
国内のAI引用ランキング、noteが5位から2位へ(2026年7月)
AIが日本語で解答を作るとき、いま2番目に引用されているサイトはnoteです。
2026年4月の調査では5位でした。それがわずか2ヶ月で2位まで上がっています。AIがどのサイトを「信頼できる情報源」として選ぶか。その基準は数ヶ月単位で動いています。
Ahrefsによる日本のAI引用ドメイン調査(2026年7月)
AI が引用する日本のドメインランキング 2026 年 6 月版|Ahrefs
・noteが5位から2位へ上昇し首位はYouTube
・Reddit、知恵袋、my-bestなど口コミ系が新規上位に
・ChatGPTではRedditが8位から1位に上がった
AhrefsはAI検索の可視化ツール「ブランドレーダー」を使い、日本で検索したときにChatGPT、Google AI Mode、AI Overviews、Perplexity、Copilotの5つが引用するドメインを再分析しました。前回は2026年4月の公開です。今回はそこからの順位変動をまとめています。
総合ランキングの1位はYouTubeで、前回から変わりません。大きく動いたのがnoteです。前回5位だったものが、今回は2位まで上がりました。3位はWikipedia日本語版、4位はアメーバブログと続きます。
さらに目立つのが、新しく上位に入ったサイトの特性です。Yahoo知恵袋が5位、Redditが7位、比較サイトのmy-bestが8位に、いずれも今回はじめてランクインしました。口コミ、Q&A、比較といったユーザーの声が集まる場が、まとめて上位に入っています。
プラットフォーム別で最も動いたのはChatGPTです。前回8位だったRedditが1位に上がりました。またChatGPTでは英語版Wikipediaが日本語版より上位に入っています。Ahrefsは、ChatGPTが内部で日本語のクエリを英語に置き換えて検索している可能性が高いと見ています。RedditなどのSNSは英語圏に情報量が多いため、その置き換えの結果として上位に入ったという見方です。
なお、この調査は引用回数そのものではなく、順位の並びを比べたものです。引用回数は集計期間や対象クエリで変わるため、Ahrefsは前回と今回で一貫して追える順位を主軸にしています。引用元には海外のサイトも含まれます。日本国内で検索したデータなので、日本市場を考えるうえで参考にしやすい調査です。
AIが「公式情報」と「ユーザーの生の声」の両方を引用し始めた変化
このランキングが示しているのは、AIが引用するサイトの種類が2つに整理できるということです。ひとつは公式の一次情報です。Wikipedia、企業の公式サイト、そしてプレスリリースのPR TIMESがここに入ります。日付つきで事実ベースの情報が蓄積されている場を、AIは事実確認の軸に置いています。
もうひとつが、今回はっきり増えたユーザーの声です。Reddit、Yahoo知恵袋、my-bestのような口コミ、Q&A、比較のサイトが、まとめて新規で上位に入りました。AIは公式発表だけでなく、実際に使った人の評価も回答に取り込み始めています。
つまり、AI検索での露出を考えるとき、見る場所が2つに増えたということです。自社が公式情報を出せているか。そして自社について語られる口コミやQ&Aの中身がどうなっているか。この両方が、AIの回答に自社が登場するかどうかを左右します。片方だけを整えても、もう片方で評判が薄ければ引用されにくくなります。
日本のAI検索で自社が引用される確率を上げる進め方
① まず自分の業界でAIがどのサイトを引用しているか調べる
総合ランキングの顔ぶれは、業界を絞ると変わります。Ahrefsが自動車のクエリで調べたところ、TOP10の半数以上を中古車情報や自動車メディアといった専門サイトが占めました。あなたの業界にも、AIが専門家として参照する定番のサイトがあるはずです。まずそこを把握することが出発点になります。
② noteやPR TIMESなど引用されやすい場に一次情報を出す
noteは複数のAIで安定して上位に入っています。PR TIMESもChatGPTで公式情報として引用されやすいことがわかっています。自社サイトだけで発信するのではなく、AIが元々よく見に行く場に、日付と事実がはっきりした一次情報を置いておくと、引用の入り口が増えます。
③ 口コミやQ&Aでの自社の評判を確認して整える
RedditやYahoo知恵袋のようなユーザーの声が上位に入った以上、そこでの自社の書かれ方も無視できません。自社名や製品名で検索し、どう評価されているかを確認します。事実と違う内容があれば、公式情報を充実させて正しい情報が拾われやすい状態を作ります。
AIに引用される側になる第一歩は、あなたの業界でいま何が引用されているかを知ることです。自社がその中でどこにいるのか、一緒に見つけにいきましょう。