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FIRE卒業する人の共通点|#84(第4章)

    🚩はじめての方はこちら
    📖第1話から読める連載まとめ(目次ページ)

    一時期、「FIRE卒業」という言葉をSNSなどで見る機会が増えました。

    最初に見た時は、なんか語呂はいいけれど結局のところは、

    「FIREしたのに、なんでまた働くの?」

    そんな印象でした。

    ただ、実際にFIRE生活をしてみると、「なぜそうなるのか」は以前より理解できるようになりました。

    なお、最初に書いておくと、自分自身は今のところ「FIRE卒業」を考えたことはありません。

    ただ一方で、「一般的に、どういう時にFIRE卒業を考えるのか」は、かなり見えてきた気がしています。


    よく言われる理由としては、

    「暇だった」
    「社会とのつながりが欲しくなった」
    「刺激が足りなかった」

    といったものがあります。

    もちろん、これは本当だと思います。

    実際、人は完全に何もしない状態には、あまり耐えられないのかもしれません。

    自分自身も、noteを書いたり、新しい投資を考えたり、結局また何かを始めています。

    ただ、個人的には、本質的な要因はそれではないと思っています。

    本当の理由は「お金の不安」であろうと思っています。

    FIREまでたどり着ける人というのは、本来かなり計画的な人だと思います。

    長期間積立を続け、支出を管理し、相場下落にも耐えながら資産形成をしてきた。

    普通の人より、遥かに計画性が高いはずです。

    だから、「浪費して破綻する」というケースは、実はそこまで多くない気がしています。

    問題は、もっと別のところにあると思っています。

    それが、「想定できなかったこと」です。


    FIREのシミュレーションというのは、基本的に“平均値”で組まれます。

    年間生活費はいくらか。

    利回りは何%か。

    何年運用できるか。

    そういう前提で設計されます。

    ただ、実際の人生は、そんなに綺麗には進みません。

    例えば、

    子どもの教育費。
    親の介護。
    病気。
    家電の故障、住宅修繕。
    インフレ。
    税金。
    社会保険料の増加。
    電気代やガソリン代の高騰。

    こういう“イレギュラー”は、普通に起こります。

    しかも厄介なのは、それが複数同時に起こることです。

    相場が下がっている時に、想定外の支出が発生する。

    これはかなり精神的にきついと思います。

    特に、何度もお伝えしてきていますが、資産形成の中心が株式や投資信託で、そこから生活費を取り崩す前提の人は、不安がかなり強いのではないでしょうか。

    資産が減る。
    さらにそこから売却して生活費を出す。
    そしてFIRE生活している限り、それがずっと続く。

    この感覚は、想像以上にストレスが大きいと思います。

    私の中では、「資産を取り崩しながら生活することを前提にしたFIRE」は、どこかのタイミングで行き詰まったり、想定外の出来事によって崩れやすくなる可能性が高いと感じています。

    だから最近は、「暇だからFIRE卒業する」というより、

    「お金の不安があるから、結果的にまた働く」

    こちらの方が本質に近いのではないかと感じています。

    もちろん、「暇」もあると思います。

    ただ、それは表面的な理由で、本音としては、

    「このままで本当に大丈夫なのか」

    という不安がかなり大きいのではないでしょうか。

    ーーとはいえ、私自身も、もともとは株式や投資信託を中心に資産形成をしていました。ただ、その後すべてやめています。

    その時に感じていたことや、そう考えるようになった経緯については、「資産を増やすだけではダメだと気づいた理由|#22(第1章)」↗でも詳しくお話しています。


    だからこそ、自分はインカム収入をかなり重視してきました。

    不動産の家賃収入。
    債券からの配当収入。

    もちろん、これらにもリスクはあります。

    ただ、「資産を売らなくても生活費が入ってくる」という状態は、精神的な安心感がかなり違います。

    また、生活費についても、かなり余裕を持って設計しています。

    以前書いた通り、エクセルで2年先までの収支を細かく可視化しています。

    生活費も、かなり余裕を持った数字で計算しています。

    だからこそ、「想定外」が起きても、ある程度耐えられる状態を意識しています。

    最近感じるのは、FIREで本当に大事なのは、「平均値で生活できること」ではないということです。

    むしろ、

    「想定外が起きても崩れないこと」

    こちらの方が重要です。

    そして、そのためには、資産額だけでは足りません。

    生活設計。
    余裕資金。
    インカム収入。
    固定費管理。

    そういうもの全部が必要になります。

    だから、FIREというのは、単純に「会社を辞めること」ではないのだと思います。

    むしろ、「想定外に耐えられる生活を作ること」の方が、本質に近いのかもしれません。

    そして最近は、「FIRE卒業」という言葉も、そこまでネガティブには感じなくなりました。

    また働きたくなった。

    それでもいいと思います。

    想定外が起きた。

    それでもいいと思います。

    大事なのは、「自分で選べること」です。

    働くことも。
    休むことも。
    また挑戦することも。

    その選択肢を持てること自体が、FIREの価値なのかもしれません。


    次回(第85話)は、それでもFIREしてよかったと思う理由についてお話しします。第4章の最後になります。

    この連載は100話まで続く予定です。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、続きを読んでいただけると励みになります。


    📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらに近いと感じますか?

    A:FIREで一番怖いのは、お金の不安だと思う
    B:FIREで一番怖いのは、暇や孤独だと思う

    どちらに近いか、理由もあればぜひコメントで教えてください。(コメントには必ずご返信させていただきます)
    今後の発信や資産形成の参考にさせていただきます。


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    それでもFIREしてよかったと思う理由|#85

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    FIRE後にやりがちな失敗とその対策|#83

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