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Jungle Brothers / J. Beez Wit the Remedy / Raw Deluxe

    こんばんは!

    当時Native Tonguesを結成していたDe La Soul、A Tribe Called Questの1993年リリースのアルバムを紹介して来ましたが、今回もNative TonguesのJungle Brothersが皆と同じく1993年にリリースしたサードアルバム、J. Beez Wit the Remedyを紹介します!
    と、思ったんですが、内容が薄くなりそうだったので、1997年のフォースアルバム Raw Deluxeも合わせて紹介します!

    Discogsによると1992年末にアドバンステープ (関係者に配布されるプロモーションカセットテープ)が制作されていたようですが、実際のリリース年は1993年になります。

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    このアルバムと同じく1993年発売のA.T.C.Q.やDe La Soulはそれぞれ前作よりも音の進化を遂(と)げていましたが、Jungle Brothersはその進化の道をレーベルによって閉ざされてしまったという事件がありました。先行シングルはヒットしましたが、様々な理由によりアルバム自体の評価は分かれる作品でした。

    その事件というのが、もともとJungle Brothersは外部の手を借り前衛的かつ実験的な楽曲を制作するも、所属レーベルがその内容のアルバムを世に出すことを許さなかったということです。新しすぎてセールスを見込めないとの判断であったのだと思います。
    当初はアルバムタイトルもCrazy Wisdom Mastersであったが、内容の作り替えをレーベルに命じられたことによりタイトルも変更になったそうです。ただ、その実験的な楽曲の全てがお蔵入りになったという訳ではなく、Spittin Wicked Randomness、ピアノの乱れ打ちと叩きつけるような爆裂ビートが奇抜で新しいグルーヴを作り上げたFor the Headz at Company Z、Blahbludifly、後述のJB's Comin' Through、効果音が撒き散らかされるMan Made MaterialなどはJ. Beez Wit the Remedyに収録されています。
    このアバンギャルドな方向性は各所の評価を得ることにも至りましたが、やはり一部にはその革新性は理解されず低評価が下されることもあったようです。



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    アルバムからのファーストシングルとなる40 Below Trooperは、ヴォーカルミュージックとしてのHip Hopが堪能出来るアッパーな一曲!
    1993年当時、Pete Rockの音づくりに代表される分厚いベースラインに鳴りの太いビート(いわゆるジープビーツ、ジープサウンド)が隆盛を極め、ハードコアラップがチャートを席巻していた中、カラッとしたセカセカと走るビートとオールドスクール回帰のヴォーカルテクニックで対抗したJungle Brothers。人気曲ゆえ、MTVでは90年代後期まで度々このプロモーションビデオが流れていたような記憶があります。
    Jungle BrothersのDJであるSammy-Bが本格的にラップで楽曲に参加し始めたのがこの曲だったはず。違ってたらごめんなさい!



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    On the Road Again (My Jimmy Weighs a Ton) (Q-Tip Remix)
    アルバムヴァージョン(My Jimmy Weighs a Ton)も良い出来でしたが、Q-Tipがポップで凶悪に仕上げたリミックスが会心の仕上がり!Q-Tipもラップで参加しており、落ち着いたフロウでクールさを演出するヴァースとフックの対比が痛快ですね!当時のチャートアクションはイマイチだったのかもしれませんが、末長くDJに人気のある楽曲となりました。(DJ VinrocによるHip Hop ClassicsのミックステーブでもこのQ-Tip Remixが使われていました)



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    アルバム自体の楽曲の完成度は良いのですが、1993年という時代背景と当時のプロダクション制作のトレンドを考えると、ちょっと時代遅れの感は否(いな)めない曲半分、前途の前衛的な楽曲半分といった雑然とした感じは受けます。
    具体的にはどういうことかと言うと、Hip Hopの過渡期から成熟期に移り変わった1993年において、このアルバム収録曲の半分は1990年くらいの音づくりから変わっていない印象の曲であったということ。
    もちろん前途の発売拒否事件の影響によるモチベーションの下落、新しい音像への挑戦の意志を挫(くじ)かれたこと、作り直しによる短期間での楽曲制作を余儀なくされたこと等がマイナス要因として考えられますが、それでも1993年のHip Hopクラシックスと比べても見劣りするプロダクションであることは確かです。サイケデリックな雑味もそれをカヴァーするほどではなかったのではないかと感じます。
    そんな辛口評価の中でももちろん好きな曲はあります。急に途中で別曲に変わったのかと思うくらいの変化が付けられたGood One Hype S**tは好きな曲ですが、当時としては古臭く聴こえた音像だったのかなとは思います。
    不思議なサンプリングソースがクセになるI'm
    in Love with Indicaも好きな一曲。


    ところで!

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    2種類のUS盤、UK盤、2枚組のUK盤

    1989年リリースのシングルWhat "U" Waitin'のカップリング曲として収録され、B面クラシックスとして知られる名作であるJ. Beez Comin' Through。
    同じタイトルで全く別の曲がサードアルバムに収録されているのかと思いきや、こちらに収録されている曲名はJB's Comin Through。J. BeezとJB'sの違いで、全く別曲とはややこしい限り。



    続いては名曲Brainを収録したフォースアルバムに...
    の前に、フォースアルバム発売前に作られたJungle BrothersのClassicsを集めたプロモーション盤を紹介します。

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    I'll House You、Straight Out the Jungle、The Promo、Because I Got It Like That、Jimbrowski、On the Runの6曲入。
    Gee Streetへレーベルを移籍してのニューアルバムだっただけに、レーベル側もプロモーションの一環として過去の名曲群を集めたレコードを制作し、話題性を高めようとしたのでしょう。

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    ちなみにセンターレーベルはプレスフォトの反転ヴァージョンになっています。


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    Jungle Brothersのフォースアルバム、Raw Deluxeは好事家に非常に人気のあったアルバムで、そこまで高額化はしていないですが、内容絶対保証の良作に仕上がっています!

