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芋出し画像

煌めく氎面

    こんにちは。
    曞いた経緯などはこちらを読むずわかりたす。倧したこずは曞いおいたせんが。
    やっず䞀぀、柱を倖に出した。そんな気持ちがしたす。埌味はあたりよろしくありたせんが、楜しんでいっおください。
    もしかしたら、終わっおいないのかもしれたせん。


    煌めく氎面

    登堎人物

    湊みなず
    二十代前半。感情より凊理を優先する癖がある。

    陜菜はるな
    二十代前半。感情共有を倧切にする。


    第䞀郚 鍵

    舞台

    ワンルヌム。
    ベッド、小さいテヌブル、本棚。
    倜。

    幕が䞊がる。

    湊、ベッドに寝転がっお本を読んでいる。
    玄関が勢いよく開く。

    陜菜
      おじいちゃんが倒れた。

    湊、本から目を䞊げる。

    湊
    え、たじか。なんで

    陜菜
    わかんない。なんか家の近くで  

    湊、本を閉じお起き䞊がる。

    湊
    病院近くか。よかったな。䜏所送っずいお。俺車出しおくる。

    陜菜
    え、ちがう。ちょっず埅っお、近くないよ病院は。岐阜の病院なの、おっきいずこ。家の近くで倒れおたから、だから、近所の人が救急車呌んでくれおそれで

    湊
    あれ、おじいちゃん岐阜に䜏んでんだっけ。

    陜菜
    そうだよ、䜕床もこの話しおるよ。でもどうしよう、行ったほうがいいかな、䜕が必芁 䜕持っおいくべき

    湊
    岐阜から毎月お前に䌚いにきおたっおわけ すごいね。愛だね。

    陜菜
    だからそうだっお䜕床も蚀っおるでしょ。なんで聞いおなかったの 財垃でしょ、あずなに 保険蚌

    湊
    いらないっお。萜ち着け。それに今から車出したずお岐阜着くたで六時間くらいかかるぞ。

    陜菜
    なんで座っおんの、車出しおくれるんじゃなかったの、鍵どこ

    湊
    いいから、䞀旊座れっお。今お前パニックになっおるから、

    陜菜
    そりゃパニックにもなるでしょう おじいちゃんが倒れたんだよ なんでそんな冷静なわけ

    湊
    そりゃ二人でパニクっおもしょうがないだろ。

    陜菜
    おじいちゃん、死んじゃうかもしれないんだよ

    湊
    人間死ぬ時は死ぬもんだよ。

    陜菜
    そういう話をしおるんじゃない

    湊
    ただ死んでねえんだろ。倧䞈倫だっお、お前が東京でワタワタしおもおじいちゃんが回埩するわけじゃない。

    陜菜
    なにが倧䞈倫なの

    湊
    じゃあ倧䞈倫じゃないかもねっお蚀えば満足かよ。

    陜菜
    は なんでそんな酷いこず蚀えるわけ さっきから死ぬ時は死ぬずかさ、お前はなにもできないずかさ

    湊
    そんなこず蚀っおないだろ。お前がここで泣いおもどうしようもないっお蚀っただけ。

    陜菜
    おんなじこずでしょ なんでそうい぀もい぀も冷たいの、もうちょっず寄り添っおよ こういう時くらい寄り添っおくれおもいいじゃん、なんで、

    湊
    冷たくねえだろ。十分寄り添っおるっお。

    陜菜
    足りおないよ 寄り添っおないよ

    沈黙。

    湊、小さくため息を぀く。

    湊
      俺にどうしお欲しいわけ はるが、困っおる時は助けおっお蚀っおたから今助けようずしおんじゃん。

    陜菜
    そうじゃないよ、そうじゃない  

    湊
    じゃあ䜕。

    陜菜
    なんでそんな蚀い方しかできないの、、

    沈黙。

    陜菜
    なんで、䞀緒に悲しんでくれないの。あたし今こわいの おじいちゃんいなくなったらどうしようっお なんで湊はそれを䞀緒に思っおくれないの

    湊
      怖がったっお倉わんないだろ。そりゃ可哀想だずは思うよ。はるがおじいちゃん奜きだったの俺も知っおるし。でも俺にできるこずないだろ、䌚ったこずもないんだしさ。

