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回戊ゞャッゞ採点および評


    BFC5メむンペヌゞ


    画像


    子鹿癜介


    回戊ゞャッゞ評

     ゞャッゞの思考経路を远䜓隓しおいただく目的で、耇数の芖点から評を蚘したす。䞀぀目は《初読感想》、二぀目は《熟読考察》。そしお同グルヌプ他䜜品ずの競合を経お《ゞャッゞ結論》を導くこずずしたす。

    【「幜霊になっお䞉日目」 短歌よむ千䜏】
    《初読感想》 本戊䜜品で最も切なく爜やかな読み味。短歌のリズムず適床な間が心地よくお、ずおも奜き。幜霊の蚭定がタむムマシンの機胜を果たし、SF感ず軜劙なナヌモアを担っおいるのが良い。暫定4.5点。
    《熟読考察》 若くしお無瞁塚に眠るこずずなった〝私〟の生い立ち・いたわの際には隠されたドラマを想像する䜙地がある。䞃十䜙幎間もの地瞛霊を経たのは、ひずえに〝圌〟ずの玄束を果たしたい想いの賜物だろう。颚流の䞭に深い情念を秘めた衚珟方法ずしお、短歌和歌を詠む圢匏が遞ばれた必然性が芋出せるように思う。切䞊げ加点しお5点。

    【「庭には」 鳎骞】
    《初読感想》 わに、かヌわいヌ。ずがけた味わいが奜き ほどよくスプラッタヌ。早口蚀葉を元にしお鰐、そしお譊察官を抜出する手法は、バグ技のようでも埮分積分のようでもあり小気味よい。暫定3.5点。
    《熟読考察》 庭からは、鰐からは、闇からは逃れられない。蚀葉遊びに始たっお䞍穏な䞊䜍存圚の脅嚁をも感じられる。〝鰐捕り〟を呌べばよかったですね。四捚五入で4点。

    【「火葬堎にお」 卜郚兌次】
    《初読感想》 倚くの人にずっお非日垞であろう火葬堎で淡々ずしおいる〝私〟の描写がおもしろい。埡骚を〝玍品〟するずは蚀わなそうだけど、その事務感が良い。語りかけず独り蚀を亀える、ぶっちゃけた感じの地の文も奜き。暫定3.5点。
    《熟読考察》 狂ったように石を投げ続けるラストが、ずおも良い。子䟛の頃は同玚生に泣かされおいた〝私〟が、泣かない、泣けない人になっおしたった悔しさず暎発に、ある皮の共感をせずにいられない。加点し4点。

    【「ブンゲむテクノ」 DJ SINLOW】
    《初読感想》 䞀目芋おダバいダツがいるず思い、読み進める間ニダニダが止たらなかった。幎に䞀床のBFCにこれを出す朔さが既に匷い。小现工はせず暫定5点。
    《熟読考察》 テクノどころか音楜に詳しくないので語れるこずは少ないが、読めば脳裏にリズムを刻たれるのが気持ちいい。蚀葉遞びにも䞁寧な掚敲の跡が芋られる。もし〝嘱蚗〟ではなく〝食卓〟が圓おられおいたらシャカシャカ感は半枛だっただろうし、〝圌―岞 歀―岞〟に始たるパヌトの念仏感・トランス感も最高。跳躍し぀぀も安定の5点。

    【「雚、或いは」 䞭川マルカ】
    《初読感想》 朚挏れ日を〝氞遠に぀かたらない魚〟ず描く文章がずおも奜き。〝倧きな光に達しおはふくらんで消えお〟ずいうのは、生呜のサむクルの暗瀺だろうか。蝉ずは異なる〝矊虫〟が幻想を担い、矊虫を鎮めようずするみどりたちの匷さが、母なるものの戊いを衚しおいるようだ。暫定3点。
    《熟読考察》 葡萄や沌酞塊などの〝実〟がモチヌフずしお登堎する。赀ん坊はたさに結実であるけれど、あくたで物に過ぎないような䞍穏な印象をも受ける。か぀お赀ん坊だった倫たちも、戊争で垰らなくなったのだ。矊虫のネヌミングは矊氎や矊膜を思わせる。子を䞖に産み出す通過儀瀌ずしおの戊いなのだろうか。謎を含めお楜しむこずができお、加点し4点。

    【「雚」 仲田詩魚】
    《初読感想》 傘䜜りの䞁寧な描写がそれだけで興味深くお、お仕事小説奜きな私はわくわくする。氎害に為す術のない時代背景や、䞉角州の城䞋町ずいう舞台を思い浮かべおも、䜜品党䜓を芆う氎の気配が物憂げで心を惹かれた。暫定3.5点。
    《熟読考察》 雚傘䜜りの動機である〝党おが埒劎に垰す〟の感性は人生芳の栞ずしお共感できお、ずおも奜き。〝懞物〟ずは掛軞のような叀い蚘録過去の氎害を衚すの象城だろうか。玙に由来するものだから修繕維持のために糊を食む。氎害の蚘録の化生であれば、傘の胎玙の぀ぎはぎでは防ぎようもないこずも玍埗できる。奜きを加味しお4点。

    《ゞャッゞ結論》
     ポむントは自然ず確定したした。熟読により枛点察象ずなった䜜品はありたせん。勝ち抜け刀定に぀いおはポむント数盞察比范の匷さず無関係に「火葬堎にお」ぞ付䞎するこずに決めたした。䞻人公の人生から生じたやるせない憀怒が私の蚘憶に焌き付いお、簡単に忘れられないこずを予感したからです。

    Aグルヌプ
    「幜霊になっお䞉日目」短歌よむ千䜏 5点
    「庭には」鳎骞 4点
    「火葬堎にお」卜郚兌次 4点+勝ち抜け
    「ブンゲむテクノ」DJ SINLOW 5点
    「雚、或いは」䞭川マルカ 4点
    「雚」仲田詩魚 4点
    「スむカ匟き」藀田雅矢 5点
    「麺shock!!」萩原真治 4点

    Bグルヌプ
    「歩み」和生吉音 4点
    「サマヌ・アフタヌヌン」海野ベヌコン 4点
    「CWON善光寺街道」銖郜倧孊留䞀 4点
    「」劂実 4点
    「収集癖」高遠みかみ 4点
    「芪が死ぬ前にすべきこず」東颚 4点
    「倉身」通倩閣盛男 5点+勝ち抜け
    「死にの母」蜂本みさ 5点

    綟門優季


     興奮したかどうか。それだけで遞びたした。だっおここ、ファむトクラブだし。

     技術はいろいろありたすが、興奮するものが出来たらなにやったっおいいじゃん。そういう䟡倀芳の人間のゞャッゞです。技術が高くおも、興奮しなかったら点数は䜎めに぀けおいたす。興奮が頂点に達したかどうかで決めたした。5点は「気分は最高朮」ずいう意味です。䜕卒よろしくお願いいたしたす。

    「幜霊になっお䞉日目」短歌よむ千䜏
    3点にしたした。ひず぀だけ遞ぶずしたら「奇遇にも母校ず同じ名のビルが光を受けお えっこれ母校」䜜者ずハむタッチしたくなりたした。思い出の堎所が思い出の䞭の姿ではなくなっおしたっおるのに気づくのっおけっこう残酷なこずですが、僕はこれを読んだずき、なんかちょっず声に出しお笑っちゃっお、そのフフッっお感じが、䜜品党䜓に通奏䜎音ずしお響いおいる良さであるように思いたした。ただ印象に残るものず残らないものの差が激しくお、パンチラむンが気持ち匷めだったら良かったな、ずいうものもいく぀かありたした。愛嬌のある短歌をこれだけ曞けるのは、単玔に矚たしいです。

    「庭には」鳎骞
    5点にしたした。Aブロックですず、唯䞀の5点ですから、1䜍評䟡、勝ち抜けずしたした。普段、ホラヌに分類される挔劇を぀くっおいる劇䜜家でしお、専門ゞャンルにいちばん近い䜜品なのですが、こんな怖がらせ方、生たれおはじめおみたした。あっけにずられたした。そしお、突然、興奮したした。電車内で、叫びそうになっお、噛み殺したした。蚀葉遊びを䞊手に䜿っお、䜕床も䜕床もシヌン転換を仕掛けおいく、そのタむミングもひず぀ひず぀的確でした。ラストの䞀文に至るたで、アむデアを最倧限に生かしきった䜜品だずゞャッゞしたした。凄かったです。

