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Photo byharunatelier

子育て短歌忘備録 0歳から3歳

    まだ短歌を始めたばかりの15年前に作ったもの。
    手直しをしたいところが沢山ありますが・・・。
    子育ての歌を詠めたのは本当に良かった。当時の短歌の師が「今しか詠めない歌をたくさん詠みなさい」と励ましてくださいました。
    今見返すとかっこつけた歌は全然よくない。心をそのままに出したもののほうがずっといい。


    陣痛を待ち散歩する青田道「早苗」にしようか赤ん坊の名は

    陣痛をこらえつつ行く田んぼ道カエルがイソゲイソゲと騒ぐ

    初めてのゆびきりげんまん吾子の手が小指を握る 一緒に生きよう

    あたたかい吾子を抱けば古傷は一つまた一つ癒えてゆくなり

    美味しいもの飲む音は同じんぎゅんぎゅと夫はビール赤子はお乳

    離乳食食べるたんびに消えてゆく天使のようなお乳の匂い

    神様が突然くれるプレゼントあっけなく子らの寝る昼下がり

    豆一つ入れたり抜いたり決まらない初めて弁当持たせる朝に

    「これなあに?すごくおいしい」真似をして味わってみる五月の風を

    サンドレスから出る手足のびやかに少女になりて三度目の夏

    動物の親子でいたいともに寝て食べて遊んでそれで幸せの

    「アスパラとおそろいだね」と朝食の席で発見今日はみつあみ

    姉おんぶ妹抱っこで帰路につく私はどこまでたくましくなる

    子の寝息聞きつつ包むプレゼントサンタクロースは確かにいるよ

    米を研ごう子らにおにぎりさえあれば明日も何とか回ってゆくさ

    かあさんがすきなのよと聞きたくて何度も一緒に歌う「ぞうさん」

    うずまきを何度も描いているうちにゆきちゃんの「ゆ」が初めて書けた

    母さんののそばにいるのが「安心」と覚えたる子を園へ送りゆく

    ◎二つ描いて見せに来るこっちがドーナツこっちが目玉焼き

    母親という外皮を脱いでいる芯は日向に晒しておこう

    母親という外皮を着なくっちゃ「ただいま」「ごはん」「おなかすいたよ」

    子が産まれ私は母になったのにどうしてあなたは父にならない

    もう少し私の手のなかにいてシイの実ユキちゃんクヌギかすみちゃん

    「ベビーカーには乗らないの」眠くても歩き続ける三歳のプライド

    存分にスイカを食べて昼寝するつくづくと子は夏の生き物



    このころは私も元気で勢いがあったのだな。馬鹿だったけど(笑)体力はあった。
    更年期になった今読み返すと、子育ては肉弾戦だったのだなと思う。


     
     

    定型

     
     
    家族との日常と、ときどき短歌。 短歌、文芸好きさんと繋がりたいです。

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