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【ゴスロリ祭り⑥】副賞を持ってきただけなのに、スポンサーになっていた

【ゴスロリ姿のスポンサーたち】

主催者控室に空手家パパさんの姿はなかった。

しかし、闇落ちぱぐぱぱんには、もう一つ気になることがあった。

テーブルを囲んでいるスポンサーたち。

その全員が、本格的なゴスロリコーデに身を包んでいた。

【闇落ちぱぐぱぱん】

「……やはりな」

【R.Ashdown】

「何が、やはりなんだ?」

【闇落ちぱぐぱぱん】

「スポンサーまで全員、正装している」

「ここは間違いなく、ゴスロリ祭りだ」

【小さな注釈】

※この時点では、本当に公式企画になっています。

そのとき、控室の扉が勢いよく開いた。

【効果音】

バァン!

ゴスロリ衣装姿の空手家パパさんと執事のお父さん猫さんが、控室へ駆け込んでくる。

【空手家パパ】

「すみません、お待たせしました!」

「瓦1,000枚の搬入経路を確認していました!」

【R.Ashdown】

「本当に1,000枚用意するつもりなのか……」

【闇落ちぱぐぱぱん】

「空手家パパさんなら、やりかねないと言っただろう」


勘違いから生まれた公式企画】

【空手家パパ】

「闇落ちぱぐぱぱんさん」

「実は、このゴスロリ祭り……」

「最初は、勘違いから始まった企画なんです」

【闇落ちぱぐぱぱん】

「勘違い?」

【けー虎】

「“ゴス祭りとは、ゴスロリ祭りの略ではないか”という話が出まして」

【コロッバー(にわとり)】

「それは面白い、とスポンサー全員で盛り上がりました」

【空手家パパ】

「そこから衣装を用意して、会場を飾って、参加企画を考えて……」

「皆さんの熱量で、本当に公式企画として作り上げてしまいました」

スポンサーたちが、完成した企画書をテーブルへ広げる。

【闇落ちぱぐぱぱん】

「つまり――」

「私の解釈は、正しかったということか」

【R.Ashdown】

「最初は勘違いだった」

「ただ、君が会場へ来る前に、現実のほうが追いついただけだ」

【小さな注釈】

※間違いを直すのではなく、正解になるまで作り込みました。


黒い封筒の中身】

【モノローグ】

闇落ちぱぐぱぱんは、肩に掛けたバッグへ手を伸ばした。

そして、「空手家パパさんへ」と書かれた黒い封筒を取り出す。

【闇落ちぱぐぱぱん】

「空手家パパさん」

「私も、この祭りのスポンサーに加えてほしい」

【空手家パパ】

「闇落ちぱぐぱぱんさんも?」

【闇落ちぱぐぱぱん】

「ああ」

「友達が本気で作った祭りなら、私も自分にできる形で応援したい」

「そのために、新しい副賞を用意してきた」

空手家パパさんが黒い封筒を開く。

中から現れたのは、一枚の特別な券だった。

「ゴスロリ祭り・特別副賞」

「ぐーぱーラジオ出演券」

【空手家パパ】

「ぐーぱーラジオ出演券……!」

【闇落ちぱぐぱぱん】

「受賞者を、ぐーぱーラジオのゲストとして招待する」

「作品のことも、この祭りへ参加した理由も、番組でゆっくり聞かせてもらいたい」

【モノローグ】

黒い封筒の中に入っていたのは、空手家パパさんへの出演依頼ではない。

ゴスロリ祭りの受賞者へ贈るために用意した、闇落ちぱぐぱぱんからの副賞だった。


【スポンサーの席】

【モノローグ】

スポンサーたちは、すぐに協賛企画書を書き換え始めた。

【はるまき大臣】

「新しい副賞を追加します」

ゴスロリ賞企画書には、三つの副賞が並んだ。

賞金 100円

副賞

  • 感謝の正拳突き10,000回

  • 瓦割り1,000枚

  • ぐーぱーラジオ出演券

【空手家パパ】

「ありがとうございます」

「闇落ちぱぐぱぱんさんに一緒に作ってもらえるなら、とても心強いです」

【闇落ちぱぐぱぱん】

「私は、友達の挑戦を応援したかっただけだ」

【ふろんた】

「その気持ちがあれば、十分です」

空手家パパが、空いていた椅子を引く。

その席には、いつの間にか新しい名札が置かれていた。

「スポンサー 闇落ちぱぐぱぱん」

【闇落ちぱぐぱぱん】

「もう名札まで用意したのか?」

【お父さん猫(ねこ)】

「先ほど作りました」

【R.Ashdown】

「ここは、判断も行動も早い者ばかりらしい」

闇落ちぱぐぱぱんが席へ着く。

すると、目の前に分厚い資料が置かれた。

表紙には、こう書かれている。

「ぐーぱーラジオ出演券 副賞実施計画」

【コロッバー(にわとり)】

「それでは、出演条件、収録内容、利用方法について決めていきましょう」

【闇落ちぱぐぱぱん】

「待て」

「私は出演券を一枚、持ってきただけだぞ」

【はるまき大臣】

「正式な副賞にする以上、決めることはたくさんあります」

【空手家パパ】

「一緒に考えていきましょう!」

【闇落ちぱぐぱぱん】

「スポンサーになるとは、こういうことなのか……」

【小さな注釈】

※応援する側にも、仕事は発生します。

【モノローグ】

勘違いから始まったゴスロリ祭りは、スポンサーたちの熱量によって公式企画になった。

そして今。

その熱量に押されるように、闇落ちぱぐぱぱんも祭りを作る側の席へ加わった。

黒い封筒を渡して終わるはずだった応援は、ここから本当の企画へ変わっていく。

【締め】

初めて参加する、ゴスロリ姿のスポンサー会議。

闇落ちぱぐぱぱんが用意した出演券は、どのような副賞になっていくのか。

続編⑦へ続く。

↓オフショット↓
実はこうなってます


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ぱぐぱぱん 絵本作家×牧場飼育員×保育士 記事をご覧いただき、本当にありがとうございます。noteの「サポート機能」でいただいたご支援は、今後の執筆活動の励みとして、大切に活用させていただきます。もちろん、スキやフォロー、読んでいただけるだけでもとても嬉しいです!これからも良い記事をお届けできるよう頑張ります。