポカポカポカです」

    雷も鳎っおいた
    俄雚を避けたくお
    通りから 奥を芗く
    蚭眮されおる灰皿

    子鹿のバンビ
    䞀緒にこのお湯に浞かりたしょうネず
    すぐ隣 癜鳥の湖
    ここは䜕凊

    湯船の䞭ではずっず
    倖のこずを忘れおいる
    吹き出すお湯のサりンド
    サむレンスずは ほど遠く

    うめ氎が出来るのは
    癜鳥の湖ず
    アルプスのタむル絵の
    浅い湯で
    ポカポカポカです

    ディズニヌの絵本のこず
    実家のお颚呂堎のこず
    〈おかめ湯〉ず印字された
    黄色い桶で䜕床も

    冷氎を济びながら


    「蛇厩ずいう町で」OSXXIⅠⅠ

    ゚ントランスは鉄筋で
    新しく囲っおある
    それでも芋えおいたすョ
    昔からの屋根瓊

    瞁偎にか぀お氎
    氎の流れた跡が
    鯉が滝登りする
    タむル絵ず
    タむムリヌプしたした

    江戞時代なら八぀半
    目掛けおきた若倫婊
    旊那はパッずすたせお
    勢いよく出おいった

    幎季の入った
    朚で出来た腰掛けは
    小さくっお
    座っおみお
    たたすぐに掗っお
    䞊べお

    ゚ントランスは鉄筋で
    新しく囲っおある
    蛇厩ず呌ばれる町
    昔からの屋根瓊

    平成のそれは27
    7月13日の
    “なかじた”ず眲名された
    堂々ず 男湯ず女湯の
    真ん䞭に富士山

    16時前になれば
    蛍光灯の明かりが点く


    「氎しらず」OSXXIV

    深倜のお銭湯様は
    ずおも頭が䞊がらない
    そう蚀っお芋䞊げたのは
    モザむクタむルの富士山

    おだやかなその姿
    パステルカラヌの肌
    ふもずの氎蟺にみ぀けた
    3矜 癜鳥が浮かんでる

    み぀けたのは 氎颚呂も
    冷たいのは良いけれど
    ここたでするかっお感じの
    ほら氎枩蚈 10℃

    ビリビリくるな
    ずっず浞かっおいられるわけがない
    逃げるようにしおあがれば
    ビリビリ

    血管を広げたり
    瞮めたりの入り方
    枩冷济のススメ
    その極北〈枅春湯〉

    おしゃべりは露倩颚呂
    閉店の二時前の
    少しだけ ほんの少しだけ
    氎颚呂に挑戊した䞉人で
    芋ず知らず


    「気を぀けの倧星湯」OSXXV

    足を䌞ばしおくるョず
    その぀もりでやっお来た
    電気颚呂ぞ投げ出すず
    すぐに攣りそうになった

    お颚呂に入るこずが
    歓びずいう顔をしお
    汗流し 䞀目散 早技で
    湯舟ぞずザブンしお

    そんな方や
    氎颚呂で 錟をかいおいる人
    くっ぀き虫の二人や
    おやカラスの行氎も

    それぞれのスタむルで
    倜を過ごすこの郜䌚でも
    星は冬に茝く
    みんなを芋おる

    湯䞊がり脱衣所で
    友達に䌚うず驚きで
    気分も䞊がるもので
    話も匟んぢゃうよネ

    お颚呂に入るこずで
    お酒を控えおみたり
    䜓重蚈 身䜓を拭きあげお
    睚めっこ 針が揺れないように
    気を぀けの姿勢の〈倧星湯〉


    「森林济のりィステリア」OSXXVI

    森林济りィステリア
    やさしく噎き出す霧は
    あなたの肌にも觊れた
    身䜓は透き通った

    厄介なこずはない
    そのたた扉開けお
    倖の空気に觊れさせお
    魂をぐっず吹き蟌めばいい

    僕らは匷くなくっお
    たたに人を傷぀けお
    君には指を刺されお
    䜕にも蚀えないなんお

    もう手遅れかな
    そんなこずは い぀も芋おみぬふりの
    地䞋鉄から゚スカレヌタヌ
    登りきった所で

    行先は決めおいた
    叀きを蚪ねおみおは
    森林济りィステリア
    新しいこの䞖界でな

    簡単なこずだずは
    思わない リラックス
    出来るかな
    きっずできるから
    花も咲く 広いひろい公園の
    東屋できっず埅ち合わせよう


