
BK理論 Bを生かすか殺すか 教育に与えられた課題
私は「発達障害」という言葉が好きではありません。
「障害」という言葉がついた時点で、本人に「私は劣った人間なんだ」という思いを与え、周りの人間がその人の可能性を否定してしまうような気がするからです。
今回は、私の小学校の時の思い出を書きます。
小学校3年生の時だったと思います。
席替えで隣の席になったのが、M君という、勉強が苦手で、話すのもあまり上手ではないですが、いつもニコニコしていて、おとなしくて優しい性格の子でした。
幼い子供の世界ですから、そんな特性の彼は周りからバカにされてしまったり、イジられてしまったりすることもあったと思います。
そんなM君と放課中に「今週の週刊少年ジャンプ」の話をしていました。
当時は週刊少年ジャンプが黄金時代と呼ばれる時期で、毎週掲載される大人気マンガの話題で盛り上がることもよくありました。
特にM君のお気に入りは「ドラゴンボール」でした。
私は自分の小遣いでは毎週ジャンプを買うことはできなかったので、その週のドラゴンボールがどんな展開だったのか、教えてもらっていました。
M君は大好きなマンガなこともあって、事細かにストーリーを教えてくれました。勉強が大の苦手なM君があまりにも事細かに教えてくれるので、
私は冗談交じりに、
「じゃあ、今週のドラゴンボールの、7ページ目の6コマ目のセリフは?」
と聞いてすぐ、
「ギャー、俺の攻撃をこうも簡単に・・」
みたいな感じですぐに答えが返ってきました。
「うそだろ」と思って他のページについてランダムの聞き方をしてみても、
すべて即答で答えが返ってきました。
彼のようなキャラの人が、即答でそんなウソをペラペラ言えるようなタイプではないということは確信できたので、非常に驚いたのを今でも強い記憶として覚えています。
そしてその日の帰宅後、すぐ別の友達の家でジャンプを見せてもらい、彼の言っていたことが本当に合っていたことも確認しました。
彼は私の考える、「極端なBタイプ」だったのかもしれません。
得意、苦手がはっきりしており、
好きでないこと、興味の無いことは全くダメだが、
好きな事、興味のあることには驚くほどの能力、集中力を発揮する。
大人になってからそんなことを思いました。
だから私は「教育」というものは、
知識や学問の基礎を教えることはもちろん大切ですが、
「その人が輝ける分野を一緒に見つけてあげる」
ことが一番大切なのではないかと思っています。
※B、Kの詳しい説明は、記事「BK理論 バカとカシコの方程式」をご覧ください。