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ハンカチを買いなさい

ハンカチをもらった。

ハンカチそのものをかわいいリボン付きの箱に入れてプレゼントしてもらった、とかいう話ではない。

薄くて軽くてすぐ乾く「速乾ハンカチ」が気になるとぼやいていたら、「速乾ハンカチ買わんかい」と言われてPayPayで1000円が飛んできた。

カルニキお兄様 ありがとうございます

そのハンカチは1枚390円(税込)である。

わたし「3枚もいらないんですよw」
カルニキ「いや3枚で990円だから」

今使っているハンカチもある。
少しボロボロだけど、まだ使えるから買わなかった。

いい大人が390円で迷うなと言われそうだが、人に背中を押されないと買わないものがある。
というわけで、仕事終わりに無印良品に行った。

見ればもちろん欲しくなる

実物を見たのは初めてだ。
こんなに薄くて軽いのか!と驚く。
3色展開なので1色ずつもってレジに向かった。
実は久々のお買い物で久々のショッピングモールだった。
でもわたしはこのハンカチを早く洗いたい。
即帰った。

家に帰って、とりあえず古いハンカチと新しいハンカチを並べる。

見よ、この違い

どちらも3枚。

ここで終われば普通なのだが、私は終わらない。

体積は8割減

体積を測ろうとしたが、モコモコしていてはっきりしない。
考えた結果がこれだ。
全部半分に折ってくるくる丸め、長さを測り、太さを測って重さも測った。

黒を外にしたら海苔巻きになったかな
けっこうなった

というわけで計測結果。

古いほう 合計281.62㎤

くるくるしたので、全部円柱ということにする。

1枚目:163.28㎤
一辺26cmのタオルハンカチ
半分に折ると長さは13cm。円の直径が約4cm。

2枚目:74.18㎤
短辺10.5㎝のハーフサイズハンカチ
半分に折らない。円の直径3㎝。

3枚目:44.16㎤
一辺18㎝のタオルハンカチ
二つ折りの長さ9㎝、円の直径2.5㎝。

もらったほう 合計42.39㎤

速乾ハンカチ:14.13㎤ × 3枚 =42.39㎤
二つ折りで12.5㎝。
円の直径はふち側と内側で全然違うが、間をとって1.2㎝とする。
これが3本。

その差 239㎤

というわけで、新しいハンカチはずいぶん小さい。

ヤクルト4本分のみかんはでかいと思う

AIはしょうもない私に優しいが、ちょっと感覚がずれている気もする。

重さは半分

重さも半分近く減った。

古いほう 一番マシな面で…

古いほうは55g。ホコリとかとってせめてマシな面を必死に撮った。

みかんって言いだしたのこの色のせいかな

もらったほうは29g。

26g軽くなった。1円玉26枚。500円玉4枚。
おおごとだ。

これのなにがおおごとなんだと言われると困る。
ので、もうちょっとおつきあいください。

渡り鳥の荷物

私は荷物を減らしたい。

昔はスーツケースを持っていて、いろいろあって処分した。

将来はもう少し身軽になりたい。

渡り鳥みたいに快適な場所を求めて自由に移動する暮らしに憧れている。
だから、体積8割減、重さ26g減はおおごとなのだ。

バッグひとつ分しか持ち歩けないとしたら、その場所に何を入れるかな。

旅行用の化粧水かもしれない。
洗顔フォームかもしれない。

未来をイメージしてわくわくする。
これがハンカチの話だったことを忘れそうになる。

とりあえず、楽しかった。

「速」は1時間

ハンカチを洗った。

16:00 時計が濡れる

1時間後、見に行った。

16:56 乾いていることを写真で表現できないのは技術の問題ではないです

乾いている。

速乾ハンカチというくらいだから、そういうものなのだろう。
でも私はちょっと感動した。
1枚で回せるかもしれない。

荷物はさらに減る。
わくわくしてしまう。

ハンカチをもらっただけなのに、私はこうやって一日中遊んでいた。
こういうせまい世界でひとりで一生遊んでいたい。

贈り物の受け取りかた

プレゼントの話になると、もらった物がもったいなくて使えないとか、捨てられないとかいう話をよく聞く。

くれた人の気持ちがあるからだ。

でも私は、なにかもらったらまずはそれで徹底的に遊ぶ。
今日は、ハンカチで海苔巻きして、体積を算出して、減ることになる荷物のかさを想像した。

もらった物を残すことより、もらった物でどれだけ遊べるかが大事だ。
みんな「使い切った」と思えないから、手放せないのだと私は思う。

たぶん、くれた人は「1000円くらいで悩むな」と思っただけだろう。

でも、もらったものに、くれた側が持たせたかった以上の価値を自分で決めて受け取るのは自由だと思う。

「この話説教臭くないですか」とAIに聞いた

多分わたしには、贈り物を使い切る才能がわりとある。

今回私がもらったのは、1時間で乾くハンカチではない。

わざわざ3枚セットの値段まで調べてくれた過去と、
これを書くのまで含めてめちゃくちゃ楽しかった今と、
バッグの中がヤクルト4本分身軽になった未来だ。

実は贈り物というのは、どの「とき」をもらったかを考えると楽しさが倍増する。

渡した人の思いと、受け取った人の受け取り方は少し違う。
その違いも含めて、「もらう」という悦びなのだ。

読んでくださった方とハンカチくださった方、ありがとうございました。

カーテンができそうなくらいハンカチを持っていた頃の話を書いた本です。

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