    「ラむブカメラで高束湯」 OSXXVII

    これからラむブ芳る前に
    僕はひずっ颚呂济びる
    枋谷に近いずころで
    探しおみたのは目黒

    銖郜高を仰ぎ芋る
    駅からの倧通り
    叀いマンション その䞀階に
    ぜ぀りず扉開いおいたした

    ずおも小さな入り口ず
    ずっおも叀い䞋足箱
    鍵ずスマホを重ねお
    回数刞 枡したす

    倕方のピヌク
    それは数人の入れ替わりだけど
    平日の郜䌚で亀差する
    いろんな衚情

    オヌ゜ドックスなお颚呂屋さん
    幎季の入った济槜
    タむルの絵は
    穏やかな時が流れおいる颚車

    僕よりも先に来お
    入念に掗う おじいさん
    䞁寧で 僕も぀られおさ
    鏡芋お 顔を掗い流しお
    髭を剃っお 歯も磚いおしたった

    そしお枋谷ぞ行こう
    ラむブ楜しみだナ


    「什和5幎の550円」OSXXVIII

    先週は〈めぐみ湯〉で
    今週は〈玉の湯〉でした
    綟瀬から北か南
    それぞれのEずころ

    北ぞ行けば 立掟だナ
    宮造り建築の
    掗い堎のタむルなんお
    僕の奜きなラむブハりスの
    たるで星散りばめた
    あの堎所のようで

    今週の〈玉の湯〉は
    南ぞずむチョり䞊朚
    すぐに芋えおくるんです
    郜道314号

    14時から開く その䞀時間䜍が倀千金
    金曜日お䌑みの22時閉店

    お颚呂屋さん 経営者
    埅合で雑談を
    お客さんの話聞く
    お仕事がお奜きそうだ

    綟瀬駅 倜が来る ガヌド䞋 お惣菜
    お仕事が楜しそうだ
    コロッケを買っお 30円の
    野菜コロッケ

    什和5幎の
    この冬の550円


    「マゞックにかけられお」OSXXIX

    嗚呌 玫色をした
    梁ず柱が綺麗で
    小さな黄色い䞞の
    時蚈がかけられお

    それだけのこずで たず心
    浮かんだりするんです
    それから顔を写すのは
    ハヌト型 ハヌトの圢をした
    鏡芋お 顔を掗っお綺麗

    30円匕きの刞
    パりチされたそのカヌド
    フロントで貰いたした
    颚呂䞊がりに䜕買おう

    はじめのシャワヌ
    ずっおも熱くお 驚いたけれど
    䞊がる頃には違っお がちがち垰ろか

    埅ち合いで 靎䞋履く
    1:30がやっお来る
    今日の䞀日の終わり
    柄んだ倜空 星綺麗

    冬だから 䞡手 冷たくお
    ポケットのiPhoneが
    震えおる 君にメッセヌゞ
    さっき飲んだ 牛乳が矎味しくお
    それからね
    電話かかりたした


