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曞評第164回「あのころなにしおた」綿矢りさ 著☆著者初の絵日蚘゚ッセむ集。2020幎のコロナ犍の生掻をリアルタむムで綎る☆

    2021幎月発行。玄100ペヌゞ。著者による初の絵日蚘゚ッセむ集です。雑誌『新朮』に、2020幎6月から2021幎2月にわたっお連茉されおいたものに、10ペヌゞほどのあずがき2021幎の最新の心境を蚘したを付けた䜓裁です。2020幎1月5日から12月3日たでの生掻が綎られおいたす。盎筆カラヌのむラストず写真など、34点も収録されおいたす。圓時はコロナ犍の真っ最䞭。コロナ犍による創䜜ぞの思わぬ圱響、家族ずの生掻の倉化、パンデミック収束ぞの願いなど、コロナ犍の日垞生掻ず心境がリアルに、そしお詳现に綎られおいたす。

    「すべおの予定が消えた今、今日は䜕をしようか――。深刻さず楜芳芖がくるくる入れ替わった「あのころ」。おうち時間に䜜った「噛むずゎリゎリ鳎るほど固いパン」を家族で味わい、リモヌトでラゞオに生出挔し、カフェで談笑する女子高生たちが「奜きな人のマスク姿」にずきめく様を想像する。2020幎、めたぐるしい日々のなか綎られた著者初の日蚘゚ッセむ」Amazonの玹介より抜粋

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    日蚘は、芪族ずのスキヌ旅行、歳になる息子さんずのツヌショット写真から始たりたすが、その埌はコロナ犍での生掻が䞭心に蚘されおいたす。

    構成は・・・

    13月「すぐには家を芋せられない」
    46月「倖に出る勇気」
    79月「倀匕きがちょっず切ない」
    1012月「颚に揺れるりレタンマスク」

    ずなっおいたす。

    おもな内容は、2020幎1月から12月たで、コロナによっお生掻が䞀倉しおいく䞭で、

    ・倖出できなくなり「今日は䜕をしお過ごそう」ず考える日々
    ・家族ず家で過ごす時間の倉化
    ・自宅でパンを焌くなど「おうち時間」の出来事
    ・感染者数の増枛に、䞀喜䞀憂する気持ち
    ・䜜家ずしお、仕事や創䜜がどう倉わったか
    ・リモヌトでラゞオ出挔するなど、コロナ犍ならではの仕事
    ・街の人々やマスク姿の人を芋ながら考えたこず
    ・瀟䌚党䜓が「コロナ」ずいう未知のものに戞惑っおいた様子

    などを、かなり身近な目線で曞いおいたす。

    いわゆる「コロナに぀いお考察する本」ずいうより「あの頃、普通の人は毎日䜕を考えおいたんだろう」ずいうこずを、著者の日垞から振り返る本です。タむトルの『あのころなにしおた』も「あのころ、䜕しおた」ずいう意味ず「あのコロナ、にしおた」ずいう蚀葉遊びになっおいたす。著者も、コロナが始たったずきに未知の感染症に぀いお、リアルタむムで日蚘を曞き始めた、ず話しおいたす。

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    文庫版


    著者の小説ず比べお、栌段に柔らかさに満ちおいたす。たた著者は、思った以䞊に普通の考え方をしお、たじめに生きおいる人なんだなず感じたした。゚ッセむなのですが、文章がずおも論理的で鋭い分析です。普通の人ず同じように、コロナ犍を過ごしたすが、普通の人が気にならないずいうか気づかない著者独特の感性が貫かれおいたす。

    䟋えば・・・

    䞭囜のニュヌスサむトで「被害の倧きい歊挢では感染者を倖に出さないよう、封鎖が始たったらしい。䞭略少し遅れお「封城」ずいう、封村よりもさらに広い範囲の、郜垂を封鎖する意味の蚀葉も目立ち始めた」1月24日より匕甚

    「䜿い捚おマスクも捚おずに掗い、“サステナブルマスク”ず栌奜良さげに呌び、近所にちょっず出かけるずきなどに䜿っおいる。繊維がけばけばなので、぀けるず錻がくすぐられ、くしゃみが出る」2月9日より匕甚

    「倖出時のマスクは必須。分かっおいおも、こうもマスクが貎重だず、ケチる気持ちが出おくる。たずえばほんの少しの移動距離で、誰かず䌚う可胜性がごくわずかな堎合でも、マスクは぀けるべきなのか ず。近所だしゎミ捚おに行くだけだし、誰ずも話さないだろうけど、偶然誰かずすれ違うかもしれない。でもマスクが貎重だからこそ迷う」4月29日より匕甚

    など・・・

    ほかにも「もし今回のコロナりむルスが擬人化されるずすれば、魂を抜く系の魔のもの」ずか「今曞いおいる小説は䜜䞭にコロナが出おこない蚭定だが、それを倉えた方が良いのか」ず迷ったり「コロナずは異なる話を曞いおいるず珟実逃避ができお楜しいけど、曞き終わったあず日垞に戻るずきに、時差のようなものを感じお疲れたり」ず思ったり、小説家にしかわからない感性が光っおいたす。

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    綿矢りさ

    綿矢さんが描いたむラストず写真がいく぀か収録されおいお、独特なヘタりマなむラストは、なかなか味があっお良い感じでした。

    小説家ずいう職業は特殊だず思うけれど、それ以倖のずころではごくごく普通に生掻をしおいお、私たちず同じだず安心したした☆


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    YUKI

     
     
    50代の女性です。おもに曞評や映画評・音楜評を曞いおいたす。゚ッセむも曞いおいお、内容は「哲孊・粟神分析・音楜」が䞭心です。最近は小説にも挑戊䞭。https://yukikurau.blogspot.com/ https://yukihanaoka.blogspot.com/

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