文学フリマ大阪14に出店をした 2026.09.13
文学フリマ大阪14に出店をした。これで3年連続の3回目。インテックス大阪に引っ越して2年目の年だ。連日の雨だったのが嘘みたいに晴れてくれて、紙を扱うイベントとしてはありがたい話なのだが、同時に暑さも戻ってきていた。
地下鉄とニュートラムで会場に向かうが、そういえば去年は万博の終盤の混雑で中央線がとてつもないことになっていたなと思い返す。混雑はしていたものの、まだ許せる範囲である。
電車の中からホームを見ていたら、オモコロライターの宮本牛乳さんと目が合った。

インテックス大阪でことさら出版さんと合流をして出店者として入場。会場はキンキンに冷房が効いているのがありがたい。
インテックス大阪、やはり圧倒される広さ。そこに並べられた長机の半分ほどの小さなスペースが我々の城である。どこまでも広い会場に比べると幾分心許ない。
ことさら出版さんと協力をしてブースを設営する。テキパキと進められて、開場の30分前にはあらかた終えることができた。
ひとつの気づきなのだが、レイアウトに占める敷き布のインパクトは大きい。今回お借りしたことさら出版のロゴ入りの布は否が応でも目立つ。


また、商品数も多いのでブースとしての充実感がある。品数が多いとそれだけ目につく確率も高くなるのでこれも効果的だと思った。
個人的なことを言うと、拙著『どこか遠くで飲みたくて』シリーズも3冊目になると、2冊よりも3冊の方が並べてみたときの見栄えが良い。途端にシリーズ物としての存在感が出てきた感じだ。
本を立てるスタンドは去年ダイソーで買ったもので、お品書きも100均のファイルの後ろにプラスチックのケースを養生テープで貼り付けたもので、このプラスチックケースが代金を入れていくのに大変重宝した。
開場までの時間に、玉置標本さんや、山﨑さんに挨拶に行くことができた。
設営してみて、気のせいかもしれないが去年よりも心なしかブースの列と列の間隔や通路にゆとりがあったように思った。去年は窮屈な印象だったが、今年は荷物は増えたのに去年よりもゆとりを感じた。
12時に開場すると、なだれ込むようにお客さんが入場してくる。中には駆け足の人もいた。すさまじい熱気だ。我々の両隣のブースには次々とお客さんが来られていたが、我々のところは開始30分ほどは様子見の時間が多かった。
途端に不安になる。
正直、天満橋からインテックスに変わった去年は、会場の盛り上がりは増しているのに売り上げが落ちてしまい、ブースの数が格段に増えたことによる牌の取り合いが発生していると感じていた。来場者も限られた予算の中から数多あるブースで買い物をするとなったら、決め打ちにどうしてもなってしまう。すると新しい本との出会いも減ってしまいかねない。
こうした文フリの大規模化についての批判はあちこちで散見されるし、去年の自身の体感でもそのように感じたので、今年もそれに拍車がかかったのではと不安が募ってきたのだ。
しかしありがたいことに時間を経るごとにどんどんと足を運んでくださって、友人のみならず初対面の方にも比較的手に取って頂くことができた。Twitterで長らく繋がっていたが初めてお会いした方もいた。本当にありがたかった。
特に嬉しかったのが、日記やこれまでの既刊を読んでくださった方が新刊を求めてブースに来てくださったことだ。読者に支えられていると感じた。中にはサインをお願いされたりしてなんとも照れくさい気持ちになった。普段交流することのできない読者のみなさんと声を交わせる、やはりここに文フリの存在価値があるんだなと思った。
ことさら出版さん、スズキナオさんの繋がりから手に取ってくださることも多く、一人で出店したらきっと心細かっただろうなと思った。文フリは誰かと一緒に出るのがさびしくない。
ありがたいことに、14時過ぎまではかなりバタバタとすることも多かったが少し落ち着いてきたところで、交代交代で買い物にも行けた。
関西オモコロライターのみなさんのブースにお伺いし、みほたんさん、綿野さん、神田さんのところでも本を買うことができた。
「目のテニス」の金井球さんとは会場を歩いているところに偶然お会いして、そのまま我々のブースにも来てくださった。「目のテニス」のブースにもお邪魔して、新刊に稲荷さんと金井さんのサインをいただいて、リストバンドも購入。

終わってみればトータルの冊数でいうと一番売り上げることができた。来てくださった皆さんには感謝しかない。
本が売れるかどうかによって気分は正直変わるのだが、これだけたくさんの人に会えるとそれだけで嬉しいし、来年もまた頑張ろうと自然に思えてくる。
そこから撤収作業をし、急いで神戸元町に向かう。本の栞さんで「目のテニス」のイベントがあるのだ。30分遅刻して入場して、「あの世にもっていくしおり」のトークを聞く。
「あの世に持っていくもの、いかないもの」「閻魔様への手土産」「想定問答集」とどんどん話は膨らんでいく。絶妙な掛け合いがめちゃくちゃ面白い。
しみチョココーンが嫌いな人はいないし、趣味は寝ること、死装束から見えるように戒名のタトゥーを掘って、地獄はほぼ中学。
ビールも飲めてありがたかった。



本日二冊目のサインを頂いた。本の栞さんでは安田謙一さんの新刊も買うことができた。
大阪に蜻蛉返り。南森町の「週間マガリ」さんで、福岡の「ブックバーひつじが」さんの出張営業。
腹が減りすぎて道中にアメリカンドッグを齧る。
店内にはことさらさんと玉置標本さんがいらっしゃって、まもなくスズキナオさんも合流。店にいたスズキナオファンの方が「スズキナオさん!?」と大興奮されていて、影響力のすさまじさを目の当たりにする。

ひつじがさんセレクトの焼酎を飲み、しばし打ち上げをする。それからうどんが食べたくなった我々は店を出て、鶴丸饂飩に移動。

最後はことさら出版さんと野良の立ち飲みをして解散する。怒涛の一日だった。
興奮冷めやらぬ。すぐに寝付くこともできず、仕事をちょっとして、洗濯をして、皿を洗って、散らかした服を畳んで、それから缶ビールでもう一息ついた。
いい一日だった。
あれだけ重たかったリュックはずいぶん軽くなっていた。