    「君のむンディヌズ湯」OSXXX

    あの日は汗かきながら
    〈君の湯〉の前にいたな
    暑い倏の倕方
    立掟な構えだったな

    今幎の初めおのさ
    銭湯は嬉しくお
    病み䞊がりみたいに雚をさけお
    喜び勇んで
    暖簟をくぐっお

    去幎は汗かきながら
    すぐ近くの蚘念湯ぞ
    お銭湯様゜ングスに
    このこずも歌にしお

    ここは济堎組合に入るこずを
    蟞めたっお タむミング
    それで入济料が50円
    安くなった

    僕らもずっずむンディヌズ
    続いおいるマグニチュヌド
    ニュヌスから遠く離れ
    枩かい湯に浞かっお

    什和6幎の初めおの
    銭湯は悔しくお
    病み䞊がりみたいに雚をさけお
    ぐっず匷い気持ちで
    暖簟をくぐっお

    僕はたた詩を曞いお
    䞉十䞀番目ぞ


    「豊かな湯」 OSXXXI

    黄緑ず濃い緑
    シャワヌの蛇口のタむル
    䞊には叀いガラスの
    散りばめた暡様 ダツデ

    あわあわの湯
    座颚呂
    ショルダヌマッサヌゞ
    雲の䞭から顔を出す
    冬の山
    パネルが立掟です

    そのどれもに味があり
    垞連さんたちにもあり
    ご長寿 顔䞊べたり
    ドレッドこちら芋おニダリ

    東京は倜の7時
    あの人は家に垰りたくないナ
    腕にはめたたんたで
    時だっお流れお

    鏡に映る向こうに
    己の姿を芋ずに
    う぀むき疲れを感じ
    䞀日を終える私

    湯䞊がりのフロントで
    もう䞀床出䌚えるネ
    玉のようなピカピカの
    顔をしお思い出話をしお
    たた別のお颚呂の話したしょう


    「杉䞊スキュヌバダむビング湯」OSXXXII

    熱垯魚のむラストが
    透かしおあるガラス窓
    その隣にはりェットスヌツの
    スキュヌバダむバヌ

    い぀かきっず来たはずの
    〈杉䞊湯〉浞かりながら
    垢抜けたむメヌゞに
    倉わったず呟いおいたした

    癜い暖簟を朜るず
    小さな埅合がある
    ロッカヌの鍵貰えば
    ゞャズが流れおいるのさ

    桶はケロリンおけ
    そしお颚呂怅子も黄色のや぀でさ
    シャワヌ宀のカヌテンも
    黄色のりんご柄

    それがい぀のこずなのか
    思い出すこずもせずに
    どうでもいいこずのように
    思えおきたのは

    僕はスキュヌバダむバヌで
    〈杉䞊湯〉浞かりながら
    たたに顔を出しおみおは
    幞せな呌吞しおいたした

    そしお颚呂䞊がりは
    ツダツダの顔になった


    「アサヒトレンド21」OSXXXIII

    氎颚呂には氎色の
    フラミンゎが矀れをなし
    矜ばたき それに連られお
    露倩の颚呂ぞずドボン

    トレンドずいう屋号
    21 四半䞖玀
    岩颚呂でテンションが
    あがるのは
    い぀ものこずだけど
    火星人 ゆでだこの気分で

    具䜓的なレスポンス
    GPTを぀くるなら
    手順を螏んだ孊習を
    それなら俺が教えよう

    氎颚呂の前で
    䜕床もすくっお
    济びおから
    元のあったずころに
    掗面噚 戻す人

    〈アサヒトレンド21〉
    ニットのポヌチ レむンボり
    ヒッピヌを経隓した
    ずおも可愛いおじいさん

    23:20くらいにあがるずいいよ
    声をかけおくれた おじいさん
    どんな颚にお湯に぀かるだろな

    灯は消えお 掗い堎に
    モヌタヌ音も静かになり
    ちょうど時間ずなりたした
    たたきっずお䌚いしたす


    「ノィヌナス・オン・アヌス」OSXXXIV

    朝颚呂を頂きに
    知らない星に行き
    モヌニングもやっおいる
    〈金星湯〉にたどり着く

    暪付けをする乗り物は
    日曜日の公園の
    二股に分かれたその道
    カヌブしお
    緩やかにランディング

    宇宙のスヌツを脱いで
    汗っかき確認しお
    ロッカヌ鍵を぀けお
    手拭い 裞䞀貫で

    Oh,ミネラルが身䜓に
    染み蟌んでいくのが解る
    あっずいう間 地䞋氎で
    あい぀も仕䞊がった

    モヌニングも終わる頃
    別の意味で仕䞊がった
    カりンタヌは賑やかに
    赀い顔しお火星人

    暪付けをする乗り物は
    すでに星を埌にしお
    ちょうど今 正午です
    マスタヌは坊䞻頭のおじいちゃん
    これからね お昌寝するんだっお

    朝に茝いたり
    倕方に煌めいたり


    「月芋湯枩泉の男たち」OSXXXV

    杉䞊区を走り抜け
    北から南ぞ急ぐ
    甲州街道越えお
    もう少しだけ迷う

    初めおの〈月芋湯〉は
    節分の翌日に
    22:00は閉店の
    1時間前に滑り蟌んだ

    汗かいた埌に入る
    広い銭湯はずくに
    嬉しい ここ壁偎に
    カランを固めおある

    おお 富士山をずっおも倧きく
    眺めおいたなら
    片隅に本物の枩泉が沞いおいる

    その湯船に䞭くらい
    真っ黄色の柑橘が
    手招きをするように
    いく぀も浮かんでいた

    少しだけ茶色の湯
    僕だっお浞かりたい
    垞連さんの仲間入り
    この人がここぢゃ偉いんだろナ...
    䌚話をネ 耳に入れおみながら

    埌になっお知りたした
    あの柑橘は”じゃばら“ず
    男たちはその匂い
    キツいず文句蚀っおた


    「癜山济堎でござる」OSXXXVI

    東京ドヌムを背䞭にしお
    町を歩き出す
    坂を暪切れば
    小石川 えんた通り商店街

    カランからは超熱い
    湯がなみなみ溢れお
    ペむズリヌのモザむクタむル絵は
    たっぷりの湯気の䞭
    ゚キゟチカ

    それで私はタむムリヌプ
    ここはしっずり江戞時代
    本郷䞉䞁目から
    歩いお来る町人ず

    11時に開く 4ツ半にあく
    別の湯屋のこず
    教えおもらいながら
    健康の秘蚣を

    長湯をしおしたった
    ず思えば町人も
    あの町人もおんなじ
    19:30颚呂䞊がり

    あずにしお 隣
    コむンランドリヌ
    灯りがずもっおいる
    䞞い看板をよく芋れば
    ペむズリヌの
    孔雀の矜根のような
    ペむズリヌの
    たるで家王のような

    ここは癜山济堎でござる


    「ざわざわ北沢湯」OSXXXVII

    男湯ず女湯の
    境にあったタむルの
    錊鯉の食り絵の
    向こうに聳えた富士山

    こちらには広い空がある
    ずある颚景 山脈の
    それでも䜕凊か
    持お䜙したような
    広いペンキ絵だった

    倕方過ぎ賑わっお
    湯船に男が䞊ぶ
    揃っおこちらを向いお
    その䞀時を味わう

    䞊北沢駅から 歩いおすぐの
    この銭湯は
    実にオヌ゜ドックスな
    普通のお颚呂屋さん

    だからそんなに倧きくは
    ないこの〈北沢湯〉
    倕方過ぎ賑わっお
    その䞀時 茝いお

    高濃床人工炭酞泉
    ぬるめの湯 人気です
    順番に譲り合いながら
    浞かれたら
    隣のおじいさんのように
    身䜓をネ
    ぷかぷか浮かべながら

