あなたが運んでいたのは、トイレットペーパーだけじゃない。 ちゃ#3
いつものスーパーで。
時間も遅かったので
ささっと必要な食料品だけをカゴに入れ
レジに行こうとしたその時。
目の前を
トイレットペーパーを抱えた
30代くらいの小柄な女性が
とことこと通り過ぎた。
あ。それなーー
長巻きロール。
わたしがこよなく愛し
それ以外を買うことはないトイレットペーパー。
いつもはそのスーパーでは売っていない。
でも謎にほんのときどきだけ売っている。
ちょうどうちのトイレットペーパーも
切れそうだった。
でも今日はいつものお店まで行く気力がない。
だからここで買えるの、かなりたすかる。
そのトイレットペーパーおねえさんに
こころからのありがとうの念をおくりながら
トイレットペーパー売り場へと急いだ。

つくづく。
やっぱり人って生きてるだけで
誰かの役に立っていたり
たすけていたりしているものだと思う。
太陽がわたしたちをよろこばせようとか
たすけようとか、役に立とうという
意志を持って照らしているわけではなく
ただ太陽として、そこに在るだけ。のように。
お花がわたしたちをよろこばせようとか
たすけようとか、役に立とうという
意志を持って咲いているわけではなく
ただお花として、そこに在るだけ。のように。
トイレットペーパーおねえさんも
誰かをたすけようとしていたわけではなく
ただトイレットペーパーを買おうとしていただけ、
日常の動作をしていただけで
わたしにラッキーをもたらした。
価値は機能ではなく
存在そのもの
ということ。
そんなことを考えながら
両腕いっぱいの長巻きロールを抱えて帰った。
そしてたぶんわたしも知らないうちに
誰かの長巻きロールになっている日が
あるのかもしれない。
☆。゚+.
おやすみなさい。
ゆっくりやすんで、すてきな夢を。
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