猫王子を家に残して😿久しぶりの外泊
そんなに旅行が好きではない。子供の頃から。
車はもちろん電車にさえ酔う体質だったからか。現地に行くまでが地獄、帰りは家に着くまでが地獄。始まりと締めくくりが地獄だから、どうしても気が進まない。私にとっての旅行とはそんな位置付けだった。車酔いも電車酔いも今では克服したが、家に猫がいるようになってからは、なおさら家を空けることに気が進まなくなった。家で猫とまったりと過ごすことが何よりも至福の時間なのだから、それを差し置いてわざわざ旅行に出なくても良いのだ。
そんなわけで近年10年間旅行などしていないのだが、この3年ばかりは猫の投薬があって妹宅に泊まることもできなくなった。勝手なもので、行けないと思うとたまにはどこかへ行きたいような気もしてきた。そんな折、外泊する機会が訪れた。関西に住む叔母が亡くなったのだ。
叔母は母の妹で頻繁に会ってはいなかったが、小さい頃から従妹たちとも親しくしてきた。今年のお正月には施設にいる母とライン電話をつなぎ、姉妹で数年ぶりに会話をしたところだった。
病気を患ってはいたけれど、その時の印象が元気なころと変わらなかったので、その二か月後に亡くなってしまい予想外に急なお別れとなってしまったのだった。亡くなってから葬儀の日程がとても早く、その時は私も妹もどうしても都合がつかなかったため、せめて墓参だけでも早めに行こうと話が決まった。
今回は関西に遠出することもあり、観光で人気のエリアに家を建てた従妹から「うちに来ない?」と誘ってもらったから、全行程で二泊することとなった。
単身赴任中の夫には今回月曜日に有休をとってもらい、土日月と留守番を頼むこととなった。一番のハードルは猫の投薬である。これまで全くやろうともしなかった夫だが、いよいよ私が家を空けるにあたり逃げられなくなった。3年間かけて確立した猫の投薬方法をマニュアル化した記事を夫に読み込ませ、数か月前から特訓を重ねた結果、なんとか投薬を任せられるレベルに達したのだった。
猫の投薬マニュアルはこちら↓
二泊の間、夫と黒猫だけ、一人と一匹での留守番である。夫に伝達したいことは山のようにある。ソファは大人二人がゆったり座れる幅があるが、左右で少し寒い時用と暑い時用の猫用の寝床になっていること(つまり人間用ではない)、トイレの使用に気づいたら即座に掃除をすること、水は3か所あるがその近くを通る都度入れ替えるなどなど……ひとつひとつメモを書いて貼っておきたいところではあるが、読む気がなくなるリスクがあるから冷蔵庫の扉に一枚だけメモを貼ろうと思う。
投薬と、ご飯と、水と、トイレと、室温の管理、忘れないで。
これ以外は、王子様だと思ってお世話をしてくれればそれでいいです。