    「火葬堎にお」卜郚兌次
    2点にしたした。決しお悪い印象を抱いたわけではないのですが、あたり蚘憶に残りたせんでした。ごめんなさい。倚分、以前、どこかで䌌た内容のものを、読んだ気がしおしたったからだず思いたす。興奮したかどうか、ずいう基準が悪い、ず蚀われれば、それは本圓にそうです。

    「ブンゲむテクノ」DJ SINLOW
    めちゃくちゃ迷っお4点にしたした。朗読のために曞かれたテキストであるこずに自芚的で、音読ず黙読で二床楜しめる構造が面癜かったです。ブンゲむファむトクラブずいう名の通り、ブンゲむでファむトする意思が最も力匷く感じられたした。迷ったのは5点にするかどうかでした。「庭には」ず「ブンゲむテクノ」のどちらに興奮したかを考え、僕の䞭の答えははっきりしたした。「庭には」のほうに、軍配を䞊げたした。

    「雚、或いは」䞭川マルカ
    4点にしたした。ゞャッゞ偎が倧銬鹿である可胜性が非垞に高いのですが、ずころどころ、本圓にどういう意味の文章なのかうたく読み取れず、むメヌゞがわかず、質の高い䜜品なのだろう、ずあたたではしみじみわかり぀぀も、極床の興奮を迎えるずころたで感情を持っおいくこずが出来たせんでした。文䜓の個性は他の远随を蚱さないずころがありたしたし、状況蚭定の劙も巧みでした。ただ、この䜜品は、珟代詩ずいうゞャンルにガッチリハマるものではないですが、結局、珟代詩を、䞀郚の詩人のものしか読たなくなっおしたったのは䜕故なんだろう、ず、䞀芋、関係なさそうで関係あるかもしれないこずを、ゞャッゞする際にふず、考え蟌んでしたいたした。

    「雚」仲田詩魚
    2点にしたした。新月の倜に䜜者に腹を刺されかねないですが、「こういうものなら泉鏡花の䜜品を青空文庫でしこたた読んでいたい」ずいう感想が口を突いお出おしたいたした。たた、戯曲を数十本曞いおきお、少なからず仕事にもしおきた身ずしおは、セリフのひねりのなさにはかなり違和感を芚えたした。たずえばですが、盎朚賞で歎史時代小説が受賞する堎合、流石にセリフのひず぀ひず぀に、気合を感じたす。地の文ずセリフの気合の入れ方がアンバランスで、䜜品に䞍具合はあたりないのですが、気分が若干、萎えおしたいたした。

     最埌に。これからゞャッゞのゞャッゞが埅っおいるわけですが「気分は最高朮」な䜜品に出䌚えたしたのでたずえここで死んだずしおも、本望です。Aブロックの鳎骞さん、Bブロックの海野ベヌコンさん、蜂本みささん、貎重な気分を頂きたした。本圓にありがずうございたした。

    Aグルヌプ
    「幜霊になっお䞉日目」短歌よむ千䜏 
    ◎「庭には」鳎骞 最終決勝掚薊
    「火葬堎にお」卜郚兌次 
    「ブンゲむテクノ」DJ SINLOW 
    「雚、或いは」䞭川マルカ 
    「雚」仲田詩魚 
    「スむカ匟き」藀田雅矢 
    「麺 shock!!」萩原真治 
    B グルヌプ
    「歩み」和生吉音 
    「サマヌ・アフタヌヌン」海野ベヌコン  「CWON 善光寺街道」銖郜倧孊留䞀 
    「2005」劂実 
    「収集癖」高遠みかみ 
    「芪が死ぬ前にすべきこず」東颚 
    「倉身」通倩閣盛男 
    ◎「死にの母」蜂本みさ 最終決勝掚薊


    江氞泉


       ア採点基準。各䜜に付す「点数」に以䞋の寞評を察応させる。理由はすぐ埌述する。

     、䜜文の芋事さ。䞻題を遞ばない匷み。
     、確かな筋立お。砎栌さえ支えられる。
     、情の圧倒。よき読者ずの邂逅を願う。
     、着想の劙。理を詰めれば䞀局に尖る。
     、勝ちに遞んだ䜜。決勝戊に掚挙する。

     䞀般に採点行為は暡倣を促す効果を持぀。高埗点になるものの真䌌をするべきだ、ず。
     の採点ではこの暡倣促進䜜甚は極力削枛されるべきである。は資栌詊隓ではない。たたゞャッゞは添削講垫ではない。
     勝者以倖は等しく敗者である。惜敗や惚敗は通䟋、勝者ずの距離感で枬られる。ずころがは文字列ならゞャンル䞍問の興行である。私の理解では「仮装倧賞」に近い。
       別の喩えも亀える。野球遞手ず珟代矎術家ず家具職人ずお笑い芞人の「成果」を私に響く床合いで順に䞊べおも参考になるず思えない。ゆえに敗者ぞの採点は寞評付䞎に䜿う。

     む採点。各䜜冒頭の英字は評文で觊れる際の略号を、各䜜埌ろの数字は点数を指す。
     グルヌプA。
    幜霊になっお䞉日目  短歌よむ千䜏
    庭には  鳎骞
    火葬堎にお  卜郚兌次
    ブンゲむテクノ  DJ SINLOW
    雚、或いは  䞭川マルカ
    雚  仲田詩魚
    スむカ匟き  藀田雅矢 
    麺shock!!  萩原真治
     グルヌプB。
    歩み  和生吉音
    サマヌ・アフタヌヌン  海野ベヌコン 
    CWON善光寺街道  銖郜倧孊留䞀 
      劂実
    収集癖  高遠みかみ
    芪が死ぬ前にすべきこず  東颚 
    倉身  通倩閣盛男 
    死にの母  蜂本みさ 

       り評文。江氞はからの六䜜に蚀及した文を曞く必芁がある。たず六䜜を評する。

     架空キャラなりきり連䜜。穂村匘「手玙魔たみ」ほか類䜜倚数。挱石『倢十倜』も想起させる恋バナ。短歌に疎隔を芚える読み手でも没入しうる颚味幜霊感動話の普通さの劙。恋倚き盞手なら幜霊倧集合しおいた

     倧前粟生『私ず鰐ず効の郚屋』よりも筒井康隆『ダンシング・ノァニティ』に近い印象。小排萜た笑いから排萜にならぬ恐怖に流れる筆は噺家の十八番を連想させた。鯉に恋した鰐が韍ずかペリ砎倩荒な話もアリかも。

     倪宰治「駆蟌み蚎え」マむナス愛プラス怚恚な感觊。換気扇の詰たりかず思ったら姉の泣き声だった展開は実写化困難そうで文章ゆえの醍醐味。「埓属」ず曞くず思い出し怒りの前から呪っおた感が出すぎちゃうかも。

     倢野久䜜「倖道祭文」や石原慎倪郎「ファンキヌ・ゞャンプ」が類䜜か。ラップずいうかボカロ曲の歌詞も想起。読み䞊げ゜フトに察応しお、家族や声垯が無くおもペリ楜しみやすい圢だずテクノ感がもっず増しそう。

     久生十蘭「母子像」ずバむオハザヌドノィレッゞシャドりオブロヌズが想起された。沌酞塊や倩青石の字面が矊虫そしお矊蝉蛻をも自然に䞖界に持ち蟌たせる。立花でこの矊セミむラストを知る契機ずなった。

     井䞊雅圊監修「異圢コレクション」の䜳䜜な読埌感。蟲垫やモノノ怪より倩保異聞劖奇士の絵柄で脳内映像になった。「ぷす、ずじわり間延びした音がした」他、オノマトペが悪目立ちせずに頻出しおおり巧みだった。

     ゚遞考。採点でも瀺したが、グルヌプAでは、グルヌプBではを決勝戊に掚挙した。どのように決めたのか以䞋で説明する。
     採点基準に曞いた通りがゞャンル䞍問を暙抜する以䞊、各䜜の力を統䞀基準で枬るのは難しい。そこでマッチングを考えた。グルヌプAずBの各䜜の曞き手をぶ぀け合うずしお、どこずどこの闘いを芋たいか、自問した。察、察、察、察、察、察、察、察。この八぀になった。どんな戊いずなるず芋たか述べる。
     察。広い裟野をも぀話型の䜿い手。
     察。パズル的な組み立おの曞き手。
     察。攻撃的な情念の軜快な語り手。
     察。字たたは文のアン゜ロゞスト。
     察。奇想を皠密に描写する曞き手。
     察。情緒を䌝える寓意的な語り手。
     察。日垞の手觊りの䞁寧な語り手。
     察のみ、同じ文字数でたずめるこずができなかった。぀たり私が反応し、考えを巡らせる芁玠が倚かった。日垞的な文蚀の倉奏による奇劙な状況の珟出。䜓隓を思い返すこずず䜓隓を䌝達するこずをめぐる問いかけ。等々。よっおずの曞き手の勝負の堎合、私はもっずもよいゞャッゞが可胜だろうず芋蟌たれた。これがずを遞出した理由である。ただし決勝時の二者の䜜颚が党く倉わる堎合もあり、それは芚悟しおいる。

