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切り札まで出しきって全力の中で形を作る。

    山根あきら | 哲学者

     マラソンを走るなら、スタートした瞬間から全力疾走することはない。当たり前だ。これからまだ、42km走らなければならないのだから。だが、終盤に差し掛かった時点で、スパートせずに、体力を温存したままゴールしたら悔いが残る。ゴールに到達する前に、すべての手持ちのカードを使いきらずにレースを終えるのは愚の骨頂だ。

     人生はよくマラソンにたとえられる。だが、両者は異なる。
     マラソンの場合は明確なゴール地点があるが、人生はいつ終わるのかわからない。マラソンでは最後まで体力を温存しておくことも必要だが、日々の生活にはオフの時間もある。
     人生は、次の瞬間に終わる可能性もあるから、その日にやるべきことは、その日のうちにやりきろうとする心構えが必要だ。

     いつ来るのか分からないゴールまで手持ちのカードをずっと温めておくと、使いきることなく、そのまま無駄になるかもしれない。切り札は、切り札が切り札である今日のうちに、すべて使いきってしまおう。
     今日の切り札を出しきっても、その人の切り札は自分にもわからない心の奥に、きっともっとたくさんある。日々、これがベストというものを出し続けているうちに、未知の本物の自分の切り札が眼前に現れることを信じて、常にありったけをぶつけてみよう。


    …という人間に私はなりたい。。。

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    初投稿2021/08/08。毎日投稿。2023年から個人企画「青ブラ文学部」。英語、ことば、文学、哲学、数学、時々noteのことなどを書いています。 『星空の恋の方程式』で創作大賞2025中間選考通過。『算数の時間 | 分数を理解しよう!』で「今日の注目記事」に選出。

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