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Photo bysado774

喋り足りない、いつまでも。

    Ayato|ユーモア

    僕は、人と話をするのが苦手だ。

    相手が目の前にいて、コミュニケーションをとっているときは、別にそんな自覚はない。

    けれどその場が終わってしまってから、いつも後悔が残ってしまうのだ。

    先日、高校からの友達三人と僕で食事にいった。

    場所は西新宿。中心地から少し外れた、もつ焼き屋。店内はテーブルもカウンターも賑わっていた。

    生ビールを四つ頼んで、僕らは話しはじめた。夕方に集合して、終電前に解散。まったく健全な大人の飲み会である。締めはえびそば一幻というラーメン屋だった。


    肩肘張らない飲み。それはいい。問題は一人になったときだった。

    「あ、この話してないじゃん」

    前もって話そうと思っていたことを、結局話していないことに気づく。

    ひとつ思いつくと、数珠つなぎのように次々と掘り起こされる話題の断片たち。

    「あいつそういえば、この作品観たって言ってたのに……」
    「このこと気になってたけど、聞きそびれたな……」
    「みんなの意見訊きたいことあったんだけどな……」

    帰りの電車の僕の頭は、さながら脳内一人飲み会の開催場所の様相を呈していた。主催、僕。企画、僕。参加者、僕。

    そうかといって『話したいことあるんだけど……』と前もって連絡しておくほどの話題でもない。メモしてリストアップしておくのも抵抗がある。(めんどくさい)

    結局こういう場合、それらの話の種は僕の記憶の奥底へとしまい込まれ、そこで屠られてしまう。

    「まあそれも仕方ない」と思ってしまうのも、僕の行動力のなさを表している。


    しかしそんなことは飲み会のたびに無数にあるはずで、一人でしょげていてもなんの生産性もない。

    それに僕たち四人が話をしていて、誰一人不満なくしゃべりきるということは絶対にありえない。合宿でもしない限り。

    だから、また飲みに行こう。そして次こそは、みんなで『ぼっち・ざ・ろっく!』の話で盛り上がるんだ。一番好きな曲の話をするんだ。

    あ、ちなみに僕は『星座になれたら』と『Distortion!!』が好きです。


     
     
     
    日々にユーモアをひとつまみ。 日常に肩が凝りそうな方へ、知的なユーモアを。 note歴4年、物書き歴10年。 知的変態。元書店員。乙一好き。 はじめての方は、こちらのサイトマップをどうぞ。 https://note.com/otukawa_/n/ncecf2de58b19

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