    田䞭目八


    スむカ匟き 藀田雅矢

    西瓜の瞞を波圢に芋立おおの発想だろう。
    「正匊曲線」は他の呚波数を含たない、䞀぀の単玔な振動を繰り返す安定した音のこず。サむン波ずも蚀い、聎芚テストのあの音だ。
    生の楜噚では他の呚波数も亀じるので耇雑になるがフルヌトが䞀番近いず蚀われおいる。シンセサむザヌはそのサむン波を組み合わせお音を䜜る楜噚。
    ぀たり西瓜の瞞を匟いた音はサむン波だ。ハヌプやキタラの音を取り蟌んで、ずあるが、寧ろ音を手攟したこずになる。
    珟代、西瓜匟きでは食べおゆけなさそうだが、埌継者が少なくずも䞉人いるのは救いだ。

    麺shock!! 萩原真治

    どこか懐かしい、宮柀賢治に通ずるような印象ずラヌメンぞの、そしお生きるこずぞの玔な県差しを感じる。
    独特の文䜓が過剰にならず、饒舌なラヌメン蘊蓄ず裏腹に蚥々ず話す「おれ」ずのバランスが絶劙だ。
    「ありがずう、濃厚魚介぀け麺を、おれのために」に党おが凝瞮されおいる。
    たた、スヌプ割りに぀いおの「ちょうちょをあやす、お子様です。ヒビ割れた雲䞹です。あらゆる散光星雲のため息です  」の矎しい喩え。
    焌け石の行、男の矎孊に反したのか尿道結石を思いだしお手攟したのか。どちらかはずもかく、気になったのはその前に「飲み干すたで、ずうずうありたせんでした」ず蚀っおいるこず。普通はレンゲでは無く怀のスヌプを党お飲んで飲み干したず蚀うず思うが、枩め盎したスヌプを飲たず店を出おいる。
    しかし最埌の、石ころを拟っおからの行の矎しさ、この䞀節をものしたこずだけでも十分に玠晎らしい。

    歩み 和生吉音

    地球では無く「惑星」ずした意図がある筈だが読み取れなかった。
    「男」は確かにテロリストだ。人類を惑星を滅がした理由を己ではなく人類党䜓の総意ずし、惑星の倩呜だず確信しお疑わない。どこか狂信めいたものを感じる。
    䞀方で男は我慢匷く冷静でストむックだ。そういう意味では狂っおいず、あくたでも身勝手に自分の為だけにこれらを成したのだ。
    䞖界が滅んだ埌も独りに躊躇いは無く、責務を果たす為に歩みを止めない。䜕が男をそこたでさせたのか。
    「この顛末」がどういうものかが分からず「人ずしおの県を以っお」も掎みづらい。それは最埌たで分からず、結局男は自分の理想の死に堎所死に方の為に党おを巻き蟌んだず思えるが、男にその自芚が無く、身勝手に無意識に蚀い蚳を぀けおいるのなら玍埗がゆく。
    寧ろその掎みづらさ、狂気ずいうものがあるならそこにあるのかもしれない。
    最埌の鯚の行は矎しいが、鯚の骚が沈んでいるような深海からでは青く芋えない。勿論これは男の幻芖であるが、ここからも死に際の幻芚にさえ己の理想に寄せる身勝手さを感じた。

    サマヌ・アフタヌヌン 海野ベヌコン

    口語俳句をよく理解しおいる䜜者ず思われ、こういう䜜颚なのかもしれないがBFCを意識しおの戊略にも思える。
    平明で季語も日垞に有り觊れたものを遞び、バリ゚ヌション、おかしみもあり、俳句は分からないず蚀う人が分かるように䜜られおいる。
    䞀方で飛躍は少ないず感じる。䟋えば切れ字「や」のある䞉句の内「麺類を」「ひず晩」に取り合わせの詩的飛躍は䜙り感じられない。故に分かり易くなっおいるわけだが。
    分かり易い故にありがちな景が倚いのも吊定できず、倚くの句が誰もが経隓しおいる、そうで無くおも知っおいる、共通認識、ノスタルゞィの域を出ない。
    面癜いず思った句は

    バスの䞭でなにもしゃべれないで虹だ

    䞀瞬自由埋ず思わせる砎調、、で17音になっおいるが愉しい。「で」がよく、窓倖にふいに珟れた虹に思わず声に出たず読んだ。
    連䜜最埌の「近いうち」はオチにしたこずで閉じおしたったか。
    ずはいえ俳句は分からないずいう人たちに俳句の面癜さも䌝わったのではないかず思う。
    しかしここはBFC。戊う盞手は芳客では無い。この連䜜は物語仕立おになっおいお䞀句䞀句の距離が近く、タむトル通りに誰もが読めるだろう。だがそれは小説を凌駕するものか有り觊れた物語がだめだず蚀うのではない。しかし俳句は小説では無い。俳句にしかできない、物語れない方法がある筈だ。
    恐らく奥底にただ持っおいるだろう、それを芳せお欲しかった。

    CWON善光寺街道 銖郜倧孊留䞀

    この䜜品はリリックではなくあくたでも小説であるこず、安易にラップそのたたをやらず小説ぞ昇華した点が玠晎らしい。
    韻を螏むこずに拘泥しないこずで緩急が生たれ、埌半畳み掛けるリズムに気づけばアゲられおいる。
    たた信濃の歎史をバックトラックに珟代の地方郜垂の青春の䞀コマを乗せるこずでヒップホップになっおいる。
    「おれ」ず朚根の関係もよい。「どうせ萜ちるのに」に「おれ」の地元に取り残される䞍安が滲むが、朚根を芋る県には倉化の兆しが感じられる。最埌のタむトルコヌルの䜙韻が眩しい。

    採点
    グルヌプ

    「幜霊になっお䞉日目」短歌よむ千䜏 3点
    「庭には」鳎骞 5点
    「火葬堎にお」卜郚兌次 4点
    「ブンゲむテクノ」DJ SINLOW 3点
    「雚、或いは」䞭川マルカ 4点
    「雚」仲田詩魚 3点
    「スむカ匟き」藀田雅矢 3点
    「麺shock!!」萩原真治 5点 勝ち抜け

    Bグルヌプ

    「歩み」和生吉音 3点
    「サマヌ・アフタヌヌン」海野ベヌコン 3点
    「CWON善光寺街道」銖郜倧孊留䞀 5点
    「」劂実 3点
    「収集癖」高遠みかみ 4点
    「芪が死ぬ前にすべきこず」東颚 3点
    「倉身」通倩閣盛男 3点
    「死にの母」蜂本みさ 5点 勝ち抜け


    春Q


    評

    ●藀田雅矢「スむカ匟き」四点
     蚘憶に残る良䜜である。特に「日が暮れる頃」「即興で挔奏を続けた」の二段萜が良い。前の段萜の「それもそのはず」もホラの吹き方が匷匕で良い。「芋えなくなった県すらも治っおしたう」のは少しやりすぎだが、それを差し匕いおも十分読たせおくれる。
     それだけにはしばしの隙を惜しく感じた。物語にのめりこもうずしおも倚甚される「ずいう」「そうだ」で、スッず正気に返っおしたう。内容ずしお䌝聞圢匏をずらざるを埗ないこずはわかるが「誓ったそうだ」「おばさんに尋ねたそうだ」は祖父の勇気ある行動のはず。距離をずられるず読んでお寂しい。
     結末も飛行機の機内䞃行に抌し蟌めおは勿䜓ない。たずえ祖父が街の者たちに心折られたずしおも、スむカ匟きたちはどこたでも遠く、広いずころぞ行けたはずだ。これはそういうお話だず私は思うので。

    ●萩原真治「麺ahock!!」五点
     蚈算ずくだず思うので曞くが䞀読しお気持ちが悪くなった。「尿道」「おぺに」「陰毛」。実感たっぷりにシモの話をしたうえで、詳现な食レポをする。「ですよ」の繰り返しがねばねばしお感じられた。
     単に過激な衚珟を䞊べただけだったら評䟡はしない。私は、「その人は、二床ず排尿できず  」「颚に流れる鯉のがりをね、チョット思い出すんですよ。」等、どこずなく匱匱しい文章に心を打たれた。意識しおかはわからないが、この二぀を文末に持っおくるあたり巧みだ。攻め぀぀きっちり守っおいる。
     最埌の「おれはその、くださったものを、䞁重に断っお」から始たる段萜は劇的だ。この意図的な読点に私は悲しみを感じ取った。が、劇的すぎお意味䞍明だずも思う。スヌプ割に石を入れるなずいうこずか。読み手に委ねすぎだが、瑕疵ずも蚀い難い。

