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弦楽器トップサイドのお仕事

オーケストラ(弦楽器)の表と裏とは

管楽器奏者が 一人一台の譜面台(&楽譜)を使って演奏するのに対して、弦楽器奏者はオーケストラの場合二人で1台の譜面台(楽譜)を使います。
その二人単位の事を「プルト」といいます。

その時 客席側に座る人が表(アウト)、ステージ内側に座る人が裏(イン)。

楽譜に途中div(ディビジ)指定があると、表と裏でそれぞれ上の音、下の音に分かれて弾きます。
場合によっては4部に分かれていることもあって、その時は奇数プルトの表が一番上、偶数プルトの表が2番目、奇数プルトの裏が3番目、偶数プルトの裏が一番下など、それはオーケストラによって違ったりするのかな?

1プルトは指揮者に一番近い最前列に座っていて、その表の人を「トップ」、その隣の裏の人を「トップサイド」と呼びます。
そして ファーストバイオリンの「トップ」は「コンサートマスター(ミストレス)」となります。

私は長い事、自分から希望して裏(イン)を弾くことがほとんど。

理由の一番は「高い音が苦手」だから(^-^;

そして裏ばっかり弾いていると、楽譜を見ても、divの下の音しか目に入らなくなってしまっています(^-^;
たまに上を弾くことがあるとめっちゃ混乱します。

弦楽器各パート(1stバイオリン・2ndバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス)のトップの役割は色々ありますが、

1.ボウイング決め(トップ合わせといって、新しい曲が決まって合奏練習が始まる前に、トップのみが集まってボウイングを決めたりします)
2.演奏中のザッツ(身体で入るタイミングを後ろのメンバーに伝える)
3.コンサートマスターの意思をメンバーに伝える
4.練習中の気づき事項をまとめて(音程が悪いところ、テンポがずれるところなどなど) メンバーに伝える
5.プルト決め(誰が誰とプルトを組むか、どこに座るか)

他にも沢山の役割があります。

コンサートマスターはさらにオーケストラをまとめるという重大な役目があります。

さてさて、このように大変なトップの隣に座る人を「トップサイド」と呼びます。

裏(イン)全員の役目として「楽譜をめくる」という重大なお仕事があります。

交響曲の弦楽器の楽譜は20ページを超えるようなものも沢山あって、途中かならず、楽譜をめくるタイミングがあるんですが、
都合よく右ページの一番最後に めくるのに必要な時間分の休符がある楽譜ばかりとは限りません。

なるべく余裕をもってめくれるように、楽譜を切り貼りしたりすることもありますが、どうしてもめくる時間が取れない場合には、裏の人間は、一瞬弾くのをやめて楽譜をめくることを優先しなくてはなりません。

その時には めくりの技術が必要になります。

静かな所だと めくる時に音を立てないように細心の注意が必要です。
そしてなにより、うっかり2ページ一緒にめくったりすることがないようにしなくてはなりません。
私のように指の脂がなくなってカサカサしていると、上手くめくれない事があるので、右ページ下を△に折ったり、私はフィルム付箋を貼って、そこを持てば簡単にめくれるようにしたりしています。

もう一つ重要なトップサイドの役割として、「休みの小節をきちんと数える」ことがあります。
もちろんトップの人も数えてるんですが、トップがうっかり数え損ねたりしても、パート全員が落ちたりすることがないよう、責任をもって数えなくちゃいけません。

実は私、これが苦手でして、
2プルト以降で弾くときには ほとんど数えてません(^-^;
他のパートを聞いて弾き始めるんですが、たまに頼りのパートがお休みだったりすると(管楽器とか)迷子になっちゃう可能性が高いので、しっかり数える癖をつけたほうがいいですね。

以前マーラーの交響曲1番「巨人」を演奏した時、4楽章には「ビオラ!!」(←わかる人にはわかる??)っていうパートソロがあるんですが、その前は14小節のお休み、しかも他のパートがほぼほぼ動いてない。

一度指揮者が本番で振り間違えたこともあって、やるたびにドキドキする箇所です。


しかもその、ファソラ♭!っていうのが何度も出てくるんだけど、全部違うんですよ。しかも微妙に。
この弾き分けが難しい。


話がそれちゃいましたが、とにかくトップサイドに座るとしっかり休みを数えなきゃいけない、っていうお話でした。

それ普通でしょ?って言わないでね(^-^;

今度の日曜日は チャイコフスキーのロミオとジュリエット、ストラヴィンスキーの火の鳥1919 の本番でトップサイトで弾きます!

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