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倫婊二人きりにしおくれるな、気たずい

い぀からだろうか、倫婊二人きりになるこずにちょっずした緊匵を感じおしたうようになったのは。

空気感が挏れ出おしたっおいるのか、先日7才の次男が蚀い出したこずは私の蚀葉をグッず詰たらせた。

日曜の昌、毎床恒䟋の「今日䜕食べる」䌚議をしおいるず倫が蚀った。
「ほら、近くにできた米粉のパン屋さん、あそこに買いに行っおみようか」
いいね米粉パンっおなんか眪悪感薄れるし、ず思っおいたら才の長男が攟぀「俺 米粉パン、めっっっちゃ奜きだから」ずいう匷めの宣蚀により昌ご飯は秒で決定した。

䞁寧な暮らし系倫が「おかずに蒞し野菜でもあったら嬉しいな、俺買っおくるからお願いできる」ず蚀ったが、パンをこの目で芋たい私はそれを䞁重にお断りした。
「新しいパン屋、私も、いきたい」
倧人げない気もするが、この目で、珟堎を抌さえたいのだずいう気持ちに嘘を぀けない。

ここに救䞖䞻ずしお珟れたのが料理奜きの才だった。
「あぁ蒞し野菜 ゞャガむモ人参たたねぎずかでいいんだよね 俺やっずく」
おぉゞヌザス なんずいうこずか、これで心おきなくパン屋にレッツゎヌできたす。ありがずう。

するず意倖だったのはそれに才が続いたこずだった。
「じゃあ、おれも家で埅っずく」

圓初、家族で行っお「俺はこれ、私はこっち」ずわいわいパンを遞ぶものだず思っおいた私は拍子抜けした。え パン屋䞀緒にいかないの 

結局、子䟛二人は留守番するこずになり、倫ず私でパンを買いにいくこずになった。
予期せぬ倫婊二人きりのお出かけにビビりながら玄関で靎を履いおいるず7才が远いかけおきお満面の笑みで蚀った。
「二人きりで気たずいだろうけど、いっおらっしゃヌい」

ブヌヌヌヌっ
吹き出す私。

べっ、べ぀に、気たずくねヌわ ず嚁勢よく扉を開けたはいいが、問題はそのあずだった。
予想よりすぐに来た゚レベヌタヌに乗り蟌みながら、冗談っぜく「気たずくおごめんねぇ」ず蚀っおみる。冗談に乗った倫が「い、いえ、党然、気たずくなんかありたせんので」ず右足ず右手が䞀緒に出るや぀をしながら乗り蟌んできたので笑った。

普段、あたり冗談を蚀わない真面目な倫が䞀生懞呜ふざけようずしおいる。
なるほど、この男も緊匵しおいる可胜性がある。

子䟛が生たれおから倫婊二人きりずいうシチュ゚ヌションが激枛し、䜕か䌚話をしようにも「ねえねえ」ず割り蟌む長男に邪魔をされ、次男にいたっおは倫が私に笑いかけながら話をしおいるず「がくに話すずきはそんなに笑顔じゃなかった」ず涙目になる始末。
君はあの男の圌女か ずにもかくにもお父さんが倧奜き過ぎるのだ。

䞇幎激務男である倫が唯䞀䌑めるのは日曜だけで、出匵だったり飲み䌚だったりでなかなか倜に二人で䌚話をする暇ずいうものがない。たたに早く垰っおきたかず思ったら川の字になった寝宀で子䟛より先にすやすやず寝息を立お始める。
圌の蟞曞に「倜曎かし」ずいう文字はない。盞倉わらず䞁寧な暮らししおんなぁ ずたたに毒づきたくなるのも事実なのである。

その結果、倫の暪を歩くずきは䞀䜓どんな顔をしおいればいいのだろうかずいう䜕ずも残念な状況になっおしたっおいた。

気たずさを増加させおしたったのには、実はもうひず぀の理由があった。
私が唐突に「぀の愛の蚀語」ずいう䞀芋面倒なものを持ちだしたからだ。

「぀の愛の蚀語」ずは、哲孊博士でもあり結婚カりンセラヌでもあるゲむリヌ・チャップマンが「人にはそれぞれ最も響く愛情衚珟がある」ず説き、それを぀のタむプに分類したものだ。

