【ゴスロリ祭り⑦】スポンサー最初の仕事は自分のポスター回収でした
「主催者が最初にいなくなる」
闇落ちぱぐぱぱん
「この『ぐーぱーラジオ出演券』を、受賞者への特別賞に追加してほしい」
お父さん猫
「スポンサーが出演する企画ではなく、受賞者へ贈る副賞として登録します」
闇落ちぱぐぱぱん
「そうだ」
「主役は受賞者だからな」
空手家パパ
「分かりました!」
「特別賞として正式に追加しましょう!」
空手家パパは、はるまき大臣へ向き直る。
空手家パパ
「はるまき大臣、発表用のポスターをお願いできますか?」
はるまき大臣
「分かりました」

すると空手家パパは、大量の資料を抱えて立ち上がる。
空手家パパ
「副賞の実施計画は、皆さんにお任せします!」
「僕は次の準備へ行ってきます!」
空手家パパは、そのまま勢いよく控室を飛び出していく。
R.Ashdown
「会議は始まったばかりだが」
お父さん猫
「任された、ということだと思います」
ナレーション
「主催者が、一番最初に会議からいなくなった。」
「四つ折りの肖像画」
はるまき大臣
「スポンサー名と特別賞の内容は入りました」
「あとは、紹介用の画像が必要です」
闇落ちぱぐぱぱん
「それなら、これを使えばいい」
闇落ちぱぐぱぱんは、ポケットから四つ折りの紙を取り出す。
紙を広げると、R.Ashdownが描いた肖像画が現れる。

R.Ashdown
「その絵を使うのか」
闇落ちぱぐぱぱん
「俺の肖像画だからな」
絵の中心では、R.Ashdownと娘が楽しそうにたこ焼きを食べている。
闇落ちぱぐぱぱんは、後方のたこ焼き台に立っている。
はるまき大臣は肖像画を撮影し、制作中のポスターへ仮配置する。
ナレーション
「スポンサー紹介画像には、画家が描いた肖像画が採用されることになった。」
「後方だが、小さくはない」
お父さん猫
「後方には描かれています」
はるまき大臣
「ただ、決して小さくはありません」
「ポスターに配置すると、かなり目立ちます」
闇落ちぱぐぱぱん
「それでは駄目だ」
R.Ashdown
「どうしてそうなる?」
闇落ちぱぐぱぱん
「主役は受賞者だ」
「スポンサーが前へ出る必要はない」
闇落ちぱぐぱぱんは、肖像画をR.Ashdownへ返す。
闇落ちぱぐぱぱん
「もう一度、描いてくれ」
「今度は、俺をもう少し後ろにしてほしい」
R.Ashdown
「自分の肖像画だぞ」
闇落ちぱぐぱぱん
「スポンサー紹介画像でもある」
R.Ashdownは肖像画を見つめ、画材を取り出す。
R.Ashdown
「分かった。描き直そう」

全員がR.Ashdownへ注目している間に、にわとり(コロッバー)が「仮」のポスターを持って、静かに控室を出ていく。
遠くから、コピー機が動く音が聞こえる。
ナレーション
「このとき、誰も気づいていなかった。」
「にわとり(コロッバー)が、『仮』の意味を理解していなかったことに。」
「もう百枚貼ってきたぞ!」
はるまき大臣
「正式版、完成しました」
お父さん猫
「スポンサー情報も登録完了です」
ふろんた
「YouTubeでも紹介しましょう」
「スペイン語版も作れますよ」
「『Premio especial』です」
闇落ちぱぐぱぱん
「なぜ世界へ広げようとしている?」
ふろんた
「せっかくなので」
涼子
「近場は、あたしが原付で配るよ」
けー虎
「たくさんあるなら、軽トラで届けよう!」
総二
「拙者はチャリで町内を回る」
「……この姿のままで?」
そのとき、控室の扉が勢いよく開く。

にわとり(コロッバー)
「さっきのポスター、100枚刷って貼ってきたぞ!」
全員
「…………」
R.Ashdown
「あれは、描き直す前の絵だ」
はるまき大臣
「しかも『仮』です」
にわとり(コロッバー)
「目立つ方が宣伝になるだろ!」
闇落ちぱぐぱぱん
「スポンサーは目立たなくていいと言ったはずだ!」
そこへ、空手家パパが控室へ戻ってくる。
空手家パパ
「何が起きているんですか!?」
涼子
「旧版を回収するよ!原付を出す!」
けー虎
「軽トラなら一気に回れるよ!」
総二
「拙者はチャリで追う!」
「にわとり(コロッバー)、待たれよ!」
ふろんた
「スペイン語版は、まだ配っていません」
にわとり(コロッバー)
「じゃあ、次はそれを配ってくる!」
全員
「待てー!!」
ナレーション
「スポンサー第一号の最初の仕事は、」
「自分が目立つポスターを、町中から回収することになった。」
つづく
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