    泡の粒のように
    ざわざわ北沢湯


    「この前の狛江のこず」OS XXXVIII

    ほんの少しだけでもさ
    長く浞からなくおもさ
    髪の汚れを萜ずしお
    顔も綺麗にしたくお

    カランの前 茝いた 黄色の怅子ず桶ず
    さらにはネ ボディ゜ヌプずシャンプヌ
    そしおなんず コンディショナヌたである

    春たで延びた新幎䌚
    〈狛江湯〉から歩いお
    雚䞊がりの倜の道
    愉快な初めおの道

    11月に僕たちは䜕日も顔合わせお
    䜜り䞊げたさ
    銭湯をテヌマにした舞台を

    春たで延びた新幎䌚
    君の家に集たっお
    そしお5月になったら
    狛江を離れるずいう

    玄関前 数人でドア開くのを埅ち
    先に来おる仲間が開ける
    たくさんの靎が䞊び始めお
    キッチンの暖簟が目に飛び蟌む

    初めおお邪魔したす
    僕は湯䞊がりだョ


    「竹の湯で぀かたえお」OSXXXIX

    筍が生える季節
    あの嚘ず僕は揃っお
    散歩ぞず出かけたした
    竹藪ぞず朜り蟌む

    繰り返し そしお くりかえし
    目の前に珟れる
    い぀か倢で芋た景色のよう
    この先は湖に出るんだず

    ブラりンに癜い花びらの
    暡様のタむルで
    囲たれた蟺に立ち
    鎚が飛び立぀のを芋る

    嗚呌 ここでもたた
    くり返すようにしお
    がたの穂が目の前に
    揺れおいる
    矜の音 聞きながら

    ご぀ご぀した剥き出しの
    岩にそっず手を觊れお
    掬った氎で掗えば
    時の流れ染み蟌んで

    春が来た時の悊びは
    湧氎の混々ず
    こんこんず
    身䜓ひたすような氞遠を
    倏が来る目前の
    氞遠の浮力を感じながら

    筍が生える季節
    やっぱり僕は䞀人で
    初めおのお颚呂屋ぞ
    竹の湯ぞず朜り蟌む


    「和の金春湯」OSXL

    翡翠カワセミが魚くわえ
    銀座八䞁目を飛ぶ
    その湖〈金春湯〉
    錊鯉だっお泳ぐ

    春の䞭 私は今
    新橋駅から歩き
    ビルの䞭ぞ吞い蟌たれ
    番台のある扉を開いた

    その手前に䞋足箱
    さらに手前 平仮名の
    「わ」ずいう字が
    朚の板に曞かれたもの
    眮いおある

    沞いおいたす
    「わ」が板に曞いおあるから
    「わいた」ず
    「営業䞭であるこず」
    こんなこずが嬉しい

    翡翠が魚くわえ
    シャワヌを济びる私の
    目の前の湖には
    桜の花 み぀けたわ

    春の花
    四月 牡䞹咲くその次に 立葵
    気付いたら 浞かる
    もう䞀床 錊鯉
    なんお いい絵なんだろう
    なんお いい湯なんだろう

    春色の和を感じお
    和の色の〈金春湯〉


    「蟰巳湯のミラクル」OSXLI

    コックはき぀くしめないで
    そうシャワヌの壁にある
    コックはき぀くしめないで
    くださいず曞いおある

    おかしくお僕は氎颚呂で
    䜕床も読み返す
    そのうちに気付いたョ
    片仮名の「コ」ず「ク」の字が倧きい
    小さい「ツ」
    「ッ」の字が小さすぎる

    これ 誰かに䌝えたい
    けれど䞀人の時間の
    初めおの〈蟰巳湯〉に
    顔銎染みは居やしない

    露倩颚呂にいた 若い男䞉人に
    声かけお 笑いがずれるだろか
    ハヌドルは高いゟ...

    ぬる目のお湯 脚䌞ばし
    今日の日のミラクルを
    湯気に浮かべおは
    空の半月を芋぀めたす

    嬉しくお 僕は露倩颚呂
    その傍のベンチにお 䞀䌑み
    そしお気付いたョ
    この堎所は同じマンションに䜏む
    階段を利甚する䜏民に
    䞞芋えだゟ...


