見出し画像

仲間はずれにしないで

「えりちゃんは、すぐ泣くからきらい。」

小学校低学年のときに、クラスメイトから言われたことばだ。

わたしは、昔から泣き虫である。大人になってからも、言葉で言いたいのに、何か伝えようとすると、涙がこみあげてくる。やめたいのに、やめられない。いい年をして、恥ずかしい。

気持ちを、うまく伝えられないから、書いている。

だけど、本当に辛かったのは、泣いたりなんかしないで、いつもフラットで、人に囲まれていたみきちゃんの存在かもしれない。

いいな。あんなふうに、お友達から囲まれる人生が歩みたかったな。

わたしは傷や痛みに敏感で、少しの不安も人の何倍も感じやすい。登校前には緊張して毎朝おなかをくだしていて、親からは「学校行くのに緊張するって何?うるさい」とよく言われていた。

中学の卒業文集の一人一人のキャッチフレーズを載せるコーナーには、ギャルから「オーバーリアクションえり」と書かれていた。

いつも怯えている。わたしは小さな音でもすぐびっくりするし、人に囲まれた状況では、全く集中ができない。だからこそ、一人しずかに心のままにタイピングしたり、色を塗ったりする時間が好きなんだ。

誰にも否定されない。何かを書いて出せば、共鳴してくれた人の心にひっかかって、たまにメールがもらえる。感想が、何よりのごほうびだ。

あぁ、なんだかわたしは仲間はずれにされること、ひとりぼっちになって、誰からも手が差し伸べられなかった傷が、いつまでも残っているんだなぁ。

そんなふうに思えたのは、ホースセラピーを受けに馬と触れて、一緒に行ってくれた友人と言葉を交わしたおかげかもしれないな。



なんだかまだ、心がふわふわしているんだけど、でも、なんかフラットに、大地に地面に、身体が中心となって立てているような感覚。敏感さが、少しはマイルドになったような感覚。

癒されつつある、いや、向き合う準備ができたということか。

ねぇ、仲間はずれにしないで。

わたしは人よりもちょっと敏感で、うるさいかもしれない。すぐに泣いて、感情が言葉じゃなくて、身体反応として出てしまうところは認めるよ。うざいのかもしれないよ。

でも、これが出し方なんだ。わたしの、感情表出で、正直な気持ちなんだ。うれしいときも、感動したときも、涙が出てしまうんだ。

大人なみきちゃんにはなれないけれど、ゆるしてほしい。いや、自分が自分をゆるしていこう。

感じる心があること。一つ一つのことに丁寧に向き合っていること。そういうことを、認めてくれる。癒されると伝えてくれる。

あのときのクラスメイトとは違う人との出会いが、待っているよ。


いいなと思ったら応援しよう!

星七えり|エッセイスト・ZINE作家 サポートめちゃめちゃうれしいです🍬 他人の目ばかり気にして比較グセがあるわたしですが、浮かんだ言葉のまま、純度100%で軽やかに出力したいのです。