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故事成語 | 虚火焚天

    山根あきら | 哲学者


    「虚火焚天(きょかふんてん)」。

    最近初めて知った故事成語です。
    紀元前800年頃~紀元前500年頃に栄えた、玄王朝(Gen)時代に書かれた「神話創世記」から引用します。
    「玄」は、中国と印度の間に挟まれた小国でしたが、「神話創世記」は、素晴らしい故事成語の宝庫です。

    原文は漢文です。
    書き下し文は、私の手によるものです。

    虚火焚天(きょかふんてん)


    (出所) 神話創世記:『神話創世記』巻三、「虚影の章」より。


    或る女、昔、かの人より深き傷を受けしがゆえに、妄念を語りて曰く「かの人、残虐非道、人ならざる者なり」と。

    其れを聞きける翁、正義を重んずる老賢者なりしが、権力を求めしがゆえに、応えて曰く「然り。あるまじきことなり。我、同調せる者集めたりて、汝を救はん」と。

    かくて、翁、数多の親書を送り、付和雷同する者を集めむと欲す。然れども、一人、異を唱えし若者あり。「真偽を知らざるに、如何に人を非難せんや」と。

    女、己が言葉の重さに惑い、夜毎に夢にさされしが、翁の策、遂に実り、幾ばくかの同調者集まりて、異口同音に人ならざる者を糾弾す。火を焚き、虚偽の声を天地に響かせり。

    かくしてここに新しき神話生まれ出でたり。偽りの影、真実の衣に身を包み、幻の空虚、永遠の闇を満たせり。人民、惑い、旧きよき秩序崩れ、血と炎の中に、新しき時代到来せり。




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    初投稿2021/08/08。毎日投稿。2023年から個人企画「青ブラ文学部」。英語、ことば、文学、哲学、数学、時々noteのことなどを書いています。 『星空の恋の方程式』で創作大賞2025中間選考通過。『算数の時間 | 分数を理解しよう!』で「今日の注目記事」に選出。

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