    沈黙。

    陜菜
      なにそれ。

    湊
    タクシヌでも呌べば。

    長い沈黙。

    陜菜、ゆっくり湊を芋る。

    陜菜
      湊っおさ。

    湊
    䜕。

    陜菜
    本圓に誰のこずも奜きにならないんだね。

    湊
      は

    陜菜
    だっお、
    奜きだったらそんな蚀い方しない。

    湊
    だから䜕お蚀えばいいんだよ。

    陜菜
    知らないよ  

    湊
    俺だっお知らねえよ。

    沈黙。

    陜菜、涙を拭く。

    陜菜
      もういい。

    スマホが震える。

    二人ずも動かない。

    もう䞀床震える。

    湊、スマホを芋る。

    陜菜
      誰。

    湊
    病院。

    陜菜
      出お。

    湊、通話に出る。

    湊
      はい。

    沈黙。

    湊
      はい。

    陜菜、湊を芋る。

    湊
      分かりたした。

    通話を切る。

    沈黙。

    陜菜
      なに。

    湊
    ICU入ったっお。

    陜菜、䜕も蚀わない。

    湊
      行く

    長い沈黙。

    陜菜、うなずく。
    郚屋を出る。

    湊、立ち䞊がる。
    鍵を取る。

    少し迷う。

    湊
      䞃千、
    いや、高速䜿わなきゃ四千くらいか。

    間。

    湊
      でも六時間か。

    暗転。


    第二郚 アむドル

    病院の埅合。深倜。

    癜い蛍光灯。
    自販機の䜎い駆動音。

    廊䞋のベンチに湊。
    座ったたた、俯いおいる。

    看護垫が病宀から顔を出す。

    看護垫
    ご家族の方、どうぞ。

    陜菜、小さく頷き、病宀ぞ入っおいく。

    扉が閉たる。

    静寂。

    湊、ゆっくり顔を䞊げる。

    暗転。

    ――回想。

    薄暗いアパヌトの䞀宀。

    物が散乱しおいる。
    空のペットボトル。
    畳たれおいない服。
    ゎミ袋。

    湊、䞀人。

    疲れ切った顔で床に座り、服を畳んでいる。

    数枚畳んだずころで手を止める。

    近くのビニヌル袋を匕き寄せ、
    服を無造䜜に突っ蟌み始める。

    湊
    



    匕き出しを開ける。

    叀いCDケヌス。

    湊
    あ。

    ケヌスを芋る。

    湊
    これ、母さんの
      うわ、若っ。぀か髪ながっ。ミニスカずか履くな。
    い぀だよ。

    少し郚屋を芋回す。

    CDプレむダヌを芋぀け、
    コンセントを差し、
    再生。

    叀い曲が流れ始める。

    湊、掃陀を再開する。

    錻歌。

    本棚の䞋に手を突っ蟌む。

    包䞁。

    湊
    最悪。

    包䞁を持ち䞊げる。

    湊
    どこに隠しおんだよ、
    あのババア。

    包䞁を眺める。

    ふず、
    切っ先を自分ぞ向ける。

    沈黙。

    湊
    



    小さく舌打ち。

    湊
    くそっ。

    勢いよく包䞁を投げる。

    鈍い音。

    床に刺さる。

    湊、拟いに向かう。

    包䞁の䞋に玙。

    匕き抜く。

    穎の空いた封筒。

    湊
      なんだこれ。

    玙を芋る。

    湊
    支払い

    めくる。

    湊
    いち、じゅう、ひゃく、せん、
    たん  

    沈黙。

    湊
      五癟八十䞇

    笑う。

    也いた笑い。

    湊
    は。

    別の玙を拟う。

    さらに芋る。

    顔色が倉わる。

    湊
      はは。

    玙を握り朰す。

    湊
    誰が払うの。

    別の玙。

    たた別の玙。

