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AI Overviewsの「もっと見る」が消えた(2026年8月)

    Googleが一部のクエリで、AI Overviewsを最初から全文表示するようになりました。「もっと見る」を押す手間がなくなった代わりに、通常の検索結果は画面のずっと下へ移動しています。

    順位が変わっていないのにクリックだけが減る、という状況が起きやすくなります。

     

    Search Engine Roundtableによる表示仕様の検証

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    Google AI Overviews Pushing Searchers Into AI Mode, Drops Show More Button

    ・「もっと見る」を押さなくても全文が出る仕様に
    ・追質問ボックスも最初から開いた状態で表示
    ・通常の検索結果はさらに下へ押し下げられる

    これまでのAI Overviewsは、検索結果の最上部に要約の一部だけを表示し、続きを読みたいユーザーが「もっと見る」を押して全文を開く形でした。今回確認されたのは、この手順がなくなった表示です。一部のクエリでは、AIモードで返ってくるものに近い長さの回答が最初から全文で表示され、さらに追質問を入力するボックスまで開いた状態で読み込まれます。

    その結果として、10本の青いリンクと呼ばれてきた通常の検索結果は、画面のかなり下へ押し下げられます。ユーザーが最初に目にするのはAIの回答本文と、次の質問を入力する欄です。

    Googleの広報担当者は、システムが有用と判断したトピックについて、AI Overviewsが動的に展開される場合があるとコメントしています。あわせて、この表示によってユーザーが検索をより役立つと感じ、追加の探索に深く関わるという調査結果があるとも説明しています。

    Googleで検索を担当するRobby Stein氏からも補足がありました。展開されるのはシステムが有用と判断したトピックに限られること、ユーザーがすでにスクロールを始めている場合は読んでいる位置を保つために展開が中止されることが示されています。

    なお、この件についてGoogleの公式ブログでの発表はありません。広報コメントとしての確認にとどまっている段階です。

     

    国内のGoogle検索でも同じ流れがすでに始まっている

    今回の報告は英語圏での確認事例で、日本語検索で同じ挙動が起きたという報告は、現時点では出ていません。ただし、日本のGoogle検索がこの方向から外れているわけではありません。

    国内では、AI Overviewsは2024年8月に正式提供が始まり、現在は通常の検索結果に標準で表示される機能として定着しています。AIモードも2025年9月9日から日本語で順次提供されました。

    さらに、2026年1月27日にGoogleが正式公開した、AI OverviewsからAIモードへそのまま移行できる機能は、全世界を対象としたものです。日本語の検索結果でも、AI Overviewsの下から追質問をすればAIモードの対話へ移れる状態になっています。

    つまり今回変わったのは、この導線を使うかどうかをユーザーが選ぶ形から、最初から開いておく形になった点です。土台の機能はすでに国内にも入っているため、日本語検索へ同じ表示が来たときに驚かずに済むよう、いま前提を置き換えておく価値があります。

     

    10本の青いリンクが最初の画面に映らない前提

    この変更でまず崩れるのは、掲載順位とクリック数の関係です。1位を取っていても、そのリンクがファーストビューに存在しないなら、これまでのクリック率の想定はそのまま使えません。Search Consoleの掲載順位が横ばいのままクリック数だけが落ちる、という読み解きにくいデータが出てきます。

    もうひとつは、ユーザーの次の行動が変わることです。追質問ボックスが開いた状態で置かれていれば、自然な次の一手は「リンクを押す」ではなく「もう一段質問する」になります。最初の要約に自社が載っているかどうかだけでは足りず、条件を重ねて深掘りされた会話の中に残れるかどうかが問われます。

    そして、展開するかどうかを決めているのはGoogleのシステムです。どのトピックで有用と判断されるかは外部から見えず、公式ブログでの告知もありません。自社ページの露出面積が、事前に把握できないタイミングで変わる状態に置かれているということです。検索が情報を探す場から答えを受け取る場へ移るなかで、その配分をプラットフォームの裁量が決める割合は大きくなっています。

     

    全文表示を前提に流入経路を組み直す手順

    ① 掲載順位とクリック数を分けて監視する

    Search Consoleで、対象クエリ群の掲載順位とクリック数を別々の指標として週次で追います。順位が落ちていないのにクリックだけが減っているクエリを切り出せれば、それがAI Overviewsに面積を取られたクエリの候補です。順位だけを見ていると、この動きは検知できません。

    ② 2手目3手目の質問に答えるセクションを用意する

    追質問で入力されるのは、最初のキーワードそのものではありません。比較、条件、価格、注意点、失敗例といった、一段掘った内容です。1ページの中にこうした問いへの答えを見出し単位で置いておくと、AIモードの会話が続いた先でも参照される可能性が残ります。

    ③ 要約で置き換えられない情報をページの中心に置く

    自社で取った一次データ、実際の事例、料金の実額、動くツールや診断など、テキストの要約では代替できないものを主役にします。AIの回答を読んだうえで、それでもページを開く理由がそこにあるかどうかが判断の基準です。一般的な説明だけで構成されたページは、要約に吸収されて終わります。

     

    AI Overviewsに面積を取られたクエリを洗い出し、追質問の先まで残る設計に組み直すところから、Pifteeがご一緒します。

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