#64 かなしいものかき―被造物ずしおのもろさず限界ず、そしお祈りず

2026幎6月、私のもずに悲しいニュヌスが入っおきた。ベネズ゚ラで地震があり、盞圓の被害が出お、死者ず行方䞍明者がたくさん出おいるずいう。情報はかなり錯綜しおいお、死者が数䞇人皋床になるずもいわれおいお、珟地からの情報は党くずいっおいいほど入っおこない。AI生成や過去の被害を映した、いいね皌ぎだけのための画像や映像が流れ、AI生成で「あなたはひずりじゃない」ずいったこずが描かれた画像が流れ、「かわいそうだね」ずいう薄っぺらい蚀葉が流れ、その合間にワヌルドカップの話題が流れ、そう、たさにこうやっお、たた悲劇は消費されおいく。

私は神ではないから、残念なこずに党知党胜ではない。私は、そしおベネズ゚ラのひずたちは、神様から愛されお生たれおきた被造物だ。だからこそ限界があり、匱さがあり、もろさがあり、そしおそれだからこそ、神様の前に立っお祈るこずしかできない。いたすぐ飛行機を予玄しおベネズ゚ラに行けるわけではない。授業や詊隓をほったらかしにしお揎助掻動に行けるわけでもない。地震を止めるこずも、亡くなったひずを生き返らせるこずもできない。ただ、私にできるこずは、誰かが苊しんでいるずいうそのこずに぀いお、神様の前にそれを問うこずだけだ。

こんな状況のずきに、ひず぀だけできるこずがある。それは祈るこずだ。祈るずいうこずは、事態を倉えるだけの力にはならない。悲しいニュヌスを止めるこずはできないし、䞖界䞭でたた誰かの声が消されるし、「そんなこずよりワヌルドカップはどうなったの」ずいった無関心に声が螏み朰されるし、そしおなにより、死者はもう私達のもずに垰るこずはない。家族が、友人が、同僚が、知り合いが、死によっお匕き裂かれる。そしおそれは地球の反察偎で起きおいる出来事だけれど、決しお地球の「裏偎」ではないのだ。神様はすべおの堎所に日光をあおるこずができるよう、地球を球䜓に぀くられた。衚も裏もない。ファヌストもセカンドもない。みんな人間で、みんな察等で、みんな神様の䌌姿なのだ。だからこそ、私達はその愛に包たれお、そしおその被造物が被造物であるずいうもろさを、神様の前にそのたた差し出すこずしかできない。

私はかなしいものかきだ。こんなずきにすら、私は曞くこずしかできない。曞いお、曞いお、そしおたた曞いお、䞖界にこの䞍条理がたしかに存圚しおいたずいう圢跡を決しお消さないために、たた曞く。曞くこずは誰かが生きおいたずいう蚌を瀺すこずであり、そしお私ずいう人間が、ひずりのもろい被造物が、祈っおいたずいう圢跡を消さないために起きる。悲しいニュヌスは私達の間を流れ、蚀葉の壁も時差も越え、私のもずに届く。私は倧孊の第二倖囜語でスペむン語をすこしだけかじっおいたが、こんな惚事の前ではほずんど圹に立たない。枩かい蚀葉をかけるこずも、いたの私の語孊力ではずおも足りない。綺麗な蚀葉にたずめるだけの噚甚さも、私にはない。ただ、私が蚀えるこずは、ベネズ゚ラのひずたちの痛みや苊しみや、涙ずいったものは、ちゃんずこの䞖界に消えずに残っおいるべきだずいう、ただそれだけだ。痛みは、叫びは、願いは、祈りは、消えるこずなく神様の前に差し出される。それが非力に芋えおも、神様の前にはすべおが届いおいる。怖いこず、苊しいこず、恐ろしいこず。そういったこずはすべお、神様の前に遅滞なく届いおいる。だからずいっお生者の痛みが消える蚳では無いが、それでも、神様の前に叫ぶこずは蚱されおいる。「こんなひどいこずがあっおいいんですか」「こんなこずがなぜ起きおしたったのですか」あるいは「神様がいるなら、なんでこんなひどいこずをほったらかしにしおいるのですか」ず私達は叫ぶこずが蚱されおいる。ペブも、むザダも、゚レミダも、みんな神様の前に叫んでいたひずりの被造物なのだ。聖曞がそうであるように、私達は垞に叫んでいる。痛いです、苊しいですず、神様の前にすべおを投げ出しお、叫んでいる。助けおください、どうにかしおください、この䞖界の䞍条理をどうか消しおくださいず、私達は叫んでいる。

私達は有限な存圚で、すぐに助けに行くこずも、誰かを救うこずも、死者を生き返らせるこずも、生者の粟神疟患をいやすこずもできない。それでもこの䞖界には聖曞があっお、ロザリオがあっお、そしお祈りがある。それらは、この䞍条理で理䞍尜で䞍公平な䞖界を、せめおすこしでもたしにするための痛み止めなのかもしれない。悲しいニュヌスはたた䞖界䞭を駆け巡る。のこされた偎の痛みは消えない。倱われたものの前で、私達はただ叫ぶこずしかできない。それでも、それだからこそ、私達は祈り、手を取り合う。被造物はひずりでは決しお立おないくらい、もろい存圚だから。神様の愛ず他者の助けず死者の執り成しがないず、ずおも生きおいけないくらいもろい存圚だから。だからこそ、私達は叫び、祈る。神様、どうかあのひずたちを、そしお私達を、ひずりにしないでくださいず。

いいなず思ったら応揎しよう