灯火
「眩暈治った?」
「治ったような、まだ靄ってるような。じゃけまた塩むすび食べたい」
寝ころんだまま、暫く空を眺めた。
晴れてるから、洗濯したかったのになあと諦めた。
「ラップと塩、持って来て」
学校楽しくない、行きたくない次男が見ていたモニタリングのバレーボール選手ドッキリの回を一緒に見る。
「キムチのおむすびが食べてみたかったんよねぇ」
わたしには塩むすびを、次男はキムチむすびを作って食べた。
「キムチ入れすぎた。辛い」
べぇっと舌を出して、もうひとつむすんでいた。
テレビの続きが気になるけど、そろそろわたしも家を出る時間だ。
「CMになったけ行こ。今日は久しぶりに競争しよ」
先に次男が立ち上がり、わたしも重い尻を上げた。
笑顔で手を振りながら走る次男を追い越して、出勤。
朝のタロットは精神力。最後の一押し。
ご飯を炊くときに、アイラップで一緒に作っておつまみにしたい。
仕事は残業に。目の前で渡されるお土産が、所属する部にもらったお土産が、いつもわたしひとりにだけ配られないのが除け者みたいで虚しい。そんなことを考えるなんて疲れている。クタクタのよろよろ。稽古を休む。
朝のモニタリングの続きを見ながら晩御飯の支度。米粉麺を食べたら気持ち悪くなって、おまけに消化の悪い蜜柑を食べて吐く。フォーを食べると胃の不快感があったのを無視してたけど、いよいよ米粉麺と相性が悪いのかも。麺が食べたいなら、大人しく十割蕎麦にしとこう。
友人から次男への誕生日プレゼントが宅配で届く。偶然、休んだから受け取れた。この世にタイミングがあってよかった。
「歴代御三家の中で一番好き!」なモクロウがやってきた。撫でて愛で、翼と握手し、早速鞄に付けていた。ふたりとも可愛い。よろしく相棒。
次男のリクエストで今夜も映画を観る。
「ジャッキーの映画は面白いなあ」
まだおじいさん成龍しか観てないから、若いときのとかも観せたい。わたしの推しのサモハンとの作品も。
連絡帳に書かれた担任の先生からの返事を読む。どうにもならないものに愚図愚図する。友達からの言葉も読んで、バランスをとる。自分を立て直す。
感情は、否定も肯定もしたくない。自身の解釈の癖を見つけて、自分のニーズを掴む灯火にしたい。燃え切った灰は、庭に撒きたい。
スマホの容量がいっぱいになって、いろんなアプリが動かなくなった。
やりたいことが出来るように、過去を捨てないと。
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いただいたチップでぼーっとしたり、遊んだりしてまた記事にします。わたしのシャレコウベは甘いか知らん。