自転車で前を走る娘の背中〜行きたくない日の、その先にあったこと〜
こんばんは。ぺぺです。
「休みたい」
「行きたくない」
毎週そんなふうに言うようになった娘。
スイミングに行くことが嫌になってきたようです。
どうしてそんなことを言うのだろうと、
話を聞いてみると、
「6時間目の後だからしんどい」
とのこと。
その曜日にこだわる必要はなかったので、
習い事のない別の曜日へ移動することにしました。
以前教えてもらったコーチなので、
それならどうかな、と娘に提案すると、
娘は首を縦に振りました。
「今週はがんばろう」と言い、
納得したので、ホッとしました。
週の終わりには進級テストが待っています。
テストの内容は、クラウチングスタートからクロール15mを息継ぎしながら泳ぐというものでした。
娘は横向きに息継ぎするのが、
まだあまり慣れていなくて、
練習の時も、途中で何度も足をついていました。
テスト前日。
「ママと練習したい」
本当はプールに行ってあげたかった。
でも最近なかなか行けていません。
そこで思いついたのが、布団の上で泳ぎの練習をすることでした。
私が見本を見せると、
「激しい!バタ足しすぎじゃない?」
と言われたので、
「これぐらい動かさないと進まないよ」
そう伝えると、娘も一生懸命に足を動かしていました。
息継ぎの時も「ぱ!」と声に出していたので、
吸うことを伝えたり。
ある意味、プールで練習するより教えやすかったかもしれません。
そして迎えたテスト当日。
「行きたくない」
また着替えをためらう娘に、
「合格しなくても大丈夫。
また一緒にプールに行こう?」と声をかけました。
よく通っていた市民プールへ行く約束をして、
何とかスイミングへ向かいました。
どこまでが15mか正直よく分からなかったけれど、
娘は25mの手前の赤い板のところで、
足をついていました。
コーチは、25mの方を見て、指をさして何かを言っていました。
合格ラインは15mだけれど、どうなんだろう。
バッジ、もらえるといいな。
練習では何度も足をついていたのに、
本番ではリズム良く「1、2、3、パ!」と息継ぎをしながら前へ進んでいました。
その姿は、とても頼もしく見えました。
終わり際、コーチから袋を返される様子を
目を凝らして見る私。
袋の中身は全く見えませんでした。
更衣室に着くと、「お楽しみ♡」と言いながら、
バスタオルの中に袋を隠してニヤニヤしている娘。
やっと袋を見せてもらうと、
その中にはバッジが一つ入っていました。
おめでとう!
ホッとしました。
そしてたくさん褒めました。
帰り道の娘は、自転車で私の前を走って、
時には立ちながら漕いでいました。
「もっと冒険したい!いろんなところ行きたい!」
そう言うので、小学校まで一緒に行くことに。
娘は幼稚園の時から、
自分の通っている場所を紹介するのが大好き。
よく自転車で後ろに乗せて幼稚園まで行ったことを思い出しました。
しんとした学校の外から娘の教室を見上げたり、
育てているミニトマトの場所を嬉しそうに案内してくれました。
遠くてどれが娘のものかわかりませんでしたが、
小さく黄色の花が見えました。
「毎日水やり4回もしてる!やりすぎかな?」
がんばっているんだなぁと、
微笑ましい気持ちになりました。
帰り道もニコニコしながら、
時々立ちこぎをする娘。
私まで嬉しくて、思わず笑顔になりました。
きらっと光るバッジが、
特別に感じた夜。
小さな冒険を終えた娘は、
きっとまたひとつ大きくなったのだと思いました。

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