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【きいろ、母になる】① 白い衝撃



    それは今年はじめのまだ寒い頃だったー。


    「さぁ寝ましょかね」とお布団をかけに
    きいろちゃんのケージを覗いたわたしは、
    思わず固まった。

    止まり木の下に見慣れぬ白いものがあった。

    「!?」

    二度見し、三度見しても変わらない。


    そこには艶やかに光る丸い球体が、
    静かに横たわっていた。

    部屋の明かりを反射して
    まるで小さな真珠のように光っている。

    ──タマゴだ。




    その瞬間、心臓が大きく跳ね
    手のひらにじんわり汗がにじんだ。

    …Made in きいろ?



    声にすると、現実感がどっと押し寄せてきた。

    ケージの中のきいろは、
    羽を少し乱しながら
    止まり木にとまっていた。

    普段ならつぶらな瞳でこちらを見返すのに、
    このときばかりは違った。

    出産して大変だったのが分かるくらい、
    疲れ切った顔でじっとわたしを見ていた。


    その姿に胸がきゅっと締めつけられる。
    「オォオオきいろちゃん...
    ついにタマゴを...
    おつかれさまだったねえ」

    思わず母になったきいろちゃんを労った。


    以前受けたアニマルコミュニケーションで
    「わたしは女の子」と自己申告していたきいろ。

    だから、わたしも女の子として接してきた。


    けれどどこかで
    「タマゴまではさすがに産まないだろう」と
    高を括っていたのだ。


    小さな体から生み出されたひとつのタマゴは、
    その油断を見事に打ち砕いた。


    タマゴつまりもなく、
    無事にやり遂げてくれて本当によかった。


    鳥にとっても出産は命がけである。


    わたしの知らないところで、
    きいろは立派に命を背負い切った。
    ただただ感嘆と安堵でいっぱいになる。

    夜の部屋は、外の冷気と静けさに包まれていた。
    そんな空気の中で、白いタマゴだけが
    不思議な存在感を放っている。


    ──だがふと我に返る。


    相手は誰なんだ──


    まさか外の野鳥との秘密の関係なのか。
    それとも……身近な“あの存在”なのか。


    けれど我が家にいる鳥は、きいろ一羽だけ。
    じゃあお相手は一体──?


    (第②話につづく)

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    ギブリ🐶ときいろちゃん🐤と暮らすMaiです🦈 犬猫服「フルオブビガー」で広報をしながら カラーセラピストとして色で心を整えています サメになって働く日もあれば ゲームで世界を救ったり 筋トレでパワー!する日もあります

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