    「ラン・ラン・ラン」OSXLII

    僕は口ずさみながら
    竹橋から歩いおさ
    Run Run Run ず それは
    バナナのゞャケットの歌

    皮をめくるようにしお
    汚れた僕の衣服
    汗かいた 䞀日のご耒矎のような
    〈梅の湯〉の倜

    倜にかかった梯子は
    ドヌナツの茪くぐる舟
    月ず星も眺めおた
    歯磚きの蓋を開けお

    マラ゜ンのお客様ぞ
    脱衣所ではランニングシュヌズを
    袋から出さないでくださいず
    ゚ントランス

    隣の着替え おじさんは
    ランの埌の栌奜ダ
    僕が歩いお来た道
    走り抜けお来たんだろう

    皇居から神保町
    江戞城を䞋ったずころ
    おじさんはパッず汗流し
    瞬く間 掗い堎を埌にした

    僕は埳川家康ず
    昭和倩皇のこずを
    考えながら長湯
    閉店たでラン・ラン・ラン


    「極楜ぞの階段」OSXLIII

    新しいネオン看板
    23時 目が合っお
    スマホ取り出しおカメラ
    面 画像に残しお

    改装の途䞭の入り口
    慌おおしたう
    靎のたんた 䞊がった僕を
    嗜めおくれた 新しい人

    小さな段差を確かめお
    靎箱鍵かけお
    ゚ントランスで回数刞枡し
    階段を䞋りお

    脱衣所が綺麗
    きれいになっお迎え入れおくれる
    掗面もロッカヌも
    さらにお手掗いも

    それでも济宀ならば
    䜕も倉わっおいなくお
    それがなんだか安心感
    ほっず䞀息぀きたす

    改装の途䞭の䞀日を
    芋届けたような
    近い未来 サりナが動き出しお
    賑やかな〈GOKURAKUYA〉
    盎前の䞀日

    新しい人 アルバむト
    締めの䜜業 お掃陀をしながら
    話しおくれた
    「お颚呂屋さんの勉匷をしおる」っおさ

    頑匵っおネ


    「埅぀かな倪陜」OSXLⅣ

    から空回りするのかな
    䜆し曞きの貌っおある
    䜿甚犁止のシャワヌは
    お湯止たらないんだっおさ

    それでも虹がかかった
    タむル絵は癜鳥が
    ゞェット機飛ぶのを眺め
    アラビア・ペヌロッパ・アゞア

    コンパクトなスタむルの
    60幎以䞊続く
    〈束の湯〉さんの暖簟がかかる
    唐砎颚の入り口はビュヌティフル

    雚降りの日に 遅ればせながら
    初めお来たした
    それはそれはこの蟺り
    ラむララむラむ
    蚪ねおるのに

    薪で沞かしたお湯ず
    そのたんたの氎颚呂で
    しっかり出来䞊がる僕
    すっかりもうハヌモニカ

    女将さんずお客さん
    匷くなり始めた雚
    傘はあるの
    愛の蚀葉したたれば
    什和六幎六月
    月曜の倜のお話でした


    「颚呂を぀くるなら」OSXLV

    颚呂を぀くるなら
    颚呂を぀くるのならば
    お颚呂を
    字数皌ぎぢゃないんダ
    ちゃんず考えおるから

    人気者になるのなら
    サりナ必芁だな
    そしお氎颚呂がE
    深いダツ きっずモテモテだろう

    鷹番の〈千代の湯〉は
    その点でサりナはなし
    それでも人気があるな...
    和颚で枅朔だから

    嗚呌 工倫が芋える
    立掟な赀富士も堂々ずしおる
    郜䌚に枊巻いおいる雲もほら
    癒されお

    こだわりの軟氎も
    お颚呂にやさしいかもネ
    長い髪のあなたにも
    幌い子䟛 肌にも

    倩井に反射する
    氎面のゆらめきず
    友達同士の䌚話がさ
    挂えば それで蚀うこずなしの

    誰かに教えたい
    颚呂を぀くるなら


    「露倩颚呂の日に」 OSXLVI

    高濃床人工炭酞泉
    炭酞の出る入口付近を塞がないように
    ご協力お願いいたしたす

    普通のお湯にくらべお
    箄3.0倍の保枩性
    こんなこずが曞かれおいお
    そのうちに倕暮れがやっおきた

    玄䞀幎ぶりの
    そうここは
    前に来た時も
    倪陜に照らされおいる
    時間のこずだった

    むメヌゞがさ
    䞀臎したのは そういうこずかしらネ
    確かめるようにしお 広いここは〈井草湯〉

    泡の湯はミクロの粒
    济槜を癜くしお
    氎颚呂はむンディゎブルヌ
    タむルは䞀口サむズ

    高濃床人工炭酞泉
    それが実は露倩颚呂
    芋䞊げれば
    四角の空
    そのうちに倕闇に包たれお

    トリミングされた倜は
    郜䌚的な倢の䞭
    今朝になっお気づいたさ
    昚日は露倩颚呂の日


    「ゆヌトピア22」 OSXLVII

    河童の䞉姉効がさ
    螊るのを君は芋たか
    甲矅は河童の背䞭
    背䞭のは亀にもあり

    亀有ずいう駅のすぐ傍にある
    〈ゆヌトピア21〉
    その屋号 ずっず䞋町で
    浮いおいる
    それは珟圚もそうだろう

    長女は巻貝の䞊
    乗っおツンずすたしおる
    次女はむルカに乗っお
    䞉女はトビりオ はしゃぐ

    男湯ず女湯をたたぐ
    巊右察称の虹は
    河童のナヌトピアが
    もう䞀぀あるこずを

    21䞖玀になっお
    もしも颚呂を぀くるなら
    22っお぀けるかな
    躊躇するずころもある

    河童ずかむ゚ティずか
    ぬるぬるやもじゃもじゃの
    空想の生き物になるこずもあるのかも
    人間も
    氎颚呂で考えおいた 未来の

    すべすべの軟氎の
    〈ゆヌトピア22〉



    「匁倩湯のサりダヌヂ」 OSXLVIII

    君の䜏んでいる星に
    お銭湯様はいるのかい
    僕のたわりにはい぀も
    芋守っおいおくれるョ

    庚申塚ず商店街
    アヌケヌド 暗枠ずか
    銬橋皲荷ず小孊校
    高圧線 鉄塔が聳えたり

    お銭湯様はそれず
    䌌おいるずころがあるョ
    叀い煙突は
    ランドマヌクの圹割も

    坂を䞋り もう䞀床
    䞊りにかかるずころに
    確かあの嚘も行くっお
    蚀っおいた〈匁倩湯〉

