#132 スマホではじめたユーザーが、いま、Astraでソフトウェアを開発している【GPT-6 Astra】
スマートフォンではじめた生成AIユーザーが、いま、ノートパソコンにCodex環境を作り、ソフトウェアを開発している。個人用途の非売品だけど、間違いなく開発といっていいと思う。コードを書いているのはGPT-6 Astra。私は判断と許可しかしていない。
Astraで開発中の市場分析プロジェクト「マーケット手帳」

転換点
2024年9月頃
生成AIとの付き合いは、定年を迎えたオジサマに贈る、色紙のイラストをChatGPTに描いてもらうところからはじまった。2024年9月のことで、この時は「ChatGPTすごいな」で終わった。本格的に生成AIを使い始めたのは2025年7月頃。一年弱、間が空いている。生成AIが便利でも必要だと思わなかった。
2025年7月から
年に一度の国家試験が2025年7月にあり、この年も結果は芳しくなかった。長年勉強を続けて飽きもきていた。そこで、ChatGPTで勉強したらいいのでは、と思いついた。この時期のChatGPTのモデルはGPT-4oとo3で、GPT-4oは法的根拠が求められる学術的な問答には能力不足で、o3は能力はあったものの、サーバーエラーや利用制限などがついて使いにくかった。それでも、o3の能力の高さは生成AIの可能性の高さという意味で強く印象に残った。
GPT-5.1、5.2とバージョンが上がり、それでもo3には敵わないなと思いつつ、ChatGPTを学術的な問答用途で使っていた。5.4のあたりから、o3を思い出すことが少なくなっていた。
並行して、2026年3月あたりからClaudeを使い始めた。ChatGPTよりも文章の読みやすさが目新しく、Sonnetの応答のユニークさに惹かれた。Opus4.7の登場には驚いた。モデルの「個性」と「知性」が興味深かった。
Fable5
インパクトが強かったのは2026年6月のFable5で、「個性」はもとより、「知性」が、それまでの生成AIとは一線を画していた。自分の立ち位置を知って応答をするメタ認知は、中に人がいるレベルだと思った。ユーザーの投げかけた問題の枠から検討するところは、質問に対して応答するAIの仕組みを超えてきた感があった。
Opus5や5.6Solがリリースされ、コンテキスト量やそのデータの理解、計算能力に差がつき出した。具体的にはFable5が、私の個人的な「市場分析」プロジェクトの実行ルール、条文の改善を提案すると、実行役の5.6Solに抜け・漏れを指摘され、監査役のOpus5には、他条文との不整合を指摘された。
Fable5.1がリリースされたが、5を使い続けた。Fableの能力に着目していたのは、問題の再構成力とメタ認知力だったからだ。そういう面では、5.1も5もそれほど変わらないだろうと思った。もし、飛び抜けた変化があったとしても、たぶん、こちらの理解が追いつかない。
Astraがきた
2026年9月、GPT-6 Astraがリリースされた。