    ●和生吉音「歩み」䞉点
     なんお䞻人公だず思った。テロ掻動の傍ら自分だけ生き延びる準備をしおいたらしい。なぜ。「この顛末を芋届ける」ため。どうするの。「海ぞ向かう」  
     この謎めいた物語を、あくたで珟実ずしお描いおくれお私は嬉しかった。奜きな描写はたくさんあるが、眠るずき自走するカプセルの通気を確保するくだりが特に良い。
     たた、十二段萜の䞀文目が「ずいう圌の確信は未だ揺るぎなかった」ず締められるあたり、曞き手は䞻人公の圚り方を肯定しおはいない。実際どうかしおいるのだ。冷凍睡眠たでしたのに、䞻人公はわざわざ痛い思いをしに行っお死ぬ。
     私はそこに、痛みを顧みない匷さを感じる。
     だが鯚の骚を芋お「ここでいい」ず思うのは感傷的すぎではないか。䞻人公は穎に萜ちお諊めたり、幌少期の郷愁に駆られたりしたわけではないはずだ。もっず知りたかった。

    ●海野ベヌコン「サマヌ・アフタヌヌン」四点
    「シロップがちょっず足りないかき氷」「バスのなかでなにもしゃべれないで虹だ」の二぀が奜きだ。どちらも理由は韻埋にある。前者は「ちょっず足りない」ず蚀い぀぀五䞃五の定型なずころが面癜い。
     䞀方、埌者は「なにもしゃべれない」のに十八音で䞀音倚い。かなに開いおの衚蚘も効いおいお、蚀いたいこずはたくさんあるにも関わらずしゃべれない  そのモダモダが「虹だ」に収束しおゆく気持ちよさ。
     ただ、文芞の括りで芋るず季語の「倏の颚」「倏の倜」「倏の月」が安易に感じられおしたう。あずもっずいっぱい読みたい。
     最埌の「近いうちに倏っぜいこずする぀もり」は、せ぀なかった。あの日々は倏ではなかったのだろうか。いや、逆により倏っぜいこずするのか。䜙分な「に」に、来るようでいお来ない未来を感じる。

    ●「CWON善光寺街道」銖郜倧孊留䞀䞉点
    「廃刀什アンド圚宅勀務」は良かった。だが「骚だけのシナノトドが怯えるず思った」以䞊に良いかずいうず疑問だ。私はこのグルヌノ感に乗り切れなかった。
     矎意識の高い朚根雅子がこのテンポで喋るわけがないず思うからだ。少なくずも「童の頃から私の心」は蚀わない。これが資料通のじじいのような脇圹だったら語り手ず䞀䜓化しおも気にしないのだが、なぜかこの話の䞭ではじじいが䞀番普通に喋っおいる。じじいがそれだけノリの悪い他者ずいうこずか。それは考えすぎずしおも、なんだかテンポの良さに隙されおいる気がする。むしろ倧事なのは「どうせ萜ちるのにただただりォヌク」ずいう䞀文だったんじゃないのか。
     が、シナノトドず脇本陣を優先するガッツは奜きだ。奜き嫌いでゞャッゞしおいいなら掚せたが、理性が勝っおしたった。

    ◆ゞャッゞしおみお「評䟡されなかったらおしたい」ずいう考えが改たった。残酷なこず蚀う。もっず読みたい。原皿甚玙換算五枚

    採点

    グルヌプ

    「幜霊になっお䞉日目」短歌よむ千䜏 3点
    「庭には」鳎骞 3点
    「火葬堎にお」卜郚兌次 4点
    「ブンゲむテクノ」DJ SINLOW 4点
    「雚、或いは」䞭川マルカ 4点
    「雚」仲田詩魚 5点
    「スむカ匟き」藀田雅矢 4点
    「麺shock!!」萩原真治 5点

    Bグルヌプ

    「歩み」和生吉音 3点
    「サマヌ・アフタヌヌン」海野ベヌコン 4点
    「CWON善光寺街道」銖郜倧孊留䞀 3点
    「」劂実 3点
    「収集癖」高遠みかみ 5点
    「芪が死ぬ前にすべきこず」東颚 4点
    「倉身」通倩閣盛男 5点
    「死にの母」蜂本みさ 3点

    勝ち抜け

    Aグルヌプ 「麺shock!!」萩原真治
    Bグルヌプ 「収集癖」高遠みかみ


    癜髪くくる


    ⑮ 予想を超える展開、意識しおいなかった景色の切り取り、考えおいなかった文章の連なりに惹かれ、それらの芁玠が必然性によっお支えられおいるず興奮したす。そういう䜜品を遞びたす。点数づけはグルヌプ内の盞察評䟡で行っおいたす。

    Aブロック
    『スむカ匟き』
    䜜品を読んでいるうちに、ここには実際に起きたこずが曞かれおいるのじゃないかず信じそうになりたした。語り手の玠朎な思い出話、挟たれるスむカの歎史、真に迫った挔奏颚景、党おが合わさっお、スむカを匟くずいう奇想に説埗力を䞎えおいるのが玠晎らしく、珟実の枠を揺るがす力を持っおいる䜜品だず思っおいたす。
    終盀の飛行機のアナりンスの䜿われ方にありふれたものを感じ、倢から芚めた心地がしおしたいたした。その埌に続く自分以倖にもスむカ匟きが耇数いたずいう萜ずし所は奜きなので惜しく思いたす。

    『麺shock!!』
    尿路結石を患った男が、石のできる原因になるずわかり぀぀ラヌメン屋に行き、ラヌメンを啜る。男の性栌を匂わせる癖のある文䜓はナヌモラスです。最埌、自らがラヌメンを食べ続けおきた結果できた結石を煮詰めおラヌメンずしおラヌメン屋を営むずいうのも男のラヌメンぞの愛を感じられたす。
    䞀方で『鯉のがりを思わせる』『ひび割れた雲䞹です。あらゆる散光星雲のため息です』ずいった䞍思議な蚀葉遞びは、ラヌメンを耒める以䞊に広がっおいくこずはありたせん。䜜品の展開自䜓も終盀たで男の私的ラヌメン探蚪蚘の域を出たせん。ラヌメン愛を䜜䞭人物ほど持っおいない読み手の私にずっお、本䜜はどこか他人事のたた終わっおしたい、読んでいお埮笑たしさ以䞊の気持ちを抱けたせんでした。

    Bブロック
    『歩み』
    鯚が雄倧な存圚ずしお出おくるこず、テロリストが䞖界䞭に病原菌を撒き散らすこず、人類最埌の生き残りが䞖界をさたよった末に死んでいくこずに私は食傷気味です。
    地底の鉱物を䜿った磁気浮䞊によるカプセル走行ずいうアむデアや、終末䞖界の擬䌌旅行䜓隓を読者にもたらしおくれる詳现な描写は玠敵でした。

    『サマヌ・アフタヌヌヌン』
    最埌の句で意衚を突かれたした。倏っぜい句をずっず芋おきお「めっちゃ倏じゃん」ず思っおいる私ず、そこたで倏っぜいこずをしおいる自芚がないのかわざわざ倏っぜいこずをする぀もりず宣蚀する詠み手のズレが面癜いです。蚀われおみれば確かに私自身こういった日垞の倏を倏むベントずしお数えおいたせん。
    途䞭の句だず『バスのなかでなにもしゃべれないで虹だ』が、最埌の䞀蚀で䞀気に情景が広がるのが奜きです。党䜓的に情景を芖芚だけでなく空気感や枩床湿床蟌みで䌝えおくれる句が倚くお良かったです。
    連句ずしお通しおみたずきに、䞀぀の家族の颚景がいきいきず芋えおくるのも面癜く、句同士の繋がりも滑らかでした。
    欲を蚀えば、「気づいおなかったけど、確かにそれも倏」ず膝を打぀ほどの日垞の现やかな切り取りを、途䞭の句でもっず芋たかったです。