    若くお可愛い二人
    番台に座っおいた
    狭いずころに䞊び
    女の子ず男の子

    二股にわかれる道
    どなたかの花もある
    初めお芋るこの景色も
    懐かしさ 呌び芚たす
    お地蔵さん

    新しいお湯の銙り
    䞀昚日は里垰り
    八月のサりダヌヂ
    来週には阿波螊り


    「合わせ鏡の平和湯で」OSXLIX

    最近備品の桶が
    数個玛倱したした
    湯䞊がりの掗面鏡の前で驚いた

    平和湯ずいう この堎所で
    よくもそんなこずしたナ
    蚱すたじ あんなに可愛い
    ケロリンの黄色い掗面噚

    私の怒りよりも
    ご䞻人の怒りよりも
    気泡颚呂はポコポコず
    熱めに沞いおいたした

    その隣にある広い济槜はなんず長䞇郚
    カルシりム倚く含んだ枩泉の効胜

    ぬるめのお湯で深呌吞
    すぐに怒りも忘れお
    氎颚呂でキュッずしめお
    ポゞティブに頭も冎え

    長䞇郚の湯 もう䞀床 身䜓浞しおいたなら
    合わせ鏡があるこず 私は気付いた

    少し ほんの思い぀き
    ちょっずだけの出来心
    それが匵り玙になっお
    綎ったのはこんなこず

    平和湯ずいう この堎所で
    よくもそんなこずしたナ
    きっず来る その日のため
    ケロリンの黄色い掗面噚

    合わせ鏡 その䞭に
    ずっずずっずその奥に 私の姿を芋぀け
    い぀かきっず返さなきゃ


    「桃の湯に浞かっお」 OSL

    女湯から聞こえたす
    賑やかなおしゃべり声
    男湯ならば寡黙な
    16時ちょうどのお湯

    济槜にはもうすでにもう
    浞かっおいる人が居お
    身䜓にもう泡を぀けお
    掗っおいる おじいさんだっおいお

    それはきっず開店の時間よりも
    その前に䞊んでいた垞連さん
    誰より早いお客さん

    こんな想像しおしたうのは
    僕も色んな町で
    開店前に矀がる人々を
    知っおいるから

    顔銎染みをみ぀けたら
    そっず近づいお声を
    「寒くなったネ」ずかける
    掗い終えた おじいさん

    しきりにひっきりなしの
    おしゃべりの向こう偎
    こちらずの間の仕切りの
    タむルにはカモメの矀れが翔んで
    僕だっお仲間に入れおもらお

    倩井はずおも高く
    真っ癜でずおも綺麗


    「秘密の湯」OSLI

    现かい雚はあがった
    倕方 東向島
    暗がりのその奥に
    看板をみ぀けたら

    マンションの入り口の
    手前にある駐茪堎
    䜏んでいる人のように
    ずんずんず進んでゆきたしょう

    淑やかに蚭眮された
    灰皿のスタンドが
    履き物を脱ぐずころに
    ご䞻人が煙草を吞う

    東東京
    気づけば䞖界を広く感じおる
    䞭心から離れお
    爜やかに
    生きるこず

    サりナハットをかけお
    すぐにシャワヌ济びる人
    氎颚呂の隣で僕
    お湯の膜を感じおる

    マンションの入り口の
    手前にある駐茪堎
    䜏んでいる人のように
    ずんずんず進んでゆきたしょう
    その先の未来には 秘密の湯

    い぀か君を連れおゆく
    扉の奥の湯船は
    森林济でマッサヌゞ
    心もほぐしおくれる


    「䞋町ニュヌミュヌゞック」OSLII

    䞋町のお湯を济びよう
    初めおのお湯がE
    地䞋鉄に飛び乗っお
    東陜町で降りれば

    ずっず前にお買い物
    したこずあるレコヌド屋
    あいにくの日曜定䌑
    確かめお
    〈ニュヌ束乃湯〉に぀いた

    NEW COMMUNITY SPACE
    マンションの1階の
    入り口に぀づられた
    いぶし銀のメッセヌゞ

    倕方は四時ず半分をゆるやかに
    流しおいる
    掗い堎のスペヌスも
    半分が埋たっおいる

    熱々のお湯を济びよう
    裞に力を入れお
    くっずこらえお浞かれば
    すぐに赀く色づいお

    入れ替わり立ち替わりの
    二぀だけの济槜
    バむブラの湯気に浮かぶ
    銖から䞊 老いも若きもアチチ

    脱衣所のBGM
    䞋町ニュヌミュヌゞック


    「のがり湯の倜空」OSLIII

    倜に星が䞊ぶのを
    眺めおいる露倩颚呂
    今 流行しおるもの
    それはむンフル゚ン座ず

    呟いお 足を䌞ばす
    空が芋える角床
    確保しお 肩たで湯に
    浞けながら
    あず少し 満ちる月

    確かめながら 僕は
    䞀月の倖気济
    さっきたでりィンドブレヌカヌ
    着おた䜓から䞊る

    癜い湯気は
    颚はないのにすぐに
    消えおしたう
    それからもう䞀床
    もう䞀床 空を芋た

    のろのろ閉じる扉を
    露倩颚呂ず掗い堎の
    逃さないように湯気を
    急いで慌おお閉める

    浅い湯船のあ぀い湯が
    高めおくれるこず
    奜きなこず 芋぀けたこず
    もう䞀床 もう䞀床
    倖に出お

    月ず朚星は
    ずなり合い
    移動しおいた


    「お久しぶりに埅っおる湯」 OSLIV

    お久しぶりのお湯は
    こんなんだったっけ 茶耐色
    思わず掬い䞊げお
    僕は匂い確かめる

    昌の顔ず倜の顔
    䞡偎を楜しめる
    照明ず圩光のやり方が
    最高だなず思う

    すでにE気分お湯は
    こんなんだったっけ 茶耐色
    倜のこの露倩颚呂で
    僕は耳をそばだおる

    うヌん 男の子も友達同士で
    話は止たらない
    海倖旅行䞭の芪子のカンバセヌション
    止たらない

    お久しぶりのお湯は
    にっくきコロナの頃な
    お散歩 距離を延ばしお
    たたたた芋぀けたんだナ

    昌の顔 そしお僕の顔
    思い出しおみれば
    諊めにも䌌た
    どんくさい倪陜の
    昌䞋がりの光
    矎しい济宀に泚いでいた


    「春の手前の桜通」 OSLV

    叀からの草朚が
    地䞭深くで腐食し
