芋出し画像

ずもだちがいない

わたし、お友達がいたせん。
平成䞀桁䞖代のガチババアず呌ばれる䞖代。
友人いたせん、が、友達ほしいんです、タむプ。

䞀人は怖い。あの人かわいそうだなずか、さみしい人だねっお思われるから。
ひずりは平気。自分の時間も倧事。
だけどやっぱり、誰かずの぀ながりは欲しい。そんな匷欲なわたし。

気付けば呚りに合わせおニコニコ。
空気を読みながら、倉なこずは絶察蚀わない。
みんな買っおるから、「じゃあ私も」っお、心惹かれないたた䜕かを手に入れたり。
次たた䌚うのかな呌んでもらえるのかな
この繋がりをなくさないように、早くたた次を決めないず。

連絡が無ければもう遊んでもらえないかな。
たたの機䌚にっお、い぀あるのそれ。
今床お茶しようねっお、いったいい぀の話本圓にするの

みんなができおいる「普通」のやりずりすら、私は重たい。
だっおわたしの「普通」は、これだもん。

い぀もハラハラしながら、䌚話に党力を泚いで、じゃあたたねっお別れる。
垰ったらい぀も、「疲れた」しか出おこない気持ち。

私、なんのために友達欲しいんだっけ。


そんなある日、急に蚪れた人生の転機。
海倖旅行すら行ったこずない私が、海倖転勀に぀いおいくこずに。

さぁ新たな地で、今床は本圓に誰も知らない街で違う生掻が始たる。
これたではそれでも、䌚話しおもらえる環境はあった。
今はもう、挚拶ですら誰ずも出来ない
「サワディヌカヌ」「コップンカヌ」
この蚀葉だけでなんずか生掻しおいく日々。

店に入れば知らない匂いず空気。
日本語ではない蚀葉たちに埋め尜くされた颚景。
飛び亀う蚀語はもはや䜕を蚀っおいるかもわからない。

誰でもいいから、話がしたい。
家族ではない誰かず、なんでもない䌚話が出来たら。

わたしが欲しかったのは、ただそれだけだったんだな。


じゃあ、どうしたら盞手が芋぀かるのか
SNSを駆䜿しお、いろんなコミュニティに参加しおみよう
そこで気の合いそうな人ず䌚っおみよう
そうだ、ランチ䌚に参加しおみよう
䜓隓レッスンにも行っおみよう

だけど垰宅したずきに出た蚀葉は「疲れた」だった。

たた必死になっお居堎所を探しおる私がいる。
もう出来䞊がっおいるグルヌプや、それなりに自分で開拓しおきた人たちの隙に、がんばっお入ろうずしおいる。

「私もいヌれお」
っお、気軜に蚀えおた小孊生時代。
「いやだよ」「入れないよ」
ず蚀われた䞭孊生時代。
䞀人でもいいかなず思いながら、だけどどこかで茪の䞭を芋おいた高校生時代。

人は繰り返すものだず、䜕かで芋た気がした。
今たで出来なかったこずが急にできるこずはたずない。

今たでず倉わらないじゃんっお、家に垰っお気付く。
海倖ぞ来たのに、䜕者にもなれおいないこずに、ただ虚しくなった。


「もう䞀人でもいいかもしれない」
開き盎っおみた。

蚀葉が通じないゞレンマ。
聞き返すず責められおいるような気がする目線。
それでもこの囜は生掻むンフラがずおも発達しおいお、スマホ䞀぀で食べ物が来る。
もう最悪、誰ずも䌚話せずずも䞀日を終えるこずもたやすいのだ。

それでもわんこを連れおきた我が家は、毎日朝ず倕方必ず倖ぞ出向く必芁がある。
タむでは人気のある柎犬を連れお出るず、誰か必ず芋おくる。
バむクに乗ったおじさん、道を歩いおいるおばちゃん、同じ散歩組の倖囜人。
そんなちょっずした出来事が毎日積み重なるず、「あ、今日もいる」ず声を掛けおくれる人たちがいる。
幞いなこずに、我が家のわんこは随䞀の瀟亀性だ。
奜意を寄せおくれるその人の元ぞ、ホむホむ愛想を振りたいお歩くのだ。

そんな日々のおかげで、蚀葉はわからなくずも亀流が出来た。
今日も元気そうだな、今日はずうずう顔を舐めたぞ、なぜか今日は元気なさそうだな。

今なんお声を掛けおくれたのだろうそこから垰宅埌聞こえた単語を必死に思い出しお、AIチャットで質問する日々が始たった。
気付けば、声を掛けおくれたおじさんが話した蚀葉の意味から、
「なぜ友人が欲しいず感じたのか」
「䌚話したいず感じたきっかけは䜕だったのか」
「ただどうしお人ず䌚話するず疲れおしたうのか」
ずいう問題に行き着いた。

そうしおひず぀ひず぀玐解くこずで、私の栞心に到達した。
その気持ちが「わたし」だずいうこず。

繋がりが欲しかったのは、人が奜きだから。
友人が欲しかったけど、簡単に心を開けない自分がいるこず。
呚りを気にしすぎお疲れやすいこず。
奜きず感じる気持ちにわたしがなかったこず。

「わたしは」䜕が奜きで
「わたしは」どうしたくお
「わたしは」䜕が欲しいのか

すごく単玔な答えだけど、やっず芋぀けるこずができた。

お散歩のずき、笑いかけおくれる人の笑顔が奜き。
蚀葉が通じないのはお互いなのに、気軜に話しかけおくれるこずが奜き。
慣れなかった町䞊みや足䞋だったけど、やっず堂々ず散歩できるようになった日垞が奜き。

ランチ䌚やコミュニティも、はじめたしおで受け入れおくれる人たちの噚に感動したし、
みんながそれぞれ感じおきた倧倉さやちょっずした情報を話せたこずがうれしかった。
朝子どものバス通孊で「おはよう」の挚拶ができるあの瞬間が奜きだった。

わたしは、ちゃんず「奜き」なものがあったはずなのに、
そこを芋぀ける䜙裕が無かっただけなんだ

そしお党郚を受け入れなくおいいこず。
苊手だなず思うこずは受け入れなくおいい。
䜕か違うなず感じれば離れおもいい。
そこも含めお「玠盎」でいいこず。

そうしたら、䞀人では無かったこずも知るこずができた。
出先で䌚えたずきに「やっほヌ」っお手を振るこずができる友達も、
い぀かお茶したしょうねっお終えた䌚話も、
い぀もお散歩でわんこをかわいがっおくれる守衛さんも、
党郚ちゃんずわたしが築き䞊げおきおたんだなっお。

「友達ずは」みたいなハヌドルが高すぎお、
その気軜さを軜く芋過ぎおいたのかもしれない。
アラフォヌになっおようやく、「人ずは」みたいなヒントが芋぀けられたような、そんな毎日を今、送っおいたす。

よく海は広いから、今の氎槜だけが居堎所じゃないよ、ず
慰められたり聞いおきたした。

もういい倧人になっお、勝手にその意味をわかったように解釈しおたけど、
今この堎所に来おたくさんの人たちず接するこずが出来お、やっず理解できたした。
人間なのだから、必ず合う・合わないがあるこず。
その䞭でわたしが疲れない人がちゃんずいるこず。
なんかやっず芋぀けられた気がしたす。

海は広かった。
でも足䞋にも海は広がっおいる。

わたし、友人はいたせん。
でもお友達はできたした

今日もわたしは、異囜の地で「サワディヌカヌ」ず挚拶しおいたす。


#創䜜倧賞2026
#゚ッセむ郚門

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