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「この方が早くない」なぜ熟緎者ほど新しいやり方を疑うのか珟堎でしか孊べない事⑀


    第1章 新参者が感じる違和感「この方が早そうなのに   」

     これを読んでいる方の䞭には、自分が担圓しおいる䜜業などに察しお、やり方に疑問を感じ、改善策を提案したが、华䞋されおしたった経隓がある方がいるのではないでしょうか
     逆に、新人や新しく䜜業に参加された方から、提案を受けお拒吊したこずはないでしょうか
     私自身の提案をする偎ず受ける偎の䞡方の事䟋を玹介したす。

     事䟋
     珟圚の職堎では、私は新参者です。
     今は高霢で退職された方が、既補品の内郚に䜿う郚品を䞞のこで切り出しおいたした。
     薄いアクリル板を、8mm×90mmの倧きさに切り出す䜜業は、ずおも危険な䜜業に芋えたした。
     瀟内には、レヌザヌ加工機があるため、レヌザヌ加工機で切り出すこずを提案したしたが、即座に「そんなもの䜿えん。」ず蚀っお拒吊された。

     事䟋
     かなり前になるが、組み蟌み゜フトの開発をしおいた時。
     ずあるOA機噚の組み蟌み゜フトの開発の終盀で、バグ出しず発芋した䞍具合のデバッグが䞻䜜業ずなり、その埌のドキュメント䜜業が芖野に入ったタむミングで、新人より「もうすぐドキュメント䜜業ですので、芋やすいように゜ヌスコヌドの修正をしおも良いですか」ず蚀われ华䞋した。

    第2章 なぜ、提案は受け入れられないのか

     なぜ、提案は怜蚎もされず、拒吊されるのか

     事䟋の堎合、その熟緎者はPC䜜業が苊手でレヌザヌ加工機がうたく䜿えず、時間だけ取られた結果、最終的に䞞のこで䜜業したずいう経隓があるため「そんなもの䜿えん。」ずいう蚀葉になったのだ。

     その熟緎者の退職埌、私が匕き継ぎ、若干の仕様倉曎を行い、レヌザヌ加工ぞの移行をしたずころ、私の職堎では、安党基準の範囲で機械から離れなければ、䞊行しお他の䜜業が可胜なため、効率を䞊げるこず぀ながった。

     事䟋の堎合、開発においお、゜ヌスコヌドの可読性をよくする埌から理解しやすいように、曞き方を倉曎やコメント敎備こずは正しいのだが、タむミングが悪かったため、华䞋ずなった。
     既に、コヌディングの時期を過ぎ、バグ修正ずいう党䜓の安定化させる䜜業に移行しおいるため、安定化を䞋げる可胜性がある䜜業ずなるからだ。

    第3章 どう改善したのか

     どちらも正しい提案がされたが拒吊されたが、その埌の結果は党く異なる。
     実は、この二぀の事䟋は、倧きな違いがある。

     正しい提案をしおも、状況によっお認められない堎合もある。
    提案する偎から芋るず

    • この方法の方が、結果的に速いのに

    • 正しいこずを蚀っおいるのに

    • このやり方の方が、簡単なのに

    ずいった思いがあり、 提案を受ける(熟緎者)偎からするず、

    • その方法は過去に詊し、うたくいかなかった

    • 粟床が安定しなかった

    • 段取りに時間がかかり、結局手加工の方が早かった

    • 新手法の呚知や教育に時間がかかる

    • コストが芋合わない

    • 䜕が起こるか予枬できない

    ずいう経隓や考えを持っおいる。

     事䟋1は、過去の経隓が共有されおいなかった。
     →その方法は過去に詊し、うたくいかなかった
      䜜業者が習熟しおいる内容の違い

     事䟋2は、タむミングが悪かった。
     →䜕が起こるか予枬できない
      新たな䞍具合の恐れがあり、䜜業が戻っおしたう可胜性がある

     この二぀の事䟋は共に、「提案された内容」の問題ではなく、「提案を実斜できる条件」が満たされおいるかの問題である。

     同じように正しい提案でも、い぀、誰が、どのような条件で実斜するかによっお採甚されるかどうかが倉わっおくる。

     だから、提案に察しお熟緎者が慎重になるのである。

     提案偎から芋るず、事情が分からないため「頑固で話を聞かない人」に芋える。
     熟緎者から芋るず、「珟堎を知らない人」に芋える。
     熟緎者偎が、「この方法で、業務を支えおきた」ずいうプラむドが新しい手法を受け入れる邪魔するこずが皀にあるかもしれないが、倚くの堎合は、過去の経隓や考えを説明せず、共有されおいないこずが問題である。

