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「この程度のAIで、すごいと思ってたんだ」——15年後の君へ

産まれてくる君がこれを読む頃。そう、例えば15年後ぐらいでしょうか。

その頃、AIはどうなっているのでしょう。

一度もコードを見ることなく

私は経営の傍ら、この1年だけでもClaude Codeを使って、自社システムを10個ぐらい作りました。

簡単な問い合わせシステムから、資格試験管理システム、AI先生によるプログラミング教室、小学生向けの学習ソフトまで。一度もコードを見ることなく、それなりに質の高いサービスを次々と作ってきました。

しかも、私はインフラの専門家でもなければ、セキュリティの専門家でもありません。

それなのに、AWSへのデプロイから、WAFなどのセキュリティ設定、Google Cloudの設定まで、かなりの部分をClaude Codeに任せています。

なんなら、システム開発だけではありません。

日常の業務から資料作成、調査、スケジュールやカレンダーの登録まで、Coworkにもかなり頼るようになりました。

Opus 5.5になって

その中でも、最近リリースされたOpus 5.5は素晴らしいのです。

Opus 5は、少なくとも私にとっては少々使いづらいところがありました。むしろOpus 4.8の方が使いやすいと感じることも多かったのです。

ところがOpus 5.5になって、4.8の頃の軽快さや扱いやすさが戻ってきたように感じます。それでいて、以前よりずっと賢くなった印象があります。

もちろん、これはベンチマークの話ではありません。毎日仕事で使っている、私個人の感覚です。

SkillなどもOpus 5.5に合わせて最適化しました。

それまでは、オーケストレーターとしてFable 5.1を置き、複雑な仕事を複数のモデルやSubAgentに分担させる構成を使っていました。

それはそれで強力だったのですが、とにかく実装に時間がかかりましたし、あっという間に利用上限に達することもありました。

Opus 5.5になってからは、少なくとも普段の開発では、Fableを使うことがほとんどなくなりました。

AIは、まだ始まったばかり

こんなことを書いていると、ずいぶんAIが進歩した時代のように思えます。

でも、私は逆だと思っています。

AIは、まだ始まったばかりなのです。

もちろん、AIそのものは昔からあります。

私が若かった頃、1980年代から90年代にかけてもAIは盛んに研究されていましたし、ニューラルネットワークという言葉もすでにありました。

三日三晩、DX4を回して

当時のニューラルネットワークでは、入力データと「これが正解だ」という教師データを与え、その誤差をもとに、ネットワーク内部の重みを少しずつ調整していきます。

確か、シグモイド関数というものを使って、ニューロンの出力を0から1の間の値にする仕組みもよく使われていたと思います。

私の記憶では、「ある値を超えたらニューロンが発火する」という、人間の脳をものすごく単純化したようなイメージで理解していました。

今振り返れば、かなり乱暴な理解だったと思います。

それでも、三日三晩、自宅でDX4のPCを回して学習させていました。その月の電気代が衝撃的だったことは、翌月になってわかりました(苦笑)。

その後、コンピューターの性能が上がり、インターネットによって膨大なデータが集まり、ディープラーニングが現れました。そして2017年には「Transformer」という仕組みが発表されます。

今、私たちが使っている大規模言語モデルの多くは、このTransformerを基礎にしています。

とはいえ、Transformerだけが今のAI革命を生んだわけではありません。

半導体の進歩も、GPUも、インターネットも、膨大なデータも、その後の学習技術の進歩も。全部が積み重なって、今のAIがあります。

それでも、私のように現役のプログラマーでもインフラエンジニアでもない人間が、AIと会話をしながら自分でシステムを作り、サーバーに公開し、仕事そのものまで任せられるようになりました。

これは、かなり大きな変化だと思うのです。

大げさではなくなった言葉

「第四次産業革命」という言葉は、AIだけを指しているわけではありません。

ロボット、IoT、バイオテクノロジー。さまざまな技術を含んだ、もっと大きな概念です。

それでも、2026年を生きている私には、AI、とりわけ生成AIの登場によって、その言葉が決して大げさではなくなってきたように感じられます。

2041年の君へ

そして、君がこれを読む15年後。

2041年頃の君は、この文章を読んで、

「お父さん、この程度のAIですごいと思ってたんだ」

と笑っているのかもしれません。

正直に言えば、この分野は人間の理解を超えていて、想像さえできないのです。

だから、これを読んでいる君は、もしかしたら目で読んでいるのではなく、MATRIXのように直接脳にインストールしている世界を生きているのかもしれません。

その頃、キーボードはまだ残っているのでしょうか。

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