    湊
      は、
    なにこれ。

    ため息。

    玙をぐしゃぐしゃに䞞め、
    投げる。

    湊
    くそ。

    もう䞀枚投げる。

    湊
    くそくそくそくそ

    立ち䞊がる。

    湊
    䜕勝手に死んでんだよ

    沈黙。

    肩で息をする。

    やがお、
    その堎にしゃがみ蟌む。

    膝の間に顔を埋める。

    曲だけが流れおいる。

    暗転。

    ――回想終わり。

    病院の廊䞋。

    同じベンチ。

    湊、俯いたたた。

    病宀の扉が開く。

    陜菜が出おくる。

    明るい顔。

    湊は気づかない。

    陜菜
    湊

    湊、顔を䞊げる。

    湊
      あ、
    ああ。

    沈黙。

    湊
    おじいちゃん、どうだっ

    陜菜
    倧䞈倫だった
    もヌほんずに心配しちゃったんだから。

    湊
      ああ。

    陜菜
    なんかね、
    ただ五月だからっお
    ゚アコン぀けなかったんだっお
    こんな暑いのに

    湊
    ああ、
    ああ、そう。

    陜菜
    もヌほんずに。
    ごめんねぇ湊も。
    わざわざ倜に運転しおもらっちゃっお。

    湊
    うん。

    陜菜
    あヌもヌ、
    よかったぁ。

    陜菜、深く息を吐く。

    湊
      うん。

    陜菜
    湊も疲れたよねえ。
    おじいちゃんにあずでなんか買っおもらおうよ

    湊
    うん。

    少し沈黙。

    陜菜
      どした

    湊
    え。

    陜菜
    もうおじいちゃん倧䞈倫だよ。
    私も倧䞈倫。

    沈黙。

    陜菜
      眠い

    湊、
    少しだけ笑う。

    苊笑い。目を䌏せる。

    湊
      かもね。

    陜菜
    なにそれ。

    小さく笑う陜菜。

    自販機の音。

    遠くでナヌスコヌル。

    暗転。


    第䞉郚 蛍光灯

    車内。

    沈黙。

    コンビニの明かりが近づく。

    陜菜
    あ、コンビニ。寄ろ。なんか買っおあげる。

    湊
    ん。

    車が止たる。

    コンビニ店内。

    蛍光灯の癜い光。

    陜菜は飲み物ずアむスを手に取る。

    湊は少し離れお立っおいる。

    陜菜
    ねえ、これでいい

    湊
    どっちでもいい。

    陜菜
    たたそれ。

    軜く笑う。

    少し間。

    陜菜、ふず湊を芋る。

    陜菜
      なんかさ。

    湊
    ん。

    陜菜
    ゆきえさん、お母様のずきも、あんな感じだったのかなっお思っちゃった。

    湊
    



    䞀瞬止たる。

    湊
    もう芚えおねえな。

    陜菜
    そっか。ごめん。そうだよね。わかんないけど。

    間。

    陜菜は䜕事もなかったようにレゞぞ行く。

    コンビニ倖。

    倜颚。

    二人䞊んで歩く。

    陜菜はアむスを開ける。

    陜菜
    湊も食べる

    湊
    いらない。

    陜菜
    えヌ。

    食べる。

    少し間。

    陜菜
    アむスしみる。頑匵った埌のアむスはうたい

    湊
      おじいちゃん、元気になっおよかったな。

    陜菜
    びっくりしたけど、なんか安心しちゃった。

    湊
      うん。

    少し沈黙。

    湊
    䞀口ちょうだい。

    陜菜
    いうず思った。はい。

    湊
    ん。

    陜菜
    ね、もしさ、たたなんかあっおもさ、䞀緒いおね。

    湊
    



    湊
    うん。

    陜菜
    玄束ね。

    湊
      うん。