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    How Ya Want ItがDJの間で人気となり、Jungle Brothersの復活劇としてインパクトをシーンに与えました。
    (当時は凄く意外でしたが)DJ Roc Raidaがプロデュースを手がけた極太で脳みその奥底を揺らす圧倒的なグルーヴが魅力的過ぎるHip Hop濃度の高い名曲!(クレジットはRoc Raider)
    Jungle Brothersのみがラップするシングルヴァージョンが好きなんですが、何故かYouTubeにはこのヴァージョンは上がっていませんでした。
    プロモーションシングルにはRaw Deluxe Versionが収録されていますが、実際のアルバムにはNative Tongues Mixしか収録されていません。

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    先のシングルがヒットし、すぐにDe La Soul、Q-Tipを招いたHow Ya Want It (We Got It) (Native Tongues Mix)がリリースされ、更なる話題作となりました!




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    How Ya Want It、Brainの人気の影に隠れがちなJungle Brotherというグループ名とほぼ同じ曲がありますが、僕はこのシングルに納められたStereo MC's Mixが大好きなんですよ!
    UKのチーム Stereo MC'sによる爆踊り確定の爽快感と高揚感が押し寄せる個人的な大名曲!イントロも完璧なラップとの相性も抜群に良い名リミックスで、安い良盤として君臨し続けているので未所持の方は是非!リリース時はこのリミックスばかりかけていました。
    アルバムヴァージョンも人気で、こちらも良い出来です!



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    今でも根強い人気を誇るBrainには、ステッカースリーヴのUS盤、ピクチャージャケット付きUK盤、ダブルパックUKプロモーション盤、ピクチャー盤等があります!


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    The Rootsがプロデュースした、温もりのあるグルーヴ感がたまらない名曲!Baby BamとMike Gの力の抜け具合が曲の雰囲気に非常に合っており、何度聴いても飽きの来ない魅力に満ち溢れています!
    冬っぽいイメージの曲で、コタツの中でミカンでも食べながら聴くことが最良といった、寒い中での暖かみを感じる時のような多幸感に満たされる一曲ですね!



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    ピクチャーヴァイナル裏面はこんな感じで、収録曲はUS盤と同じです。昔からあまり見かけることの無かったピクチャーヴァイナルですが、最近はさらに見なくなりました。


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    UK盤は2種類あり、ピクチャーヴァイナルと同じ写真を使ったジャケット付き(画像は裏ジャケット)と、2枚組のプロモーション盤になります。ピクチャージャケットのUK盤に収録されているリミックスは、全て2枚組みのUK盤に収録されています。
    2枚組のUK盤のみに収録されたDa Beatminerz Remixは、浮遊感のある音像をバシッと鳴りの良いスネアードラムで地に足付けた良作。
    Da Beatminerz Remixを収録したDiscogs掲載の白コースターのプロモーション盤は(裏面にJ. Beez Comin' Throughが収録)日本で作られたクソブートレグ盤です。Da Beatminerz Remixを収録した正規プロモーション盤はこの2枚組UK盤のみです。



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    アルバムも期待に応える名作で、丁寧で深みのあるサンプリングソース使いに鳴りの良いビートが2人のラップを地固めして強力なグルーヴを生み出す、Jungle Brothersの地位を再度押し上げた極厚の一枚!
    クールな雰囲気をバッチリこなすChanges、地下臭たっぷりのファンクを詰め込んだBlack Man on Track、スネアードラムの鳴りが完璧すぎるMoving Alongなどなど、素晴らしい出来の曲が並びます。
    このアルバムのハイライトトラックGettin Moneyは胸がキュッとなるインディーラップの旨みを内包した首ガン振り確定の地獄の一曲!Mic Geronimoの声ネタも効いていますね!
    透き通るようで端正なサンプリングソースのコラージュに極太のビートが最高の相性を聴かせるWhere You Wanna Goも素晴らしい出来。



    Jungle Brothersの再浮上に一役買ったHow Ya Want ItをプロデュースしたDJ Roc Raidaによるリミックス作を加えて紹介します。

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    1998年のRascoのUK盤のみとなるシングル、Heat Seekingの裏面にはThe Unassisted (Roc Raida & Rob Swift Mix)が収録されています。
    これが大当たりで、重暗い雰囲気にビートが映えまくるX-Men渾身のリミックス!
    How Ya Want Itを連想させる部分もありますね!



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    Roc Raidaのテーマ曲、The X-ecutioners / Raida's Themeは、DJ Premierもゴリゴリに2枚使いしていた、血潮沸(たぎ)るクソほどカッコ良いい名作!いつ聴いてもブチ上がります!



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    Roc Raida

    BBP × Roc Raidaのキャップはもう埃まみれになってしまっていましたが、大切に保管してあります!

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