     提案する偎も、「叀臭い」「頭が固い」などずいった先入芳を捚お、なぜ今の方法で䜜業されおいるのか考えおいく必芁がある。
     いずれにせよ、珟状をより良くしおいこうずいう理念を持ち、お互いに自分の考えや経隓に瞛られず、歩み寄る姿勢が重芁である。

     たた、改善の提案は、「正しい」提案だけでは採甚されない。
     「い぀」、「誰が」、「どのような状況」で行うかずいった条件が満たされお、初めお改善提案ずしお成り立぀のである。

     䟋えば、䞋蚘のようなルヌルを蚭けおみおはどうだろうか

    • 提案された改善案などはすぐに华䞋しない

    • 华䞋した堎合、なぜ华䞋されたのか十分に説明する

    • 過去に行われた提案を蚘録し、同じ提案をしない
       前提条件が倉わった堎合は、別の提案ずする

    • 勉匷䌚などを行い意芋亀換を行う
       間隔は空いおも定期的な開催が望たしい
      など。
       䌁業党䜓ずしお行うのが理想だが、郚眲内や有志で少しず぀始めおみお、少しず぀広げおいくのも良いだろう。
       ただし、厳しい制玄やルヌルを蚭けるず提案行為が枛っおしたう可胜性があるので、緩めのルヌルにした方が良いのではないだろうか。
       䌚瀟が匷芁するQC掻動のようになるず、繁忙期に時間が取れず、参加者が疲匊しおやる気をなくすケヌスがあった。

    第4章 本質は䜕だったのか

     本圓に問題なのは実務経隓などではなく情報共有䞍足である。
     珟堎で培われおきた経隓や知識は匷力な歊噚である。
     だが、その「珟堎の知識」も曎新し続けなければ叀くなるこずがある。

     そのためには、新しい方法を怜蚌し、必芁に応じお取り入れおいくする姿勢が必芁である。
     たた、新たに加わった者に察しおは、十分な説明をしお、やる気を削がないようにしおいく。

     自ら改善や提案を行うこずは、ずおも玠晎らしいこずなのだから。

    たずめ

     改善案ず珟堎で培われる経隓は察立するものではない。

     熟緎者が持぀経隓ず新しい芖点から生たれる発想や提案を組み合わせお、より良くしおいくべきなのです。

     そのためには、お互いに知識や技胜などの「珟堎の知識」を曎新し「共有」する仕組みが必芁である。
     それは、「採甚した改善」だけでなく、「华䞋された改善」も共有するこずによっお、同じ提案が繰り返されるこずもなくなる。

     問題意識や改善意識を持぀人は、「どうせ提案しおも無駄だ」などず思わずに提案行動を起こしおほしい。
     たた、提案を受ける偎も、ただ頭ごなしに吊定するのではなく、なぜ採甚できないのか説明し、やる気を削がないでほしい。

     1぀の提案が、䌁業を動かすこずもあるのだから。
     今日「华䞋された提案」でも、半幎埌には「採甚するかもしれない改善」になるかもしれない。
     技術も蚭備も、人も倉化し続けおいるからだ。

     熟緎者が新しいやり方に慎重なのは、倉化を嫌っおいるからではない。
    それたで培った経隓から「倱敗する条件」を知っおいるこずが倚いからだ。
    そしお、その経隓が共有され、新しい条件で再怜蚌されたずき、珟堎は䞀歩前ぞ進む。

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    1970幎生たれの氷河期䞖代です。 割ずニッチな業界(化粧品の展瀺什噚、展瀺䌚のブヌス蚭営、譊報装眮の補造など)の補造職を転々ずし、補造業を䞭心に15瀟近い珟堎を経隓しおきたした。 日々思う事や広い意味でのモノづくりに぀いお曞いおいきたいず思いたす。

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