
語学書書評 | オススメのドイツ語参考書
英語の参考書は初級レベルから上級レベルまで様々な参考書や問題集が出版されている。
しかし、それ以外の言語の参考書は(中国語はそれなりにあるが)意外と少ない。また、出版されても、ロングセラーになる参考書は少ない。
ドイツ語は決してマイナーな言語ではないが、それほど参考書は多くない。だから、「これは!」と思う参考書が復刻された時には、多少高額でも集めていた。
使ってみて、なかには自分に合わないと思うものもあったが、この記事では、「これはいい!」と思ったドイツ語の参考書を紹介してみようと思う。
ドイツ語は英語と近い言語なので、英語を学んでいる人にも資するところが多いだろう。気になったものがあったら、ドイツ語の参考書を手元に一冊置いておくのもいいかもしれない。というのは、英文法の「なぜ?」はドイツ語を学習すると良くわかることがあるからだ。
⚠️この記事で紹介する本は、私が蔵書として、実際に本棚に並べているものに限定します。もしかしたら絶版になっている本もあるかもしれません。
(1) わかりやすいドイツ語文法書
桜井和市(著)「ドイツ広文典」、第三書房
例文がなかなか格調高い。そのまま覚えるのもよい。初級者から独検1級レベルの者でも使える。
関口存男(著)「関口・初等ドイツ語講座」(上巻)(中巻)(下巻)、三修社
全三巻で、CDもついている。また、学習の仕方やその他、関連のエッセイもあり、ドイツ語以外の語学学習者にとっても大いに刺激になる。
「必携ドイツ文法総まとめ」(白水社)
コンパクトに一冊にまとめられている。持ち歩いて学習するのに適している。
(2) ドイツ語読解のための参考書
小柳篤二(著)「新しい独文解釈法」(大学書林)
300の独文が集められていて、和訳もついている。これくらいおさえておけば、大学院で独文和訳を課されも対応できると思う。また、各章のはじめに、簡潔な文法説明がついている。
また、巻頭の学習法は、ドイツ語だけでなく、英語その他の外国語を学ぶ時にも役立つだろう。
横山靖(著)「独文解釈の秘訣」(Ⅰ)(Ⅱ)、郁文堂
大学院入試で出題された独文を集めたもの。全二冊。
先ほど紹介した小柳篤二の参考書と似たようなコンセプトで構成されているが、こちらのほうが若干易しいかもしれない。
小柳か横山のどちらか一方持っていれば良いと私は思う(私は両方持ってるけど)。
「ドイツ語中級問題100選」(郁文堂)
前2冊よりは易しい。独検4級、独検3級を受ける時に一通り学習した。だが、2級より高いレベルを目指すには、少し物足りないかもしれない。
日本語訳は別冊になっている。
(3) ドイツ語問題集
中島耕太郎(著)「パワーアップ・ドイツ語」(同学社)
「独検2級・3級のための」と書いてあるが、準1級ができる前に著された本なので「準1級」までの範囲をカバーしている。
例文の説明のあとに、問題があるので、習熟度を確認するのにとても良いと思う。
私は独検2級を受ける前に、何度も復習した。無事合格できた。
独検準1級合格講座: 上級ドイツ語へのステップ・アップ(三修社)
独検2級を受ける前に、一通り解いておいた。準1級を受けようかな、と思ったとき、コロナ禍になり、準1級は受験していない。もう試験を受けなくても、あとは独学できそう。ここまでやっておいたので、2級の問題は楽勝でした。

(4) ドイツ語単語集
「ドイツ重要単語4000」(白水社)
この単語集は、非常によくできている。
例文に出てくる単語は、すべてこの4000の単語のみで書かれている。だから、わからない単語が出てきたら、この単語集の中を調べればよい。
自己完結している単語集って、意外とないんでよね。英語の単語集はほとんど自己完結していないので、単語集の中でわからない単語に出くわしたら、他の本や辞書、ネットを調べなくてはなりません。この単語集ほどうまく作られている単語集を私は知りません。
「創作者のためのドイツ語ネーミング辞典」
「創作者のための」とあるように、語学向けの単語集ではない。
小説やアニメを作る人が人名や架空の地名を作るためのドイツ語が掲載されている。
しかし、意外とこの本は実用的で、「へぇ」って思うことが多い。妖精の名前等も載っていて、読んでいて楽しい。