
戦地で生き延びるためにマニュアル免許取得。世界平和のため、ハンドルを置いた話。|#61
発展途上国では、オートマ車は少ない。
マニュアルを運転できないと、いざという時に逃げられない。
と、実際戦地に出向いたことのある方の
平和論かなんかの本に書いてあった。
なるほど、生きるか死ぬかに関わるなら
免許とるなら、マニュアル一択だな。
大学生の私は、国連やJICAに入って、
発展途上国で初等教育普及に携わりたいという夢を持っていた。
どうせ取るなら早いに越したことはない。
大学1年生の春休みに
免許センターでマニュアル取得のつめこみプラン(1ヶ月くらいでとれるもの)を申し込んだ。
そう、この時、私は忘れていたのだ。
自分のドライブセンスのなさを。
マニュアルは、アクセルを踏めば前に進むわけではない。
クラッチを踏みながら、アクセルを踏んで、
いい感じになるとぼっと進む。
※もう忘れかけてて、「🔎マニュアル 進み方」調べ直した。
もう書いてて難しい。
1日目、上手くできなくてほぼ前に進めず、
あまりにエンストするので教官にも怒られて、
運転しながら、泣いた。
日を重ねても、全然上手くならない。
マニュアル最大の難関は
坂道で止まった後に進み出すこと。
優しい教官をみつけ、指名するようになり、同じ教官にいつも教えてもらって、何度も練習した。
そして迎えた仮免許試験の日。
いつもの教官が心配そうに、建物から見守っていてくれた。
もちろん気合いMAXで臨み、
坂の頂上に着くまでは完璧。
1呼吸ついて、クラッチ踏んでアクセル踏んで、
おーーー、いい感じ!!!
ではなかった。
あっ、あっ、待ってーーーー!!!!
車体は、静かに、ゆっくり、確実にバックしていた。坂の頂上にいたはずなのに、気づけば坂の下にいた。
いつもの教官が下を向いて、首を振るのが
スローモーションのように見えた。
3回失敗して、
もう今日はいい、と言われた。
そう、仮免許に落ちた。
仮免って落ちる人いるんだ。
そもそも、小学校の頃に乗ったゴーカートでもまっすぐ走れず、渋滞を引き起こし、追突されてたじゃないか。
なんで忘れてたんだ。
マニュアルなんて無謀だろーーーー。
そんなこと言っても仕方ないので、
また仮免許取得に向けて、免許センターに通いつめる日々が始まった。
まぁなんやかんやがんばり、
2回目でギリ合格した。
そう、ギリだった。
本免許取得に向けては、
実際の路上で運転なのだが、本当に怖かった。
踏切前が坂になっているところがコースにあり、危うく後ろの車に突っ込みかけた。
「そこはもう運転しなくていい」と
教官がブレーキを全力で踏んで言った。
(※普通の人は運転していくが、試験の範囲外の道ではあるのでマストではないらしい。)
結局1ヶ月で終わるはずが、
2ヶ月かけてなんとか免許取得に行きついた。
そんな頑張ってとった免許。
学生時代は、実家に帰ったときに練習したり、旅行先でレンタカーしてみたり。がんばった。
が、運転上手な夫と出会って、
命を守るために辞めた。
私が運転しないのは世界平和への1歩。
人を殺めないで済む。
世界に飛び立つ夢もつい破れ、
今は穏やかに、寝ている娘をお腹に乗せて
これを打っている。
◆今日の目標への第1歩
『向き不向き人にはある。でも、頑張った時間はきっと無駄じゃない。』