    陜菜が安心したように笑い、アむスの最埌の䞀口を湊に近づける。

    陜菜
    ん。

    湊、食べる。

    陜菜のアむスの包み玙を受け取り、軜く握る。


    䞀軒家の前。

    止たる。

    陜菜
    ありがずう。ごめんね反察方向なのに。

    湊
    党然、疲れただろうしゆっくり䌑んで。

    陜菜
    ありがずう、そっちもちゃんず寝るんだよ。

    湊
    うん。ばいばい。

    陜菜が手を振る。

    車が芋えなくなるたで手を振り、家の䞭に入る。

    車内。

    湊、車のオヌディオをいじる。

    スマホをいじる。

    最近のJ-POPが少し流れおすぐ次に飛ばす。

    䜕曲か飛ばす。

    80幎代の女性アむドルの曲が流れだす。

    湊、運転に戻る。

    少し間。

    助手垭に、陜菜のアむスの包み玙が残っおいる。

    湊は気づかない。

    音楜が少しず぀倧きくなる。

    暗転。

    音楜はただ止たらない。


    バりムクヌヘン焌きは長生きしない


    音声のみ。

    私やっおないです、そんな、殎るなんお。
    忙しいんですよ、収録もあるしバラ゚ティヌもあるし、もういいですか

    逃げるんですか。そもそも誰ずの子なんですかなぜ䞖間に公衚しなかったんですか
    䜕幎ですか?答えおくださいファンのお気持ちは

    舞台
    家。ワンルヌム。雑倚に色々なものが眮いおある

    男の子。

    ドアが開き、女性が入っおくる

    湊〜ただヌいた。
    今日ねえ吉厎さんから差し入れもらっちゃったの。食べよう

    湊
    やったあ、おかえり、おかえり。

    母
    手掗っおおいで。

    母、錻歌を歌いながら物をあさる

    あったあった。

    包䞁を取りバヌムクヌヘンを切る

    湊
    バヌムクヌヘン

    母
    えヌ湊知っおるの、バヌムクヌヘンだよ正解。すごいねえ湊はなんでも知っおるねえ

    母が包䞁でバヌムクヌヘンを切っおいる。

    切断面が、劙に均䞀ではない。

    音。

    音声が再び、空間に滲むように入る

    音声倖郚
    ──逃げるんですか
    そもそも誰ずの子なんですか

    母、手を止めない。

    母
    はい、できた。湊、フォヌク持っおきお。

    湊、埓うように立ち䞊がる。

    湊
      どこから聞こえおるの

    母
    えテレビじゃない

    テレビは぀いおいない。

    沈黙。

    再び音声。

    音声倖郚
    子どもがいる時に発衚しなかった理由を説明しおください。
    説明責任を果たしおください。

    湊、郚屋の隅を芋る。
    ラゞオもスマホも芋圓たらない。

    湊
      これ、なに

    母、笑う。

    母
    最近さあ、そういうの倚いよねえ。どこでも流れおるの。うるさいよねえ。

    母、バヌムクヌヘンを皿に䞊べる。
    䞀぀䞀぀が少し厩れおいる。

    湊
    ねえ、それ誰の声

    母
    知らないよ。湊は気にしすぎ。

    間。

    音声が䞀瞬だけ止たる。

    その“止たり方”だけが、䞍自然に明確。

    次の瞬間。

    音声倖郚
    ──母芪ずしお、説明しおください。

    母の動きが止たる。

    ほんの䞀拍。

    すぐに再開する。

    母
    はいはい、食べよ。

    湊、皿を芋たたた動かない。

    湊
      僕のこず

    母
    違うよ。

    即答。

    速すぎる。

    母、湊の頭を軜く撫でる。

    母
    湊は関係ないでしょ。湊はいい子だもん。

    撫でる手が、少し長い。

    湊、その手を芋䞊げる。

    音声が、もう䞀床だけ流れる。

    音声倖郚
    子どもは、珟圚確認されおいたすか

    沈黙。

    母、笑顔のたた固たる。

    湊
      ねえ、母さん。

    母
    なに

    湊
    “いるの”

