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「いくらあれば安心か」に正解はない|#88(第5章)

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    📖第1話から読める連載まとめ(目次ページ)

    FIREや資産形成の話をしていると、よく出てくる話があります。

    「結局、いくらあれば安心できるのか」

    SNSでもよく見かけます。

    1億円あれば安心。FIREできる。
    いや、2億円必要。
    5億円あっても不安。
    いや、配当収入がいくら必要だ。

    人によって、本当にバラバラです。

    そして最近は、「いくらあれば安心か」という議論そのものが、実は人によって答えが大きく変わる話なのだと、改めて感じるようになりました。

    もちろん、資産額は重要です。

    お金があることで、選択肢は増えます。

    仕事を辞める。
    働き方を変える。
    住む場所を選ぶ。

    実際、自分自身も資産形成によって、人生の自由度はかなり変わりました。

    ただ、その一方で、

    「いくらあれば安心か」

    には、実は正解がないのではないかとも感じています。

    なぜなら、人によって前提条件がまったく違うからです。

    例えば、毎月の生活費。

    月20万円で十分な人もいれば、50万円必要な人もいる。

    家族構成も違います。

    独身なのか。
    子どもがいるのか。
    教育費があるのか。

    住む場所でも変わります。

    地方なのか。
    都心なのか。
    持ち家なのか。
    賃貸なのか。

    さらに、同じ資産額でも、その中身によって安心感はかなり変わると思っています。

    例えば、同じ1億円でも、

    ・株式中心なのか
    ・家賃収入があるのか
    ・債券配当があるのか
    ・借入があるのか

    これで、精神的な感覚はかなり違います。

    以前も書きましたが、自分は「取り崩し前提の生活」に、どうしても不安を感じていました。

    資産が増えていても、「ここから減っていく」という感覚から逃れられないことが、自分の性格には合わなかったのだと思います。

    だからこそ、資産額そのものよりも、

    「毎月どれだけ自然にお金が入ってくるか」

    を重視するようになりました。

    つまり、自分にとっての安心感は、単純な“総資産額”ではなかったのです。


    また最近は、「安心」という言葉そのものについても、少し考え方が変わってきました。

    昔は、

    「資産が増えれば安心できる」

    と思っていました。

    でも実際には、資産が増えても不安は完全には消えません。

    健康不安。
    家族のこと。
    将来のインフレ。
    税金や社会保険料。

    想定外のことは、普通に起こります。

    だから最近は、「絶対に安心できる金額」を探すこと自体に、あまり意味がないのではないかとも感じています。

    むしろ大事なのは、

    「自分がどういう生活をしたいのか」

    を先に決めることなのかもしれません。

    例えば、自分の場合。

    昔は、「資産額が増えれば、もっと満足感や安心感を得られるのではないか」と、どこかで考えていました。

    でも実際にFIRE生活をしてみると、一番価値を感じているのはそこではありませんでした。

    平日に自由に動けること。

    混雑を避けられること。

    子どもとの時間を取れること。

    嫌な仕事を無理に続けなくていいこと。

    こういう“日々の余白”の方が、自分にとっては重要だったのです。

    つまり、自分が欲しかったのは「見せるお金」ではなく、「自由を作るお金」だったのだと思います。

    そして、その自由を維持できる状態こそが、自分にとっての安心感につながっていました。

    だから最近は、「いくら必要か」を考えるより、

    「どういう生活なら、自分は納得できるのか」

    を考える方が重要だと感じています。

    これも、実際にFIRE生活をしてみて初めて分かったことでした。


    また、SNSを見ていると、どうしても他人と比較しやすくなります。

    資産額。
    配当額。
    FIRE年齢。

    上を見れば、キリがありません。

    でも、その比較を始めると、たぶん一生安心できないのだと思います。

    5,000万円あれば、1億円の人が気になる。

    1億円あれば、5億円の人が気になる。

    結局、“比較”を基準にしている限り、安心感にはたどり着きにくいのかもしれません。

    だから今は、「自分にとって十分かどうか」を考えるようにしています。

    これは、かなり大きな変化でした。

    もちろん、自分もまだ完全に割り切れているわけではありません。

    資産が増えれば嬉しいですし、将来への不安がゼロになったわけでもありません。

    ただ以前より、「数字そのもの」より、「生活全体のバランス」を重視するようになったのは間違いありません。

    資産額。
    キャッシュフロー。
    健康。
    時間。
    人間関係。

    そういうもの全部を含めて、「自分にとって心地いい状態」を作ること。

    それが、本当の意味での安心感なのかもしれないと、最近は感じています。

    そして、その答えは、たぶん人によって違います。

    だからこそ、「いくらあれば安心か」に、正解はないのだと思います。


    次回(第89話)は、なぜ最終的に「株・不動産・債券」という組み合わせにたどり着いたのかについてお話しします。

    この連載は100話まで続く予定です。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、続きを読んでいただけると励みになります。


    📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらに近いと感じますか?

    A:まずは資産額を増やすことが安心につながると思う
    B:資産額より、自分が納得できる生活設計の方が重要だと思う

    どちらに近いか、理由もあればぜひコメントで教えてください。(コメントには必ずご返信させていただきます)
    今後の発信や資産形成の参考にさせていただきます。


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