メインコンテンツへスキップ
見出し画像

強すぎる数え歌

    山根あきら | 哲学者



    「ねぇ、あきら~、スワヒリ語で10まで数えられる?」
    「ねぇ、あきら~、トルコ語で10まで数えられる?」

     いったん離れたら、また戻ってきて質問を繰り返す甥っ子に、「英語とドイツ語なら、言えるよ」と真面目に返答していた。

    「ぼくねぇ、ドイツ語でも10まで数えられるよ」

    「ほんと?じゃあ、言ってみて!」

    「アインス、ツヴァイ、ドゥライ、フィア、フュンフ、ゼクス….」

    「なんで知ってる?」と聞いたら、なんのことはない。「みんなのうた」を毎日聞いて覚えたようだ。

     あ、でも待てよ、と考え直す。毎日聞いていても、それを完璧に覚えてしまうのは、やっぱりすごいなと思う。


     今から思うと、もう遠い思い出だけれども、小さかった甥っ子も、来春には、修士課程を終了し、新社会人になる。

     結局、最初の引っ越しの手伝いの時に行っただけで、1度も遊びに行かないまま卒業することになりそう。せっかく赤門をくぐったのにね。

     君の親でもないし、あまりしゃしゃり出ていくのも嫌だから、遠くから君の門出を見守っています。元気でね。ずっと夢と希望をもって生きてくださいね。



    #毎週ショートショートnote
    #贈りnote
    #強すぎる数え歌
    #みんなのうた
    #光陰矢のごとし
    #短編小説
    #数え歌
    #思い出の曲
    #懐かしい
    #思い出
    #たらはかにさん
    #おだんごさん
    #文子さん
    #甥っ子へ

    この記事が参加している募集

     
     
     
    初投稿2021/08/08。毎日投稿。2023年から個人企画「青ブラ文学部」。英語、ことば、文学、哲学、数学、時々noteのことなどを書いています。 『星空の恋の方程式』で創作大賞2025中間選考通過。『算数の時間 | 分数を理解しよう!』で「今日の注目記事」に選出。

    あなたへのおすすめ