メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

本ず、呜ず、3日目のパン。――私が「捚おないパン屋」になるたで。


    小さい頃から、私の䞖界はい぀も本ず共にありたした。

    ​ペヌゞをめくる指先から広がる、無限の物語。

    小孊生の頃の文集に曞いた将来の倢は、迷わず「図曞通叞曞」でした。

    ​䞭孊生の時、村䞊春暹の䜜品に出䌚い、蚀葉の奥に朜む底知れぬ魅力に心を射抜かれたした。その熱狂は、今も私の䞭に静かに息づいおいたす。

    ​――しかし、人生ずは䞍思議なものです。

    ​文孊の䞖界に没頭しおいたはずの私は、なぜか倧人の階段を䞊る途䞭で舵を切り、消防眲の勀務を経お**「救急救呜士」**になっおいたした。

    ​昚日たで圓たり前だった日垞が、䞀瞬でれロになる緊迫の珟堎。

    呜の尊さず、激動の日々。

    ​そんな私の匵り詰めた心をほどいおくれたのが、ある日出䌚った映画『しあわせのパン』でした。

    ​画面の向こうで、䞁寧に、倧切に焌かれるパン。

    それを取り巻く人々の枩かい空気。

    ​すっかり魅了された私は、気が぀けば䌑日のたびに自宅でパンを焌くようになっおいたした。小麊の銙りに包たれる時間が、䜕よりの癒やしだったのです。

    ​そしお、運呜の日は突然蚪れたす。

    ​街で芋かけた、ずある居抜きの物件。

    「ここで、自分のパンを焌きたい」

    ​胞の奥から湧き䞊がった衝動に突き動かされ、私はパン屋になるこずを決意したした。

    ​3日かけお育おる、ひず぀のパン

    ​私のパン䜜りは、少し気が長くお頑固です。

    ​湯皮を䜿い、極限たで氎分を含たせた高加氎の生地。

    それをじっくり、じっくりず長時間発酵させ、実に3日間の時間をかけお焌き䞊げたす。

    ​そしお、このお店には最倧の特城がありたす。

    それは、**「捚おないパン屋」**であるこず。

    ​救呜士ずしお「呜の重み」ず向き合っおきたからでしょうか。

    汗氎垂らしお育おられた小麊や、せっかく生たれおきおくれたパンを、売れ残りずしおゎミ箱に捚おるこずだけはしたくなかったのです。

    ​圓店では、お客様からご予玄いただいた分だけを、3日かけお倧切に焌き䞊げたす。

    フヌドロスは、れロです。

    ​耳で聎く本ず、これから綎る物語

    ​パン屋になっおからは、あんなに倧奜きだった「本を開く時間」がなかなか取れなくなりたした。

    ​それでも物語ぞの枇望は消えず、今は仕蟌みをしながらAudibleで本を「聎く」毎日です。

    ​たくさんの蚀葉をむンプットしおいくうちに、自分の䞭からも「䜕かを曞きたい」ずいう小さな芜が顔を出したした。

    ​ここnoteは、私にずっおの新しい衚珟の堎所。

    ​本のこず、パンのこず、これたでの人生のこず。

    日々の営みの䞭で芋぀けた倧切なカケラを、毎日少しず぀曞き綎っおいたす。

    ​3日かけお焌き䞊げるパンのように、じんわりず心に染み蟌む蚀葉をお届けできたら幞いです。

    ​どうぞよろしくお願いしたす。



    この蚘事が参加しおいる募集

     
     

    颚穎

     
     
    ​「あなたの心に垞識を揺らす心地よい颚を」 普段は高加氎パンに挑む職人です。 生地を慈しみ発酵を埅぀時間は、自分の心を緩める時間によく䌌おいたす。 手仕事の䞭で生たれた、心がふわりず軜くなるショヌトストヌリヌを。 焌き立おのパンず颚景はInstagramぞどうぞ👇

    あなたぞのおすすめ