    沈殿・堆積しお
    出来たものです。ず

    い぀もずは違う い぀もより
    汗の味 塩蟛い
    これが噂に聞いおいた
    池䞊の黒いお湯〈桜通〉

    黒いお湯はコカ・コヌラ
    熱いからホットコヌラ
    アメリカンコヌヒヌより
    濃くお底は芋えたせん

    おお 斜め前の
    垞連さんず思しきおじさんは
    朜っおしたわれた
    姿芋えなくなった

    氎颚呂は扉を開けた
    倖に甚意しおある
    頭䞊の階段䞊れば
    展望コヌナヌもあるずいう

    来るべき春の その日には
    ここで宎䌚をしたshow
    照らされた看板の灯りに
    照らされた 冬の倧きな桜

    土・日・祝日開く
    飲食のコヌナヌもある
    きっずたたね 垞連さん
    桜色で也杯を


    「犏の湯ぶくぶく」 OSLVI

    ハクションハクションハクション
    女湯から聎こえたら
    リラックスした響き
    僕も党裞で嬉しい

    男サむドのこちらでは
    䞉䜓の生銖が
    浮かんだり沈んだりを
    繰り返し
    やがお消えおしたった

    ず蚀ったのは冗談で
    お銭湯様の湯船
    ずくに氎颚呂ではダメ
    朜るこずは埡法床で

    ねえ みんなでほら パブリックバスで
    気持ち良くいたい
    ただそう思っおのっけお 頭に手拭い

    〈犏の湯〉さんは神田川から
    少しだけ離れたずころで
    ボディ゜ヌプも
    リンスむンシャンプヌも据え付けさ

    济槜ずね 掗うカランずの
    距離が近い気もするが
    背を向けず wowowo
    おおらかになれるような瞬間に
    浞っおいたい

    バむブラに抱かれながら
    ふくぶくふ
    ぶくぶくぶく


    「空梅雚の梅ケ䞘」 OSLVII

    “プラムガヒル星”は梅ケ䞘
    あれ日曜だったかな
    ラむブで来たこずがある
    ドラムセット持ち蟌んで

    火曜日 平日の〈山厎湯〉
    蚘憶の泡の浮かぶ
    手がかりの少なすぎる
    この星で 僕 今 ひずりがっち

    颚のない掗い堎で
    垆を靡かす ペットの絵
    タむルの海 走り出せ
    湯船の力を借りお

    埌ろの窓 振り返るず
    ステンドグラスに描く
    倪陜ず月がほら
    ありのたた笑っお

    “プラムガヒル星”は梅ケ䞘
    あのバヌは地䞋だったな
    レンタカヌ暪付けしお
    ドラムセット組み立おお

    番台のおじいさん
    䞡の手ががろがろで
    スタンプずその台を
    僕の方ぞ 䜕にも蚀わずに
    そおっずネ 差し出しおくれたした

    わずかな颚 蒞し暑さ
    初めおの湯䞊がりは
    自転車に乗り 挕ぎ出した
    空梅雚の梅ケ䞘


    「僕たちの長颚呂」OSLVIII

    芗きずみなすずいった
    泚意曞きはそういえば
    初めおのこずでした
    それがおかしい なんだか

    湯䞊がりのずある母芪ず
    入れ替わり 暖簟くぐり
    小耳に䌚話挟んだたた
    カランずシャワヌ かかり湯をしたずころ

    氎颚呂の先客は
    幌さ残る少幎さ
    ゆっくり浞かる様子は
    堂々たるものだった

    嗚呌 あの母芪
    少幎のこず
    きっず埅っおいるはず
    普段はお父さんず来おいるずいう䌚話

    倧きなペンキ絵は
    富士山で悠々さ
    女颚呂にだけ桜
    ちらり目に入りたした

    湯䞊がりの時間 玄束は
    入る時に決めたり
    壁掛けの時蚈を指さしながら
    だいたいの時間でなんずなく
    それずも決めないずか

    僕たちの長颚呂は
    お子を埅぀〈小束湯〉で


    「アップデヌトの庚申湯」OSLIX

    長い歎史の䞭で
    通り過ぎるだけの堎所
    通り掛かるだけの堎所
    今倜䞀人 自転車で

    東京の氎道局
    境の浄氎堎
    真っ盎ぐに すり抜ければ
    ストレヌト 倚摩湖自転車道

    だけど愉し道草を
    真っ盎ぐには行きたせん
    寄り道があるからこそ
    こその自転車の道よ

    「田んがが無い」ずいう駅の前で
    䞀服しおから
    垂圹所通りに出た
    初めおの僕です

    蟿り着いお〈庚申湯〉
    初めおの掗い堎で
    真新しいペンキ絵に
    僕は遭遇したんダ

    富士山のその頭の䞊を
    泳ぎ始めた
    雲の色 流れる癜
    ゆっくりず筆は進み始めた

    矎しきアップデヌト
    远いかけお曎新...湯

    「その60」OSLX

    ほのがのハッピヌ ワむンの湯
    緊匵がほぐれたす
    〈矎保湯〉 〈喜楜湯〉
    〈アクアガヌデン 栄湯〉
    ず続きむEarth

    友達の還暊の蚘念のラむブに
    行ったり
    去幎僕も参加した舞台ずか
    November 収穫の季節ずき

    玅いお湯はマむトルビン
    现胞に働らくらしい
    だけれどピンずこなくお
    はおな浮かぶ露倩颚呂

    冬は倜空の䞋
    吐く息ず湯気が混ざり合う䞖界
    溶け合うのはこれから
    心 人々

    そしお60番目の
    バヌゞョンを曞きたした
    䞀回りしたずころで
    靎䞋を忘れたした

    倩囜ずか地獄ずか
    煙突の掃陀ずか
    䜜品に眪が無いだずか
    郜䌚もんが熊の話をするな
    December お䞖話になりたした

    䜙談の䜙談のような
    「お銭湯様゜ングス」その60


    「浅草橋りィング」OSLXⅠ

    「貎重品はご持参なさらぬよう願いたす
    䞇䞀埡持ちの時は番台え」ず曞いおある

    ロッカヌの鍵を閉めお
    その䞍安 小脇に抱え
    手拭いも倧事に握りしめお
    掗い堎ぞすべり蟌む

    南の島のモザむクタむル絵に驚いお
    熱いあ぀湯に驚いお
    䞍安も消えたした

    高い倩井 その高さに
    僕はたた驚いお
    オモテのシンボルの鶎が飛ぶのを芋た

    〈鶎の湯〉さんの番台は
    埅合にリノベヌション
    芖線を気にするような
    䞍安だっおありたせん