このベンチマーク図を見て、「終わった」と思った。
私がAIの能力差を体感出来るのは、Fable5、5.6Sol、Opus5まで。ベンチマーク図はモデルの総合力を示したものではないといっても、この距離感はなかった。Fable5.1とさらにその上のGPT-6 Astraは、もう、これまでやっていたような使い比べでは、能力差は測れない。
Fable5の登場でうすうすと分かってはいた。もうじき、生成AIの能力に自分の理解力が及ばなくなる。私はずっとスマートフォンで、チャットのみで生成AIを利用していたので、Fable5のコードを書く力は体験していない。無理かも、とは思っていた。
そしてこのベンチマーク図だった。いままでの基準や経験では、フロンティアモデルの能力は測れないと観念した。GPT-6 Astraのこの図は、モデルを使用する前に、特異点を意識させた。
生成AIの使い方の変化について
Astra前後で生成AIの利用の仕方を大きく変えたので、前後の環境を書き出しておく。
GPT-6 Astra前の利用とその環境
使用
スマートフォンでのチャット目的
「学術的な問答」や「市場分析」がメインだったが、次第にモデルそのものに着目して、モデルの能力や差異をみるのが目的になった。環境
趣味ではじめた「市場分析」プロジェクトを二系統(5.6Sol、Sonnet5)で走らせ、Opus5で二系統のレポート結果を監査するという体制にしてから、スマートフォンが二台持ち、モバイル回線も二回線になった。サブスク
ChatGPTはPro、ClaudeはMax。Claudeの枠の消費が激しい一方、同じ使い方をしてもChatGPTの週間枠の消費は緩やかで、枠は余った。
GPT-6 Astra後の利用とその環境
使用
ノートパソコンをメインに、スマートフォンはそのリモートの末端装置として使用。目的
「学術的な問答」や「市場分析」、Python×AIで、ウェブからのデータ抽出と再構成を学習。モデル差は見ない。環境
ノートパソコン①(メモリ32GB)
ノートパソコン②(メモリ4GB)
スマートフォン①(Android16)
スマートフォン②(Android14)サブスク
ChatGPTはPro、ClaudeはMax。ChatGPTの週間枠の消費が激しい。使っていなかった枠リセットチケット三枚があっという間に消えた。
反対に、Claudeの週間枠が余るようになったので、「市場分析」開発以外のところをClaudeにふるようにした。
現在、Astraで開発している
2026年9月14日、Astraが「マーケット手帳」を作っている。
開発のきっかけは、私がこれまでチャットで二系統(SonnetとSol)で市場分析し、その結果をOpusに監査させ、走行文の見直しをするというルーチンの負荷の高さ(人間にとってもモデルにとっても)から、もう少し自動化できないかという相談をAstraにしたところから。
Astraは、こういう提案をしてきた。
楽天RSS → Excelでデータ取得 → Pythonで時刻付き保存・計算 → Solで分析 → Opusで監査 → Driveで閲覧
なるほど。と思ったが、ベンチマーク図では、Fable5のはるか高みに輝く星団のフロンティアモデルだ。XなどのSNSで、Fable5でつくったという華々しいゲームの一場面や建築図などを見ていたせいで、Astraならもっとやれるはず、と思った。
Astraに、先の提案内容を一連のパッケージにして、ソフトウェアにできるかと無茶ぶりをした。
できると返事をしてきたAstraが、用途と目的をヒアリングしてきて、私がそれに答え、モック(外箱)を作るまでは想定内だった。ここまではGPT-5.6 Solでもやれるはず。中身を作るにあたって、私がAstraに投げたのは、
朝、昼、晩と、SonnetとSolに渡していた画像データ(朝4枚、昼6枚、夕方6枚)、走行命令文(3つ)、Opus用の監査文(1つ)、SonnetとSolのレポート(朝昼晩の3パターン)、Opusの監査レポート(長すぎて3分割されたもの)。
何万文字になったのか、確認していない。特に監査レポートは、Opusが抱えられるコンテキスト量の上限突破したせいで、所見を出して小出しにし、まとめきれずに分割したほどの量だ。
Astraには、「この分析の深さで」でリクエストした。エフォートはここで「ウルトラ」にして、「よく検討して」と注文をつけた。
おかげで、マーケット手帳の「検証」について、開発時間がかかりまくっている。

ためてあった枠リセット権は使い切ってしまった。週間枠が尽きたら、多分、チャージすることになるんじゃないかなと思う。開発再開まで待っていられない。
最後に書いておきたいのは、2026年9月前までは生成AIの利用は、スマホでチャットのみ使う、ごく一般的なユーザーだったこと。使い方がだんだんヘビーになり、朝から晩まで使うようになったので、「一般的」の範疇からは外れていたかもしれないけれど、スマホユーザーの範囲にはおさまっていたはずだ。
Astraが来てから、デスクテーブルにノートパソコンを置き、椅子に座るようになった。Astraに開発させている傍らで、黒い画面(ターミナル)立ち上げて、Claudeを呼んだり、VS Codeを叩いたりしている。