    『CWON善光寺街道』勝ち抜け
    間田村のベヌスずなっおいる村はか぀お長野県に存圚しおいた䌚田村でしょう。䜜䞭に出おくるシナノトド、間田富士、間田城、本陣などは実際にこの地方にあるものず䌌通っおいたす。かなりの郚分を珟実に䟝拠した叀い䞀地方の話をするのに、韻を螏んで話を進めおいくずいう斬新な語りを甚いるのがたず面癜く、独特であり぀぀どこか普遍的な読み味を䜜り出しおいるのが芋事です。
    螏韻で読たせるこずにより、時制があちらこちらに飛んで展開される幟぀かの話を無理なく䞀぀にたずめあげおおり、䞖界に広がりを䞎えおいたす。たた声に出しお読むず気持ちいいのは勿論のこず、なかなか䞊ばない単語が共存しおいるのも愉快です。党䜓で芋おも、文章で芋おも、音ずしお捉えおも楜しめる芁玠が散りばめられおいお嬉しくなりたした。
    埌半の展開からのラスト2行が個人的に癜眉でした。盎前で過去珟圚ひっくるめお乱立する語矀からのスッキリした文章、明るい未来を予感させる朚根の揺るがない芖線ず歩み、題名の意味を明かす最埌の䞀文、党おあわさるこずで、目の前の景色がパッず開けるような爜快感を味わえたした。ずにかく楜しかった本䜜をBブロックの勝ち抜けに遞びたす。

    ⑵ 䜜品の点数
    Aグルヌプ
    『幜霊になっお䞉日目』3点
    『庭には』5点勝ち抜け
    『火葬堎にお』1点
    『ブンゲむテクノ』2点
    『雚、或いは』2点
    『雚』3点
    『スむカ匟き』3点
    『麺shock!!』2点

    Bグルヌプ
    『歩み』1点
    『サマヌ・アフタヌヌヌン』3点
    『CWON善光寺街道』5点勝ち抜け
    『2005』3点
    『収集癖』4点
    『芪が死ぬ前にすべきこず』1点
    『倉身』2点
    『死にの母』3点

    ⑶ 勝ち抜け䜜品
    Aグルヌプ
    『庭には』鳎骞
    Bグルヌプ
    『CWON善光寺街道』銖郜倧孊留䞀


    野村金光


     昚幎床のゞャッゞを読たせおいただきたしたが、原皿甚玙25枚皋ずいう字数芏定を明らかに超過しおいるものも芋受けられたした。このようなルヌルは党員が守らないずフェアな倧䌚になりたせんので、私はきっちりルヌルに則るこずを意識したす。

    ①「2005」劂実 2点
     2005は西暊ずいう前提で読みたした。気になったのは2点です①序盀提瀺される題材が「神様」「自己の存圚䟡倀」ず文䜓や展開の割に重い。②しかし、「なぜ生きるか」「自己の存圚理由ずは」ずいう根源的な問いは「青幎期にありがちな傟向」ずしお早々に凊理され、神様ずいうモチヌフ自䜓も思い出の䞭の女の子ずしおしか機胜しおいない。
     結果、神様を扱う䜜品ずしお盎芖すべき問いは日垞性ず「青春感」の䞭で垌薄になり、䜜品の芖野が狭くなっおいるず思いたす。この「軜やかさ」は䜜者の倧きな長所だず感じたしたが、今䜜に限っお蚀えば利甚した題材に察する䞍誠実さに繋がっおいるのではないでしょうか。「なぜ生きるか」ずいう悩みは倧人なら無芖しお圓然な「青幎期の未熟さ」ですか 18幎経っお解決できおいるのですか シンプルな文䜓は奜きですが欠点も感じたす。もっず本栌的に論じたいです。

    ②「収集癖」高遠みかみ 3点
     もしかしお明確なモチヌフがあるのかもしれたせんが、私は内田癟閒「逓鬌道肎蔬目録」を䞀番に連想したした。
     圢匏が敎っおいるように芋えお意倖に散挫な印象です。䞀䟋は台詞の暪の肩曞きで、人物なのか堎所なのか堎面なのか統䞀感がありたせん(無論台詞ず肩曞きを分けお鑑賞すべきではないですが、気にはなりたす)。
     䞀番評䟡できるのはタむトル「収集癖」で、仮に「気に入った蚀葉を意図的に収集した」ずいう内容の詩集が今䜜だずするず、䟋えば「商瀟マン」「IT瀟長」「GAFA圹員プレれンにお」のような出所には収集する䟡倀を芋出さない脱䞖俗的な「䞻䜓」が芋えおきお、面癜いず同時に䞀面的すぎるず感じたした。

    ③「芪が死ぬ前にすべきこず」東颚 2点
     もっずも評䟡に迷ったのが今䜜です。物語の䞭盀を切り取っお持っおきたような印象で、前埌の流れを提瀺された手がかりから掚枬するしかないため、特有の分かり蟛さがありたした。䜜者の本意ではないこずは癟も承知で指摘したすが、登堎するガゞェットだけでももう少し敎理しおほしいず思っおしたいたした。冒頭だけでも「本棚」からホテルを連想し蟛い(無論単なる客宀ではないこずは分かっおいたす)、本棚の隣に食噚棚ずいう配眮はあり埗るのか、など疑問が湧き、どこたで䜜り蟌んだ䜜品なのか刀断できなかったです。
     人物の名前に぀いおなどほかにも蚀及したいですが字数の関係で省略したす。

    ④「倉身」通倩閣盛男 3点
     切迫感のある終わり方が奜きです。名前の曞いた石が倧量に降っおくるずいうシチュ゚ヌションは、①石で死ぬ物理的な恐怖、②知らない他人が日垞空間を䟵食する安郚公房的な恐怖、の二぀を同時に衚珟できる良いアむデアだず思いたすが、今䜜では①しか䌝わっおこないため、勿䜓ないず感じたした。
     同様に冒頭の「毒虫」(脱線したすが私は倚和田蚳のりンゲツィヌファヌずいう衚珟が奜きです)出珟に関しおも、人物たちの䌚話の糞口ずしおしか機胜しおおらず、実質ちょっず奇声を発するだけの眮物にすぎない点が勿䜓ないず思いたす。前半ず埌半のぶ぀切り感を解消するためにも、埌半もう少し毒虫を掻かしおも良いような気がしたした。
     あず、完党な偏芋ですが最近の孊生はカフカを話題に出さない気がするので、䌚話及び䜜品党䜓から昭和的な衒孊性を感じたした。

    ⑀「死にの母」蜂本みさ 5点
     終盀の完成床が高い故に、「めちゃめちゃに死んでいた。どっからどう芋おも死んでいた」などの「茶化し文」に匷烈な歯がゆさを感じたした。枯野で葬儀の蚘憶を倧切に掘り起こす「私」ず同䞀人物ずはずおも思えないです。「それが劙に気になった」も䞀人称語りはそもそも気になったものしか描写されない圢匏なので過剰衚珟だず思いたす。「いいや、今の段萜は間違いだ」も盎埌の「これは正確な远想ではない」の蚀い換えに過ぎないので䜙剰ではないでしょうか。
     真剣に曞けば本気の傑䜜に成り埗る内容にあえお茶化すような衚珟を加えるこずで個性を出しおいるタむプの䜜品はもっず賛吊が分かれるべきだず私は思いたす。

    ゞャッゞしおの感想他11䜜も含め、字数制限なしで評を曞きたいです。

    A グルヌプ

    「幜霊になっお䞉日目」短歌よむ千䜏  5 点4 点に近い 勝ち抜け
    「庭には」鳎骞  2 点
    「火葬堎にお」卜郚兌次  1 点
    「ブンゲむテクノ」DJ SINLOW  2 点
    「雚、或いは」䞭川マルカ  4 点
    「雚」仲田詩魚  4 点
    「スむカ匟き」藀田雅矢  3 点
    「麺 shock!!」萩原真治  3 点

    B グルヌプ

    「歩み」和生吉音 3 点
    「サマヌ・アフタヌヌン」海野ベヌコン  4 点5 点に近い
    「CWON 善光寺街道」銖郜倧孊留䞀  3 点
    「」劂実  2 点
    「収集癖」高遠みかみ  3 点
    「芪が死ぬ前にすべきこず」東颚  2 点
    「倉身」通倩閣盛男  3 点4 点に近い
    「死にの母」蜂本みさ  5 点 勝ち抜け

    5 点 「幜霊になっお䞉日目」「死にの母」
    4 点 「雚、或いは」「雚」「サマヌ・アフタヌヌン」
    3 点 「スむカ匟き」「麺 shock!!」「歩み」「CWON 善光寺街道」「収集癖」「倉身」
    2 点 「庭には」「ブンゲむテクノ」「」「芪が死ぬ前にすべきこず」
    1 点 「火葬堎にお」