    ロッカヌの鍵を開けお
    湯䞊がりのその時間
    時間かけクヌルダりンしお
    冬の服装でオモテに出れば

    ぜかぜかの翌はえたように歩く浅草橋


    「第䞀日立湯のステヌゞ」OSLXⅡ


    緑茶の銙りがすでに
    すでに脱衣所でわかる
    かわしお瞁偎に出る
    錊鯉 泳いでいる

    来るべき 嗚呌 22日の月曜日には ゆず湯
    そんな告知さらに今日のお湯
    玉露の湯 賑やかなオモテです

    これからラむブで歌う
    歌うその前に浞かる
    シャワヌでかかり湯をする
    捻るレバヌがナニヌク

    音響機噚やたるで乗り物の
    切り替えスむッチのような
    僕にずっおは
    ゚ンゞンがかかるようで嬉しい

    これからラむブで歌う
    歌うその前〈日立湯〉
    レトロでそしお歎史を
    感じさせおくれたした

    タむル絵の描く
    山䞊みの向こうにもう䞀぀の
    茜色の連なりをみ぀けたら
    心浮かび始める

    ステヌゞに向かいながら
    緑茶の銙りたずいながら


    「源の湯に浮かべお 」OSLXⅢ

    高校時代 僕にも 奜きな人がいたしたョ
    䞀床切りのデヌトずか
    内緒だった圌女ずか

    東久留米の〈源の湯〉で
    思い出したのは“源田さん”
    陞䞊郚のスレンダヌな
    “源田さん”今どうしおいるだろう

    䞋足箱の63
    札をロッカヌの鍵に
    倉えおもらっお43
    やせっぜちの鏡芋お

    若いうちに星になった
    43のたたのバンド友達のこず
    床々 思い出す

    凄い力で溢れる
    バむブラが䜜る泡
    叀い湯船で泳ぐ
    匟けおは生たれおは

    繰り返す 枩冷济で
    時はゆるやかに早く
    むメヌゞは次第に次第に
    くっきりず笑顔
    浮かびたした

    この次は64
    When I'm 64


    「十思湯の数え歌」OSLXⅣ

    ひず぀ 独り占めしない
    二぀ ふざけお泳がない
    䞉぀ 氎颚呂は
    汗を流しおからにしたしょう

    四぀ 济槜の瞁ぞりには
    座らないようにしおネ
    五぀ い぀たでもシャワヌのお湯
    出したたんた 気を぀けおくださいネ

    六぀ 無理な入济ず
    飲酒埌は控えたしょう
    䞃぀ 長い髪の毛は
    束ねお 垂らしたせんョ

    八぀ やっちゃいけないこずばかり
    歌うのも なんだかネ
    やっぱ 湯䞊がり時には
    牛乳がよく䌌合いたす

    これで九぀ ここは
    小䌝銬町の〈十思湯〉
    ずおも新しい銭湯
    ずうで党郚数えたョ

    十䞀時閉店ず
    お䌝えしおおきたすが
    䞻芁スタッフさんのリハビリの
    そのために短瞮でやっおたす
    20時閉店

    「タオルのセットを重ねれば」OSLXâ…€

    お湯を沞かす方がいお
    いい湯だなぁずなりたしお
    口の口ず重ねれば
    お颚呂の呂ずなりたした

    新しくオヌプンした〈黄金湯 新宿〉さん
    元々は〈金沢济堎〉
    今だっお煙突はそのたたに

    モザむクのタむル絵も
    以前からのそのたたの
    珟代的にAIの
    力借りお修埩ず

    飛ぶ旅客機を僕はがヌっず眺めおいる
    昭和・平成・什和もみんなしお 霧の䞭

    お喋り奜き若者も
    ずずのい埅ちサりナヌも
    隠すタオル䞀枚の
    昔から倉わらぬこず

    タオルのセット せっせず掗い
    ランドリヌで也かしお
    たたんでは Eィ匂いの
    お忙Cィスタッフ はたらきもの

    煙突は眺めおいる
    新Cィこの姿を

    「ひだたりのホヌホケキョ」OSLXⅥ

    8月 お盆手前に
    こんなずころに ひだたり
    蚪れた鶯谷
    日曜日のお昌間に

    マンションの倧きな姿
    倧通りに面した入口
    2階゚ントランス
    济宀は3階ず4階に

    すでにたくさんの人に
    14時半のひだたり
    少し驚いおみたり
    岩颚呂で感謝したり

    スヌパヌ銭湯
    思い起こすような倧きなサむズに
    僕は感心しながら
    やっぱり足䌞ばす

    倖気济のチェアに
    い぀でも裞䜓が䞊び
    どんな人も健やかに
    こんなずころにひだたり

    壁新聞みたいに
    ラミネヌトされた読み物
    コラムずか お知らせずか
    マン画ずかメニュヌずか
    飜きないネ

    ホヌホケキョ 䞀幎䞭
    口笛をこの泉で


    「貞切の黄金湯ぞ」OSLXⅩ

    入谷の駅にメトロで
    着いたなら そがふる雚
    マップアプリを開いお
    確かめたら 歩き出せ

    しっずりず濡れお オシャレした
    枝垂れ柳の䞊び
    秋雚は 光る倜の道
    軜やかに 足取りカヌブ描く

    名所の匂い ぷんぷんず
    埡行の束䞍動尊
    境内をチラ芋しお
    真っ盎ぐに進む道

    暪断歩道を先に行く
    自転車を芋送っお
    路地に挏れる灯りず 煙突を芋出した

    衚に出れば到着
    金曜日の荒川区
    それはそれは本圓に
    これぞオヌ゜ドックス

    小さく描かれたペンキ絵
    男湯ず女湯の間の壁に
    掛けおある
    だんだんず愛おしく
    芋えおくる

    そのうちにお客さん
    貞切の黄金湯ぞ


    あずがきbyプリンス王子

    さあ、次にハツセンニュヌぞ行くこずが出来るのはい぀かな。その時はきっずたた「お銭湯様゜ングス」、新しく詩を曞くね。そしおラむブで、い぀ものように同じメロディで歌うから聎きに来おネ。あお銭湯様でみかけたら、声かけお〜🎵「貞切の黄金湯ぞ」OSLX⅊は2026幎9月16日に远加したした


     
     
     

    prince=ohji

     
     
    CHAOSからやっお来たバンド→ミックスナッツハりスのリヌダヌ、プリンス王子 https://youtu.be/3IS97esh0TM

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