
AI検索は1つの質問で平均10回検索している(2026年3月)
あなたが「赤いスマホケース」とAIに聞いたとき、AI検索は裏で何回検索していると思いますか?
Google AI Modeなら5〜11回。ChatGPT Deep Researchなら420回です。
AI検索は、ユーザーの1つの質問を裏側で大量のサブクエリに分解し、それぞれの結果を統合して回答を作っています。この仕組みが「クエリファンアウト(Query Fan-Out)」です。
これを理解していないと、1つのキーワードで1位を取っても、AI検索に引用されないという事態に陥ります。
Ahrefsによるクエリファンアウトの分析(2026年3月)
What is Query Fan-Out? Understanding the Hidden Queries Driving AI Search(Ahrefs)
・1つの質問から平均9〜11個のサブクエリが生成される
・サブクエリの95%以上は検索ボリュームゼロ
・単一KWで1位でもAI引用は保証されない

これまでの検索は「1対1」でした。1つのクエリに対して、最もマッチしたページが表示される仕組みです。AI検索はこれを「1対n」に変えました。
Seer InteractiveやNectivの調査によると、1回のプロンプトあたり平均9〜11個のファンアウトクエリが生成されます。59%のケースで5〜11回、24%のケースで12〜19回、最大28回に達するケースもあります。質問があいまいなほどファンアウトは深くなります。
Googleの特許分析からは、ファンアウトクエリのパターンとして、関連トピック型、暗黙の質問型、比較型、鮮度型、リフォーミュレーション型、文脈型、次のステップ型が確認されています。
重要なのは、生成されるサブクエリの95%以上が検索ボリュームゼロだという点です。従来のキーワードツールでは見えない「AI専用のクエリ」が大量に存在し、それらに対してコンテンツが関連性を持っているかどうかが、引用の可否を左右します。
「1キーワード=1ページ」の最適化ではAI引用を取れない
AI検索は1つの質問に対して10前後のサブクエリを走らせ、それぞれの検索結果を横断的に評価してスコアリングし、上位のものを引用します。つまり、トピック全体で幅広く上位表示しているサイトほど、複数のサブクエリで高スコアを獲得し、結果的にAIに引用されやすくなります。
これは、以前の記事で紹介した「AI Modeに引用されるには面での上位表示が必要」というデータとも整合します。AI Modeの引用の88%が、同一キーワードの検索上位とは別のページから来ていたのは、まさにファンアウトの結果です。
ファンアウト時代に自社サイトをどう対応させるか
① AIが裏で何を検索しているかサブテーマを洗い出す
自社サービスに関連するキーワードをChatGPTやGeminiに投げてみてください。AIが裏側でどんな角度から情報を集めているかが見えます。「〇〇とは」だけでなく、「〇〇 比較」「〇〇 費用」「〇〇 事例」「〇〇 デメリット」など、ユーザーが暗黙的に気にしているテーマが浮かび上がります。
② 自社サイトのトピックカバー率を棚卸する
自社サイトのコンテンツが、主要トピックのどの角度をカバーしていて、どこが欠けているかを確認します。ファンアウトの観点では、1記事の深さだけでなく、サイト全体でトピックをどれだけ網羅しているかが問われます。
③ 自社サイトの外での露出を確認・補強する
ファンアウトクエリの多くは、レビューサイト・比較記事・業界メディアなど外部の情報源を検索します。自社が外部からどう見えているか、競合はどこに露出しているかを確認し、不足があれば被リンク獲得やPR施策で補強します。
トピックのファンアウト分析から、サイト全体のカバー率診断、外部露出の改善まで、自社での対応が難しい場合はPifteeがワンストップで支援します。