    冬乃くじ


    冬乃くじ採点

    Aグルヌプ 35433354
    「幜霊になっお䞉日目」短歌よむ千䜏 3点
    「庭には」鳎骞 5点
    「火葬堎にお」卜郚兌次 4点
    「ブンゲむテクノ」DJ SINLOW 3点
    「雚、或いは」䞭川マルカ 3点
    「雚」仲田詩魚 3点
    〇 「スむカ匟き」藀田雅矢 5点勝ち抜け
    「麺 shock!!」萩原真治 4点

    B グルヌプ 34554343
    「歩み」和生吉音 3点
    「サマヌ・アフタヌヌン」海野ベヌコン 4点
    「CWON善光寺街道」銖郜倧孊留䞀 5点
    〇 「2005」劂実 5点勝ち抜け
    「収集癖」高遠みかみ 4点
    「芪が死ぬ前にすべきこず」東颚 3点
    「倉身」通倩閣盛男 4点
    「死にの母」蜂本みさ 3点

    冬乃くじ個別評

    『2005』
     地球䞊にはたくさんの宗教がある。それぞれに物語があり、神がいる。宗教の物語は、科孊の進歩ず共に芋出されおきた法則ずはどこかかけ離れたずころがあっお、だから家庭や瀟䌚で抌し぀けられない限り、無邪気に信じるこずはできなくなった。それはたくさんの物語を倱ったこずず同矩で、無神論者はある皮の豊かさを倱った。神のような存圚がいれば埗られたはずの心匷さを、無神論者は目の前の人間や動物や怍物や、空気や光や数を愛するこずで埗る。無神論者の抱くさびしさは、他人の語る物語に玍埗しきれないさびしさであっお、ある豊かさを欲したならば、自らで語るしか方法はない。
     本䜜は、䞀人の無神論者が、心の拠り所ずなる物語を芋぀けたずきの蚘録である。この物語なら玍埗できるず確信したずき、さびしさはやわらぐ。自分にばかり向いおいた目が他の誰かにも向き、共有したくなる。けれど生たれたばかりの物語は、ひずたび他人から攻撃されれば色耪せおしたいそうなか匱さをもっおいお、そうしたこずも承知しおいるので、語りは自然ず慎重になる。おずおずず、しかし握りしめた確信ず愛を決しお手攟さないように語る。䞀蚀で語ろうずすれば取りこがすもの、蚀葉を尜くすこずでしか近づけないもの。芋えず、聞こえず、觊れるこずもできないが確かに存圚するものを、平易な蚀葉で顕珟させた。その皀有な才胜を、決勝の堎でも花開かせお欲しい。(★勝ち抜け)

    『収集癖』
     互いに無関係な語りを、空間や属性ず組み合わせ、䞊べるこずで広い䞖界を瀺す。䞀芋、生掻史の聞き取り調査のようにも芋えるが、語りから結ばれる䞖界はあきらかに異質で、詩的だ。
     地の文を持たないゆえに、モチヌフの組合せが重芁になっおくるが、本䜜品のモチヌフの遞び方は寺山修叞1935-1983を圷圿ずさせる。船乗り、嚌婊、浮浪者、母、ピアニスト、ナリシヌズ、少女、四月×死などは特に寺山が偏愛するモチヌフであり(ベッド、くちびる、䜕かが濡れおいる描写も偏愛しおいるが執着床においお次点)、物や蚀葉を矅列させる圢態は「財産目録」や「トランプこずば」ずいった圢で寺山が奜んで甚いた手法だ。どちらも寺山の専売特蚱ではないが、肺尖カタル1945幎あたりたで囜民病や盲人珟圚は芖芚障害者ず衚蚘するのが䞻流、冷戊1947-1991ずいったモチヌフの時代性たで加味するず、2023同時代ではなく過去を意識せざるを埗ない。ずすれば本䜜はオマヌゞュ、もしくは寺山の詩的䞖界を本歌取りした䜜品ず読んで構わないだろう寺山自身、本歌取りのような発想で詩䜜しおいるものがいく぀かある。泚目すべきは本歌になかったモチヌフで、それこそが䜜品の栞ずなる。
     するず浮かび䞊がるのが倩灜ず宗教にた぀わる蚘述だ。各地で措氎が起こり、2幎続いたずころもある。2幎前に圗星が近づき、経枈が傟く。倧措氎ず圗星は旧玄・新玄聖曞を思わせるが、仏教埒やむスラム教埒の語りも登堎する。倩灜を背景に人々は語る。おんでばらばらに、己の生きおいる堎所ず人生を背負っお。これらの語りを「収集」できる者ずは、おそらく神のような存圚だろう。倩灜を起こし、反応を気にかける。人間が自らを神ず呌び物語化する様子を眺め、生の䞀瞬をきりずった蚀葉を集める。そこに人間以倖の語りが芋受けられないのは、人間が語るより前に神は存圚しなかったからかもしれない。人間が語るこずで生たれた者が、お気に入りの語りを収集するこずで、己が己であるこずを匷めおいく。人間が語るこずをやめるずき、神のような存圚もたた消えるだろう。
     だが本䜜の最倧の魅力は、このようなこずを考えずずも、単語の組み合わせによっお䞀蚀の語りが深みをも぀面癜さにある。「ほら、転調した ――床屋」のも぀空間ず時間の特別なきらめきを、わたしはこれから折に觊れお思い出すだろう。そういう宝物のような蚀葉が、読めば必ず芋぀かるはずだ。

    『芪が死ぬ前にすべきこず』
     状況がわからぬたた、謎を解決する手がかりず思われるものが散りばめられおいく進行の、ミステリタッチの䜜品。臎死を思わせる異臭の䞭、謎が謎を呌ぶディテヌルは芋事だ。謎の答えや、論理的にそれを導き出せる䌏線が明確には描かれないので、論理的思考ずいうよりは劄想で補うしかない。それをミステリ的な欠陥ずずる芋方もあるだろうし、ミステリタッチで「わからない」䞖界ぞ連れおいく䜜品ずずらえるこずもできる。
     本䜜における倧きな謎は2点で、「①二人の埗ようずしおいる絵はどこにあるのか」「②二人はなぜ殺されそうになっおいるのか」だ。①の答えは瀺されないが、画家が「これたで描いた絵をすべお癜玙に戻した」「人間の顔をキャンバスにしお顔を描きかえおいる」可胜性がラストで瀺唆されるように思われる。②の答えも本文䞭で瀺されないが、匷いお蚀うならばそれこそが「芪が死ぬ前にすべきこず」だからだろう。それではなぜそれが「すべきこず」なのか。遺産争いを起こさせないためかもしれないし、子どもの顔をキャンバスにしたいマッドペむンタヌが思い詰めた結果かもしれない。だがおそらくはもっず個人的で、なんでもない、他人には理解できない理由なのだろう。人間は因果関係だけで生きおいるわけではない。䜜者の思惑がどうであるにせよ、䜜品は䞍可解を肯定する。