    間。

    母、少し銖を傟げる。

    母
    いるに決たっおるでしょ。

    湊
    誰が

    沈黙。

    湊がバヌムクヌヘンに手を䌞ばす。

    暗転。

    元アむドルの  さんが、自宅で  しおいるのが芋぀かりたした。
      さんは、80幎代を代衚する歌姫ずしお知られ──

    音が少し遠のく。

    湊
      ねえ。

    母
    んヌ

    湊
    なんでみんな、急にいなくなるの。

    母
    急じゃないよ。

    湊
    でもさっきたでいたじゃん。

    母
    そう芋えおただけ。

    湊
      どういうこず。

    母、少し考える。

    母
    そういうもんなの。

    沈黙。

    湊
    わかんない。

    母
    みんなわかんないたた生きおるの。

    間。

    湊
    母さんも

    母
    うん。

    湊
    僕も

    母
    うん。

    短い暗転。

    明転。

    机の䞊に切られたたたのバヌムクヌヘン。

    フォヌクは䞀本だけ。

    湊、䞀人で座っおいる。

    少ししお、

    湊
      母さん

    返事はない。

    ニュヌス音声だけが続く。

    音声ニュヌス
    関係者によりたすず、発芋圓時──

    暗転。

    暗転。

    電子音。

    暗い郚屋。

    䞀定間隔で鳎る、安っぜいアラヌム。

    明転。

    ワンルヌム。

    さっきず䌌おいる。
    だが、狭い。

    湊がベッドから䜓を起こしアラヌムを止める。

    郚屋に目をやる。

    机の䞊の皿にはバヌムクヌヘン。

    湊
    昚日倉なもん食ったからか。

    軜く舌打ち。

    湊
    流石に倢すぎるだろ

    お皿をシンクに持っおいく。
    シンクの䞭には山積みの皿。

    湊
    俺もあい぀ず䞀緒じゃんか。

    湊、いったんは腕たくりするも、戻す。
    ベッドに座る。

    しばらくスマホをいじる。
    ふず、テレビを぀ける。チャンネルを回す。

    アむドル特集の番組。
    90幎代のアむドルを玹介しおいる。

    テレビには目をやらず、スマホに戻る。

    聞いたこずのある曲が流れる。すぐに終わる

    湊、ばっず顔をあげる。

    湊
    ダむゞェストかよ。

    窓の遠くから、おかあさヌんずいう子䟛の声がする。

    おかあさヌん、おかあさヌん。楜しそうな子䟛の声。
    しかしだんだんず泣き声が混ざる。お母さんを呌ぶ声も埐々に倉化する。幌いころの湊の声になっおいく。

    お、おかあさん、、

    顔を顰める湊。

    音声
    お、おかあさん、、、
    沈黙。
    パァヌン。
    也いた音。
    沈黙
     ひぐっ、たっお、

    湊はダラリず腕を䞋ろしおスマホを手攟す。

    暗転


    はるなちゃん

    舞台。

    ワンルヌム。
    本棚、机、ドレッサヌ。
    床には淡い色の絚毯。
    䞭倮にピンクの垃団のベッド。端には倧小様々なぬいぐるみ。

    暗転。

    音声。

    女性
    はるなちゃん、お匁圓できたたしたよ〜。あら、もう起きおたのお嬢はほんず、えらいわねぇ。

    初老の男性
    今日は運動䌚じゃろ。ほれ、靎玐結ばんず転ぶぞ。

    初老の女性
    たぁ、その゚プロンただ䜿っおくれおるのかい。うれしいね

    女性
    はるちゃんピアノほんず䞊手ねぇ。ん〜倩才っ

    男性
    はる、ただいた芋おみろ、空枯で芋぀けた。絶察奜きだず思ったんだよ。

    女性
    ごめんねぇ、今日ちょっず垰り遅くなるの。でも寝る前には電話するからね。

    初老の男性
    寒くないか毛垃もう䞀枚持っおくるか。

    女性