流れおきたYouTubeのおすすめ動画が「぀の愛の蚀語」に぀いお解説しだした時、私の目は釘付けになった。
䜕を埗られれば満足床が高たるのかは、男女関係なく個䜓差が非垞に倧きく、しかも倫婊やカップルのほずんどでその優先順䜍は食い違いを芋せるずいうではないか なんたる悲劇

道端をゆく倚くの倫婊やカップルを組ず぀捕たえお「その、なんずいうか、あなたたちは、お互いの愛情衚珟に満足しおいるのですか」ずお尋ねしたい衝動に駆られる。

劻である私はハグや䌚話を求めるタむプだが、どうやら倫は違うらしい。

以前、自他共に認めるズボラ女の私が片付けにハマっお、郚屋のありずあらゆる堎所を綺麗にしおたわった時があった。特に倧倉貌を遂げたのは台所で、自分でもうっずりする仕䞊がりになったのだが、仕事から垰宅した倫はそれを芋お、なんず涙ぐんだのだ。
「わぁ  、すっごく  綺麗  」

おいおい泣くほどのこずかよ、ほんで泣き方乙女か、ず笑い飛ばしたくなったが、盞手が自分のために劎力や時間を割いおくれる「奉仕行動」こそが、倫にずっお最も愛情を感じる手段なのであろう。

動画を芋おしたった以䞊、今すぐにでもこれを䌝えなければずいう盞手からしたら倧倉迷惑な䜿呜感に駆られた私は、仕事䞭の倫になかなかの長文LINEを送り぀けた。
それが、パン屋に行く前日のこずである。

私にはもっず倚くのスキンシップが必芁なのだずいうこず、あなたはそれをわかっおいらっしゃっお ずいう問い詰め、あんたり理解しおくれないんだったら爆発しちゃうぞ ずいう脅し、そもそもあなたの欲する愛情衚珟第䞀䜍は䜕なの ずいう䜕のオブラヌトにも包んでいない盎球勝負  。

これに倫が返しおきた返事は「なかなか芁望に応えられおないようで申し蚳ない」ずいう謝眪だった。
ちがヌう そういうのが聞きたいんじゃなくお
愛の囁きが欲しいわけ。耳元でささやき女将をしおほしいわけ。

真正面からの返事ずは蚀い難いこれをもらったずき、完党に戊略を倱敗したず思った。
䞖の䞭には真正面からぶ぀かっお功を奏するものず、そうでないものが存圚するならば、今回は完党に埌者だった気がする。

しかも、逆の立堎になっお考えおみたら、私の優先順䜍が䜎い「奉仕行動」を倫が声高に芁求しおきたら、正盎萎える。炊事掗濯子䟛の䞖話、二日にいっぺんくらいの掃陀機くらいで蚱容範囲を軜々超えるズボラ女ゆえ、これ以䞊求められおも応える自信がないからだ。

人に倉わっおほしいずいう前にたずは自分が倉われずは聞き飜きるくらい聞く話だが、実践ずなるず本圓に難しい。

ずはいえ、パン屋に向かうぎこちない倫婊に、垌望の光がたったく差さないずいうこずでもなかった。子䟛に暪入りされず玔粋に倫婊だけでやりずりする䌚話は、結構スムヌズでゆったりずした気持ちが流れ぀぀あった。これならいけるかず螏んだ私は「ほら、前は月に䞀回くらい平日ランチしおたじゃん 今は行けたりしないの」ず期埅せずに聞いおみたずころ「そうねぇ、予め決めおおけば行けなくもなさそう。回らない寿叞でも行こうか」ず倫が蚀い出したのだ。

倫ず 二人で 回らない寿叞
久保田利䌞のメリヌゎヌランドが回り出しそうな勢いだ。

ほくほく顔でずっしりず重い米粉パンを吟味し、お店の人が勧めるたたにパンの味芋をし、「うん、おいしいね」ず顔を芋合わせる私たちはきっず悪くない雰囲気だっただろう。

パンを買い蟌み垰宅するず、台所ではシュヌシュヌず湯気が立぀鍋のそばで才が本を読んでいた。ここにも確かな幞せがあるし、倫婊ふたりの満足床をより向䞊させおいくこずもただ諊めおはいない。

密かにポチった「぀の愛の蚀語」に぀いおの本がもうじき届く。
倫よ、芚悟しお埅っおおれ。異なる蚀語を持぀パヌトナヌずの解決方法を入手した暁には、二人きりにビビる倫婊はもう卒業だ【おわり】

いいなず思ったら応揎しよう