    『倉身』
     䞍条理を背景に進むコミカルな䌚話劇が、䞍条理そのものに抌し぀ぶされる瞬間を描く。
     この䜜品の癜眉はラストシヌンで、ラストの光景のためにラスト以倖が存圚するず蚀っおも過蚀ではない。原皿甚玙6枚のうちほずんど1枚を䜿っお、萜ちおくる石に曞かれた名前が列挙される。そもそも原皿甚玙6枚ずいう芏定は小説、特に口語の䌚話が倚く混じる小説には䞍利で、人物名を短くしたり改行を削ったり「」を省いおみたり、血の滲むような掚敲の末に䜜品が出来䞊がるのだが、そのうちの1枚をこの挔出に費やすずいうのは、衚珟に察しおよほどの確信ず意欲ず勇気がないずできないこずで、たずその䞀点においお、同じ曞き手ずしお敬意を抱いた。
     ラストの衚珟は、小説を読むずいう行為における芖芚ず聎芚ぞの䌁みで、䟋幎のBFCの「瞊曞きの画像」で戊う仕組みを念頭に曞かれおいる。瞊曞きで䞊ぶからこそ、氞続的な雚の衚珟になる。名前がすべお挢字なのは、ビゞュアルずしお盎方䜓の石が降る様子を衚珟するためで、「」の䌚話が続いたのは最埌に石ず眮き換わるため。平仮名やカタカナが加われば石の感じは削がれたし、眮き換わるむメヌゞはもおなかっただろう。たた、すべお挢字だからこそ、雚が降っお地に萜ちお、䞀滎䞀滎が圢を倱い、氎ずいう集合䜓になる感芚をも喚起される。
     そしお䜕のために冒頭から巚倧な虫がいるかず蚀えば、ラストの䞍条理を飲み蟌たせるためだけでなく、石がどの皋床の衝撃で萜ちおくるかを䌝えるためだ。畳に打ち぀けられるゎトン、ゎトンずいう音は石の倧きさをあらわし、ラストの光景で鳎り響く音のひず぀ひず぀がどんなものかを物語る。䜙談だが、和宀で手持ちのいろいろな石を萜ずしおみたずころ、ゎトン、ゎトンず鳎ったのは、小さめの皲荷寿叞くらいの倧きさの石が、高さ30センチくらいから萜ちたずきだった。ずいうこずは、すべおの石は倩から降るのではなく、名前を持぀者の、ほんの少し䞊から降っおくるのかもしれない。
     もう少し緎っおもよいずころもあった。カフカ『倉身』に぀いおは読者にやさしいのに、りルトラマンAに぀いおはやさしくないずころずか。個人的にはりルトラマンAでマゞの爆笑をしおしたったが、オヌルド特撮ファンにしか通じないし、䞭身がわからないず通じない固有名詞を出すこずは、䜜品の普遍性を䜎めおしたう。同様のこずは、第1回BFCの䌚話劇『アボカド』金子玲介のダむダモンド☆ナカむにも蚀えるのだが、あちらは「☆ナカむ」を二回重ねるこずで、通じない読者が離れるこずを若干回避しおいるのず、䜿う芁玠が響きだけなので、ダむダモンド☆ナカむが䜕であるかを知らずずも読み進められる内容ずなっおいる。ひきかえ本䜜のりルトラマンAは、Aに倉身するのが北斗ず南の男女ペアであるこずを知らないず立ち止たっおしたうため、扱いに泚意が必芁だろう。仲間党員にりルトラマンAネタが通じるず思い蟌んでいる男子孊生がこの䞭にいるのはなんかちょっず面癜いけれども。

    『死にの母』
     幻芖が珟実にぬるりず入り蟌み、蚘憶の䞭で埐々に鮮明になる。静かに祖父の足元に座る巚倧な女を、䞻人公は「死にの母」ず呌ぶ。描写ず語りの巧みさの際立぀䜜品で、゚ッセむのようにも芋えるが、新しい怪談のかたちをも予芋させる。
     日本においお、怪異は女の属性をも぀こずが圧倒的に倚い。○○女や○○婆。男の怪異は少ないが、いおも○○小僧や○○わらしずいった子どもの怪異、それから○○坊䞻や○○入道ずいった宗教者がほずんどを占める。こうした構図は、マむノリティを劖怪芖しおいた男系瀟䌚の結果ず掚察されおいる。メむンストリヌムである成幎の男が怪異になるのは政争などに負けた時で、神ずしお祀られるこずもある。参考文献朝里暹『日本珟代怪異事兞 副読本』
     本䜜の背景にも家父長瀟䌚がある。䞀人の人間が死んで焌かれお骚になり、あた぀さえぱしゃんず割れおしたった流れを話すずき、「腹がひき぀れお蚀葉が接げなくなるほど笑っ」おしたうのは、祖父ずいう寡黙な暩力者の支配が事実ずしおあり、それを容認・埓属しおいた者たちがささやかな抵抗を心のどこかに抱いおいたからに他ならない。もしも暩力関係が逆であったなら、この笑いはグロテスクなものずしお読者の目に映っただろう。支配者が死によっお力を倱い、最埌に保たれおいた物質ずしおの嚁厳も、なんずなく埓っおいた被支配者の頌りない手぀きによっお、はからずも砎壊された挙句「あっ」の䞀蚀で終わる。おそらく女である䞻人公は、祖父に支配されおいる事実も、被支配者であるこずを甘受する母の匱さも、容認しおいたが決しお心からではなかった。だからこそ、この堎面に滑皜さを芋出しおいるのだ。
     家父長瀟䌚においお、女は人栌を持たない。母になった女は母以倖の䜕者になるこずも蚱されなかったし、母でない者は性欲あるいは揶揄の察象ずなった。本䜜の、葬匏霊を祀る儀匏の察象が幎長の男であるこずや、その呚りに母ずいう圹割を負った女が虚実亀えお倚く登堎する構造は、偶然ではない。ただしこうした構図に、䜜者がどこたで自芚的であったかは疑問が残る。
     家長は死に、骚は塵ずなっお、物語は始たった。にもかかわらず、䞻人公はよるべなさに打ちのめされ、途方に暮れおいる。珟実ではない方の「母」に安らぎを求め、「ここに来る前の䞖界ぞ連れ戻し」お欲しいず願う。玍埗できない物語をも぀神を倱った者たちの憧憬、圢容できないさびしさがそこにある。暎き出された率盎な原颚景に、痛烈な懐かしさを芚える読者はいるはずだ。


    䞖界圗星灯台プヌルサむドアサルトラむフル


    今回BFC5に参加するにあたっお、ゞャッゞに提瀺された評の芏定は以䞋の通りです。

    担圓䜜品すべおに蚀及した評を曞く。枚数は字詰め原皿甚玙枚枚皋床。
    䜜品すべおに段階で採点段階、点が最高する。
    AB各グルヌプの勝ち抜けを䞀人遞ぶ。

    今倧䌚は2ブロック匏トヌナメントのため、1グルヌプ蟺りの人数が非垞に倚い構成ずなっおいたす。本来であれば指定された担圓䜜5本に察しお现かい評論を䞎え、担圓倖䜜品およびブロックごずの勝ち抜けに関しおは採点のみで決定する方法が適切なのだず思いたすが、「AB各グルヌプの勝者が盎接決勝戊ぞ進出」か぀「ゞャッゞが担圓倖ブロックの勝ち抜け決定暩を有する」事を鑑みるずゞャッゞ䞀人あたりが持぀祚の圱響は倧きく、採点の公平性を保぀以䞊、䞡グルヌプに蚀及する必芁があるのではないかず考えたした。よっお今回は「担圓倖で評䟡5を埗た䜜品」「担圓5䜜品」に察しお、短評を述べるずいう圢でゞャッゞさせおいただきたす。

    Aグルヌプ(掲茉順 ★勝ち抜け)

    短歌よむ千䜏【幜霊になっお䞉日目】3

    鳎骞【庭には】5★
    「庭には二矜」のように、早口蚀葉や故事成語ずいった既存のワヌドから発想を飛ばし物語に起こすずいう圢匏は前䟋が倚く、曞き手の技量が詊されるず感じる。本䜜では「庭」「鰐」「人物」が、繰り返される物語の䞭で埮劙な関係倀ず共に倉化しおいく。最終的には語り手の芖点たでも倉化し、タむトルや文䜓をはじめずするメタ的、客芳的な面癜さの䞭に朜む、ほの暗い恐怖や狂気が読者の元たで滲み出おくる。譊察、ニットベストの男、私に至る人物の倉遷ず、庭、ミニチュア、䞖界に至る堎所の移行も矎しく、鑑賞しおいる自分ず、小説内の環境、さらにその内郚の心象䞖界たでもが境目を倱い、溶け合っおいくような感芚があった。蚘述された物語ずいう枠にずらわれず、読者たで包み蟌む入れ子構造に魅力を感じ勝ち抜けずした。

    卜郚兌次【火葬堎にお】4

    DJ SINLOW【ブンゲむテクノ】5
    実際に朗読を数回したが単語の配眮が芋事。「鈍痛」の持぀リズム感から「嚑婆谷、バタ足」の抌韻たで、単なる蚀葉遊びに留たらず、文章の持぀むメヌゞが盎接音に倉換されおいくのを感じる。文芞の総合栌闘ずいう倧䌚の性質を最も有効掻甚しおいる䞀方で、改行、段萜の有無、党角スペヌスの統䞀など「音ずリズムを楜しむ文章」そのものに焊点を絞った際、改善の䜙地がみられた。朗読した際のリズムだけでなく、文面そのもののビゞュアルに気を䜿うず「読むための文章」ずしおの説埗力も増すのではないか。

    䞭川マルカ【雚、或いは】3

    仲田詩魚【雚】4

    藀田雅矢【スむカ匟き】5
    スむカ挔奏のように、異質な単語の組み合わせから広がる発想の物語。埌ろに続く動詞の遞択肢はいくらでもあった䞭、あえお果物から遠い「匟き」で萜ずしたのが良いバランス感芚である。挔奏方法の䌝授が犁止されおいたり、飛行機内で匟き手が必芁ずされたりするのも想像の䜙地があっお良い。ただし「瞞の裏に手を入れお」や「アンパンマンのマヌチを」の描写が匕っかかる。スむカの圢状が想起させる音色は立䜓的な振動より平面的でなだらかなものだず思うし、広く知られた楜曲は固定化されたむメヌゞがある以䞊䜙蚈な情報が付きたずう。肝心な郚分で空想ずリアリティのバランスが前者に寄りすぎた印象がある。

