脳自身に自発的な修復能力が備わっている・・「損傷した脳は自力回復できるか?」TED2014から
神経内科医シッダールタン・チャンドラン(Siddharthan Chandran): 損傷した脳は自力回復できるか?(Can the damaged brain repair itself?)
・ アルツハイマー病、多発性硬化症(MS)、運動ニューロン疾患(ALSなど)などは、脳の神経細胞(ニューロン)や、それを絶縁体として覆う「髄鞘(ミエリン)細胞」が傷つき、死滅していくことで発症する。
・ 「脳細胞は一度破壊されると再生しない」と言われてきたが、実際には脳自身に自発的な修復能力( spontaneous repair )が備わっていることが分かってきた。
・ 多発性硬化症患者の脳内で、元から存在する内因性の幹細胞(stem cells)が、傷ついた神経に新しい髄鞘(ミエリン)を張り直そうとする自発的修復の痕跡が確認されている。
・ iPS細胞(人工多能性幹細胞)「4つの遺伝子(因子)を導入することで、大人の細胞を万能幹細胞(iPS細胞)へと初期化する」技術により、 患者自身の皮膚などの細胞から、その人の病態を再現した「生きた神経細胞」を試験管内で作り出すことが可能になった。
1 脳内に元からある幹細胞を活性化させる: 将来的に、自発的な修復機能を薬で促す方法。
2 外部から細胞を移植する(パラシュートのように送り込む): 消失した細胞を補う方法。
・ TEDの報告では、多発性硬化症の患者を対象に、患者自身の骨髄から採取した幹細胞を静脈に注入する臨床試験を行い、視神経の大きさを測定したところ、通常なら病気の進行とともに萎縮(減少)していく視神経のラインが、細胞注入後に上昇したとのこと。
・ 注入された幹細胞がシグナルとなり、脳に元からあった内因性の幹細胞(前駆細胞)を呼び覚まして修復を促した(神経保護作用が働いた)可能性を示唆しているとのこと。(Disruptive Technology)
→ 「損傷した脳を修復できる」ことを目指しているとのこと。
以上、Geminiに手伝ってもらって、TEDトークを要約しました。2014年のトークなので、今はもっと進んでいるでしょう。
トークの主眼は、このiPS細胞を使った「損傷した脳の修復」にありますが、
私が注目したいのは、
脳自身に自発的な修復能力( spontaneous repair )が備わっていることです!
その修復機能の機序にこそ関心があります!
大事なのは、『自発的な』・・です。この自発性spontaneousこそ、ニューロンの自己増殖の原因であり、ひいては、『意識』の秘密を解く鍵ではないでしょうか。
この分野で、脳科学がどこ迄解明できているのか、私には分かりませんが、とても興味深いところです。
おそらく、まだまだの研究領域かと思いますが、強いAIは、この解明ないしシミュレーションを必須とするように思います。
5.Jun.26
TODAY after 5.67 billion years
あそぶこども👦
ヘッダーフォトはバグラティ大聖堂Kutaisi🇬🇪
