
AI Mode引用リンクの約20%がGoogleへ(2026年3月)
AI Modeの引用リンクの約20%は、外部サイトではなくGoogleのページへ誘導されていました。
AI ModeからGoogleの他のページに回遊されると、自社サイトへの流入に繋がらないため、今後の対策や動向について解説します。
AI Mode引用元リンクの大規模分析(2026年3月)
Is AI Mode Now Dominated by Google's Self-Referencing Links? – SE Ranking
・Google.comが全引用の17.4%で1位
・Google自社へのリンク割合が8ヶ月で約3倍に
・Google系全体で引用の約20%を占有

なお、この調査はアメリカのデータをもとにしており、日本のAI Modeで同じ数字がそのまま当てはまるわけではありません。ただし、GoogleがAI Modeを通じて自社エコシステムへの誘導を強めているという構造的な傾向は、日本市場でも参考にできる知見です。
SE Rankingは2026年2月12日、20ジャンル・68,313キーワードのAI Mode応答から132万件以上の引用データを収集・分析しました。
最も注目すべき点は、Google.comが引用元の1位(17.42%)を占めていることです。2位以降はYouTube、Facebook、Reddit、Amazon、Indeed、Zillowと続きますが、この6ドメインを合算してもGoogle単体の引用率に届きません。YouTubeを含めたGoogle系ドメイン全体では、引用全体の約20%をGoogleが占有しています。
GoogleがAI Modeで自社ドメインへ向けるリンクの割合も増加しています。2025年6月時点では5.7%でしたが、2026年2月には17.42%と、わずか8ヶ月で約3倍になりました。
引用先の内訳も変化しています。2025年の調査では、Google.comへのリンクのうち97.9%がGoogleビジネスプロフィール(GBP)への誘導でした。ところが今回は、59%が通常の検索結果ページ(SERP)、36.1%がGBPという構成です。ユーザーがAI Modeの引用リンクをクリックすると、別のGoogle検索結果が開く。そのケースが過半数を占めています。
ジャンル別に見ると、旅行(53.2%)とエンタメ・趣味(48.7%)でのGoogle引用率が特に高く、不動産(30.5%)が続きます。金融(5.1%)・保険(6.5%)といった専門性が問われるジャンルでもGoogleが引用元の1位で、20ジャンル中19ジャンルで首位です。唯一の例外は求人(Career & Jobs)で、Indeed.comがGoogle比3.1倍で1位になっています。
「引用リンクがある=外部サイトへ流入する」ではなくなっている
従来のゼロクリック検索の議論は「AI Overviewsで回答が完結するため、ユーザーがサイトを訪れなくなる」というものでした。今回の調査が示しているのは、それとは少し異なる問題です。引用リンクそのものは存在する。しかしクリックした先がGoogleの別の検索結果ページであれば、外部サイトへの流入にはなりません。
ここで検索プラットフォームの中立性という観点も出てきます。GoogleはAI Modeで回答を生成しながら、引用の約20%を自社ドメインへ向けています。検索エンジンが情報の「配信者」であると同時に「情報源」にもなる構造は、情報の多様性という観点から問われ始めています。今後、規制当局や広告主からの注視が強まる可能性もあります。
下記の記事では、AI Modeに引用されるためには面での上位表示が必要であることを取り上げました。引用を獲得しても外部への流入につながらないケースが増えている今、「引用を取る戦略」と同時に「引用後のユーザー行動」まで設計することが重要になってきます。
AI Modeの引用対策
① ブランド言及を流入と同等の成果として計測する
AI Modeでリンクなしにブランド名が言及される場合でも、ゼロクリック時代における認知資産として機能します。GA4のオーガニック流入だけを追うのではなく、AI検索でのブランド言及数や引用ポジションをレポートの指標に加えることを検討してみてください。
② 自社ジャンルでAI Modeが信頼しているドメインを把握する
旅行・エンタメ・不動産ではGoogle自体の引用率が5割前後に達する一方、求人ジャンルではIndeedとLinkedInが支配的です。AI Modeが「どのドメインを信頼しているか」はジャンルによって異なります。自社のジャンルで信頼されているプラットフォームへの掲載や引用獲得を戦略の起点に置くと効果的です。
③ Googleビジネスプロフィールを継続的に最適化する
Google.comへの引用の36.1%は依然としてGBPへ向いています。ローカルビジネスにとって、GBPの情報の完全性・レビュー数・更新頻度はAI Mode引用に直結する可能性があります。GBPの最適化をSEOの一環として位置づけ、継続的にメンテナンスしていくことがAI時代の土台になります。
引用リンクの先がGoogleなら、勝負はリンクが貼られる前にあります。AI時代の検索戦略をPifteeで一緒に考えましょう。