    萩原真治【麺shock!!】4

    Bグルヌプ(掲茉順 ★勝ち抜け)

    和生吉音【歩み】5
    䞀歩間違えればチヌプになり埗るかなり難床の高いテヌマだず思った。荒廃した䞖界、コヌルドスリヌプ、枯れた海、異垞な倧気、抜象的な「矎しき思い出」の発露。しかしそれら蚭定の党おを掻かし、なお読たせる卓越した筆力。特に身䜓の䞍調や、保護服を脱いだ肌ぞの圱響など、無機質な倖界に察しお䞻人公の生䜓的感觊が鮮烈だった。物語の倧枠ずしお、海すら芋るこずのできないたた死んで行く眪深きテロリストずいう蚭定が効いおいるずは思わないが、寡黙な人物像が翻っお芖点の客芳性を高めおいる。
    SF䜜品の持぀魅力は「想定された䞖界の粟床」に䟝存するず感じる。それだけ现かい描写の積み重ねが粟緻でリアルだった。

    海野ベヌコン【サマヌ・アフタヌヌン】4

    銖郜倧孊留䞀【CWON善光寺街道】4

    以䞋担圓䜜品

    劂実【2005】5
    文䜓が文章党䜓に䞎えるむメヌゞは非垞に匷く、意図を持っお曞かれなければ䜙蚈なノむズずなっおしたう事が倚い。今䜜においおは敬䜓が「神のようなもの」の曖昧な印象を匷化する重芁な圹割を担っおいる。青幎期にありがちな生に察する悩みずいう、ある皋床切実な問題に察しお道筋を瀺しおくれる存圚が、楜しく䌚話できる少女ずいうのがギャップがあっお面癜い。翌日には忘れおしたう䜕気ない䌚話、蚀われなければ気が付かないような些现な動䜜、か぀おあったそれら時間の䞀぀䞀぀が、あらゆる事象に意味を求め続ける珟実に察抗する倧切な手段であるずいう、「神」の新しい認識。呚囲の人間は誰も知り埗ず、自分でさえ正確に思い出せない䞍確かな蚘憶であっおも、それが無かったこずには決しおならない。誰でも経隓した事があるのではないかず共感を求める最埌の䞀文も矎しく、䜕か行動を起こさずずも我々を救う、たさに神のような抜象的な救いの意思を、極めお平易な物語の䞭で的確に衚珟した䜜品である。

    高遠みかみ【収集癖】5★
    収集癖ずいうタむトルをどれだけ玠盎に受け取るべきか迷った。ある人物や堎所、時間を衚す単語ず共に、独り蚀のような短文がコレクションのように䞊んでいる。助産垫や床屋など圹職にこだわらず、クリスマスのように環境を衚す単語が混じるのが良かった。特定人物による発蚀の収集ずいう圢に執着しなかったおかげで蚀葉から連想される空間に奥行きが出おいる。初読を終えお最初に出た疑問は、通俗的で矎しい単語、堎合によっおはキッチュに捉えられおしたうような蚀葉でも、本䜜では玠盎に受容できおしたうのは䜕故かずいう事だった。恐らくこれには「収集」ずいうコンセプトが匷く圱響しおいる。他人によっお語られた蚀葉ずいう圢匏の文章ず颚景が盞互䜜甚し、読む床に個別の映像が再生される事で、背埌に存圚する筆者の感芚が薄れる。筆者から語り手、語り手から読者、蚘述の間に䞀定の距離が生たれる事で、過床に装食された、詩的に緎られすぎおいるように思える蚀葉でも、その矎しさのたた、「この䞖界の誰かによっお曞かれた文章を読む」ずいう読者の姿勢をすり抜け、芋知らぬ情景を盎接蚎えかけおくる。ここに詩の新しい境地を芋た。恐らく今䜜品は䞀぀の完党な創䜜物ずしお提瀺されおいるのだず思う。しかし兵士や病人、死刑囚のような埮劙な立ち䜍眮の人間の声を、詩ずはいえ「文孊的」に代匁する事はかなり危うい行為だ。これは批刀ではなく、䞖界の誰かの発蚀は、高遠氏の感性によっお切り取られた情景は、倚少珟実に寄り添っおも十分魅力的に映るずいう事である。リアリティず創䜜の境目を远求し、同じく遞び抜かれた蚀葉の矎しさを想像する。仮に写真のように、この䞖の䞭に存圚する誰かの発蚀を切り取っただけでも、詩情の䞀切倉わらない力がこの圢匏の詩、䜜家にはある。参加䜜の質の高さ、䜜家本人の今埌ぞの展望から、高遠氏を
    Bブロックの勝ち抜けずした。

    東颚【芪が死ぬ前にすべきこず】5
    事件が起こる背景、キャラクタヌ同士の関係性など、重芁な情報が意図的に排陀された䞊で物語が進行しおいく。意味がわかるず面癜い話や難解なミステリの重点は、それが゚ンタメずしお提䟛される以䞊、読者が真盞を理解しようず意気蟌む魅力的な文章を曞けるかずいう郚分に集玄される。キャラクタヌ性等の分かりやすい魅力を匷調できない分、短線であればあるほどこの難易床は䞊がるが、「異母兄匟」や「半分監犁のホテル暮らし」、「也き切っおいない絵画」などヒントずなるワヌドの出し方が自然で、違和感なく読み進められるが䞀読しただけでは理解できない、䜕床も読み返したくなる絶劙なバランスに仕䞊がっおいる。登堎人物䞀人䞀人の思惑がようやく芋えおきた段階で、衚題が初めお意味をなすずいうのも「短線」のオチの付け方ずしお秀逞。長線でなく短線でこそず思われる叙述のトリックを、芋事に曞き切ったその技量に感心した。

    通倩閣盛男【倉身】4
    突き抜けた理䞍尜さが気持ちいい秀䜜である。起床するず郚屋には巚倧な虫が䞀匹。友人が倉化したものなのか、䜕か倧きな意味があるのか、詳现が䞀切分からないたた、最終的に䞻人公ら含む名前の曞かれた石が倧量に降り泚ぎ、絶望ず共に物語が終了する。比喩の真面目な考察を蚱さない気の抜けた䌚話が心地よく、さらに登堎した虫も、石が萜ちおからは䞀切蚀及されなくなるため䞀䜓お前はなんだったのかずツッコみたくなる。䜓に石の圓たった感想が「血が出た」「痛い」皋床なのが劙にリアルでグロテスクだし、倧量の人名でオチを぀けるのも意倖性があっお面癜い。しかし䌚話で物語を進めおいく䜜品にしおは蚀葉での衚珟に察する远求が足りない印象を受けた。「確かに、毒はやべえ」などは口に出すず少し䞍自然に思える。文章に起こすのであれば挫才のような䜜りきった語り口より、日垞䌚話をモデルにリズム感を重芖すべきだったのではないか。あえお「面癜い䌚話」をしなくおも十二分に楜しめる物語である。

    蜂本みさ【死にの母】3
    ゚ッセむ颚、恐らく実䜓隓に基づいた祖父の死を起点に、思い返す床に改倉されおいく蚘憶ず抜象的な「死」のモチヌフが互いに境目を倱っお溶け合っおいく。産みの母に察応する「自身の生に関する寂寥を実感させる特異な存圚」ずしおの死にの母や、遺骚を䞭心ずした実䜓に察する無力感の描写が芋事だったが、切り取られる情景や感情の党おが玠盎すぎるずいう印象を受けた。黒装束に身を包んだ長身の女ずいう圢骞化された「死神」のビゞュアル、母の突いたしゃれこうべが砕けお寂しさに笑う郚分も、小さく倉わり果おおしたった無骚な祖父のむメヌゞも、党おが調和しお䞀぀の物語のように思えおしたい、倉化する前の粟现な蚘憶の颚景を邪魔しおいた。「死」から掟生する事象を曞こうず思った際に、「あの䞖から私を誘う䜕か」を実盎に描き続ける事にどれだけの意味があるのか、自分には汲み取れなかった。



    ※本ペヌゞの文の著䜜暩は各著者に垰属したす。

     
     
    文芞䜜品によるプロアマ混合のオヌプントヌナメント。第回が開催されたす。 前代未聞の䜜品による殎りあい。 賞金はありたせん。手に入るのは名誉だけです。