【日記】春の京都ひとりたび
4月1日(水)
新年度。ここ最近なんかちょっと不運。
空気の入れ替えが必要だ!と思い、元々入っていた予定を全て別日に変更して明後日の1日休みは遠出することにする。
パワースポット、京都…?
いやさすがに突然すぎるか〜(笑)と自分の大胆さに引きつつも、
お日柄をみると大安。天気予報を見ると快晴。
これはもう、義務じゃね…?
思い立ったが吉日、が座右の銘のひとつなので
日帰りで京都ひとり旅をすることにした。
元々京都は好きだったけど
ここ数年で何度か訪れる機会があったので個人的にとても特別な場所。
一乗寺にある恵文社には必ず寄りたかったので、今回はそっち方面に。ずっと行きたかった貴船神社を目的地にすることにした。
東京は桜が満開だけど、京都はどうなんだろうか。少し遅いのかな、咲いていたらいいな〜。くらいの気持ちで当日を迎える。
4月3日(金)
出発予定時刻に起床。(定期)
なんでわたしは時間を守れないんだろう…。
やっぱり今日はやめた方がいいのかも、と一瞬弱気になったものの、いやいやこのまま行かない方が後悔するダロと思い直して即支度。
結局、当初の予定より1時間押しで東京駅へ。
6:48の新幹線に飛び乗って出発!

ちなみに今回の旅行では
「ナビや乗り換えアプリは使わない。」
というマイルールを設けた。
デジタルデトックスというよりも、生きる力が弱まっていることへの、超〜微々たる抵抗。
直接聞けば今すぐ分かることを、一度スマホを介して知ろうとしてしまう。
便利だけど簡単すぎて。何となく本質的には良くない気がしたので。何となく。
9時過ぎにJR京都駅に到着。
スマホに頼れないとなると、公共施設で聞き込むしかないので京都総合観光案内所へ向かう。
わたしの前に並んでいたハンチングのおっちゃんが
「昨日NHKで見た和菓子屋に行きたいねんけど、きみ知ってるかな?」と受付のお姉さんに聞いていて目から鱗。そうか、そんなこと(失礼)も聞いて良いんだ…。
結局、それらしきお店が判明したようで
「ありがとうね〜!」と言いながら出ていった。
わたしは「鞍馬・貴船日帰りきっぷ」を購入し、地下鉄と叡山電車が乗り放題になる。嬉し〜!
知識もきっぷも、資源として提供していただけるものはどんどん使わせてもらわねばと学ぶ。
10時。まずは出町柳駅にある「出町ふたば」という和菓子屋さんへ。
「名代 豆餅」が有名らしく、ここ最近わたしの中で豆大福ブームが来ているのでわくわく。
出町柳駅を降りてお店に向かう道中。
賀茂川の桜にびっくりする。


桜と、菜の花と、空と、川と、その脇の道で思い思いの時間を過ごす人たち。
この景色があまりにも美しくて、尊くて、
日本にこんな場所があったのかという衝撃で
嘘でしょ、と声に出してしまった。
だって、あまりにも美しすぎる。
この景色を見れただけで、春の京都に来た価値があったなぁと思った。
出町ふたばに着くと大行列だったので、40分くらい並んで購入。
本当は河川敷に座ってすぐに食べたかったけれど、時間の都合でちょっと我慢した。

叡山電車に乗り換えて貴船神社へ。
ここでも桜が満開で、二ノ瀬駅の辺りでは桜のトンネルが出来ていて感動した。
貴船神社は中宮、奥宮まで少し歩く。
川床のお店の人に道を聞きながらゆる〜く散策。観光客が少ないから落ち着いていて植物も多い。自然豊かで素敵なところだ〜好きだ〜と思った。
30歳独身女性なので、縁結びには敏感。
結婚・出産願望が強いわけではないけど、人として良いご縁はあって欲しい。
パン!パン!としっかりめにお参りした。
京都の春と貴船神社の空気が(わたしの濁り過ぎている)心の純度を少し高めてくれ、
わたしに足りていないのは相手への優しさだよな〜と冷静に顧みるきっかけをくれた。
次に誰かと付き合うことがあったらその人にはうんと優しくしよう。と思えた。快挙。


帰りは桜のトンネルを間近で見たかったので
ひと駅隣の二ノ瀬駅まで歩きたいな、と思い立つ。
休憩中のバスの運転手さんに「すみませ〜ん!」と声をかけて、大体の道順を教えてもらった。
「駅までの行き方は分かんないけど、近くのバス停までなら分かる。それ以降は自分で探してもらって。」と言われ、頑張ります!となる。
ものすごく静かな集落で、所々に「熊出没」という看板が立っている。こーゆうところに熊が出るのね〜と納得した。

教えてもらったバス停まで無事到着し、あとは感覚だけで駅を目指す。
貴船口駅から20分くらい歩いて二ノ瀬駅に到着。


里の春、って感じが本当に良かった。
やさし〜〜い気持ちで貴船を後にする。
その後は一乗寺にある恵文社へ。
「世界で一番美しい本屋10」に選ばれたこともある本屋さんで、うわぁ好きッ!が詰まっている。蚤の市や、雑貨・手紙屋さんが好きな方にはとてもおすすめ。
山脇百合子さんの「絵本と子どもと歩いた日々」と、谷川俊太郎さんの「すき好きノート」を買ってみた。
旅先で本を買ってしまう癖、直すつもりはないけどやっぱかばんが重くなるなーと思った。

14時半。恵文社を出て、すぐ近くの「ぱんのちはれ」という可愛いパン屋さんに入る。
まだお昼ごはんを食べていなかったので、欲のままに焼きたてのパンを沢山買った。
ここも人気のお店だけど、たまたま他のお客さんがいなかったので許可を頂いてからここぞとばかりに写真を撮らせてもらった。
ぱんのちはれ、って名前がソーキュート。

熱々のクロックムッシュを買ったので、
冷めないうちに!と急いで鴨川まで向かう。
鴨川は川沿いの桜が満開で、平日の15時にも関わらず多くの人がお花見をしていた。
日本人の親子、老夫婦、カップル、学生、海外からの観光客の人、わたしのように1人で来ている人。中にはウェディングフォトを撮っている人たちもいて、本当に色んな人がいるなぁ〜と感心した。
「桜が咲いたから」という口実でのこのこと集まれる日本人があまりにも愛おしくて。
永遠にお花見文化の残る国であってくれと祈る。

大好きな人間観察と妄想をしながら
桜満開の鴨川でクロックムッシュを食べる。
致死量とも思われる贅沢な空間の中で
あぁ来て良かったぁ、と思った。
そこからは鴨川沿いを小1時間お散歩し、
時々脱線しながらゆる〜く京都駅へと戻る。
1泊2日がよかった〜と泣きながら、
18:36発の新幹線に乗って帰宅。
豆餅を食べながら窓の外を見ていたら、オレンジ色でまんまるになった月を見つけた。

丸々12時間の旅行だったな、と振り返る。
貴船神社はもちろん、桜に包まれた春の京都全部がパワースポットになっていた気がして。
今日のこの日そのものが、明日からのわたしを助けてくれるお守りだって思った。
心が満たされた、しあわせな12時間。
やさしさに包まれたならを聴いて帰った。