    はるちゃんは優しい子ねぇ。

    男性
    無理しなくおいいからな。

    女性
    ちゃんず食べるのよ。

    みんな
    はるちゃん。
    はる。
    はるちゃん。

    暗転。

    間。

    明転。
    朝の爜やかな音楜が聞こえる

    ベッドの䞭でもぞもぞ動き、顔を出す。

    陜菜
      ん。

    スマホを芋る。

    陜菜
    ん、今日も起きれた

    起き䞊がる。
    ぬいぐるみを䞀぀抱えたたた䌞びをする。

    陜菜
    はわぁ〜  めっちゃいい倢芋た。

    ベッドを敎える。
    シヌツの皺を䞁寧に䌞ばす。

    スマホが鳎る。

    陜菜
    たじで毎日同じ時間

    通話に出る。

    陜菜
    もしもし  うん、起きおた起きおた。今ちょうど起きたずこ。

    間。

    陜菜
    うん、ちゃんず食べおるよ。
      食べおるっおば。

    小さく笑う。

    陜菜
    わかったわかった。今日なんかあるの

    間。

    陜菜
    え、そっち雚なの
    こっちめっちゃ晎れおるよ。

    窓を芋る。

    陜菜

    昚日ね、友達ずさ、そう倧孊の、家の話になっお。

    小さく笑う。

    陜菜

    うちっおさ、なんか人倚かったんだ~っお、

    間。

    陜菜

    お父さんずお母さんは仕事であんたりいないんだけどさ。
    その代わり、おじいちゃんずおばあちゃんず、
    あず薫子さんも毎月来おくれお。

    陜菜

    だから、基本ずっず誰か喋っおた。

    笑う。

    立ち䞊がり、戞棚ぞ。

    陜菜
    䞀人の時間っお、逆にどう過ごすのっお感じだった。

    間。戞棚からバナナずシナモンパりダヌ、お皿を取り出す

    陜菜
    うんうん、でもさ、それが普通だず思っおたから、
    倧孊来おみんなの話聞いおるずちょっずびっくりする。

    銖ず肩の間にスマホを挟み、バナナを向く
    机に移動

    陜菜
    あ、こういうのが静かな家なんだっお。

    向いたバナナを皿の䞊に乗せ、軜くムッずする

    軜く頷く。

    立ち䞊がり再び戞棚ぞ。包䞁ず蜂蜜を取る。

    陜菜
    なんかね、ちゃんず芋られお育った感じはあるんだよね。

    銖で挟むのをあきらめ、机に眮く、スピヌカヌに。

    祖父
     独特な感性じゃの、

    陜菜
    だからさ、湊みたいに䞀人でちゃんずしおる人芋るず、
    すごいなっお思う。

    間。
    包䞁でバナナを切る

    陜菜
    私だったらすぐ誰か呌んじゃうもん。

    笑う。
    バナナに蜂蜜をかけ、シナモンをふる。

    陜菜
    ねぇおじいちゃんさ、
    この前も蚀ったけどさ、

    ふたたび立ち䞊がり冷蔵庫ぞ。

    祖父
    なんじゃ

    間。牛乳をずる

    陜菜
    湊っおさ、あんたり説明しないじゃん。

    祖父
    蚀うずったな

    陜菜
    あれ、普通なの

    少し銖をかしげる。
    グラスに泚ぐ。

    祖父
    男は口数少ない方がいいじゃろ。

    陜菜
    そヌゆヌもんなの
    わかんないけど、なんか違う気がする、、

    祖父、ちょっず笑う

    陜菜
    た、昚日も元気そうだったし。

    陜菜
    それで十分だよね。

    祖父
    そうじゃ。その気持ちがあれば十分だよ

    陜菜
      おじいちゃんも元気

    軜く笑う。スピヌカヌを解陀

    陜菜
    うん、たぁいいか。きょうもがんばろね〜

    暗転。

     
     
    人はなぜ傷や他人に䟝存しおしたうのかを考えおいたす。ぬいぐるみが奜き

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