友達と遠征に行く前に、「宿と移動のランク」だけ先に決めている
友達との遠征でいちばん気を使うのは、精算よりも前の段階だと思う。「どこ泊まる?」「新幹線にする?夜行バスにする?」を決める、あの数日だ。
お金の感覚は人によってまるで違う。移動時間を削るためなら新幹線を選ぶ人もいれば、その差額をグッズに回したい人もいる。どちらが正しいという話ではないのに、遠征の相談ではなぜか「安いほうが遠慮していて偉い」みたいな空気が生まれやすい。結果、本当は疲れたくない人が夜行バスに黙って合わせたり、逆に節約したい人が言い出せずにいい宿に付き合ったりする。
なので私は、誘う段階で「金額」ではなく「形」を先に出すようにしている。
1.移動のランク
夜行バス、高速バス、新幹線の自由席、指定席。どれを想定しているかを最初に言う。
2.宿のランク
素泊まりのビジネスホテルなのか、朝食つきなのか、相部屋か個室か。ここは体力に直結するので、一番すり合わせる価値がある。
3.現地の食事とグッズの扱い
毎食一緒に外食するのか、コンビニで済ませる日を作るのか。物販に並ぶ時間をどうするのか。
言い方は「今回は夜行バスで、宿は素泊まりのツインで考えてるけどどう?」くらいでいい。金額を直接聞くのは少し踏み込みすぎになるけれど、形なら「私はそこは新幹線がいいかも」と返しやすい。相手に予算を申告させないのがコツだと思っている。
もうひとつ大事なのは、全部を合わせようとしないことだ。移動は別々、宿だけ一緒。宿は別で取って現地で合流。こういう選択肢を最初からテーブルに乗せておくと、どちらも我慢しなくて済む。「一緒に行く」と「全部同じにする」は別のことだ、と気づいてから遠征がかなり楽になった。
このすり合わせが具体的にできるようになったのは、自分の遠征費を記録するようになってからだった。過去の遠征の実績が手元にあると、「前回の同じくらいの距離だと移動と宿でこれくらいだった」と自分の数字で言える。ネットで見た平均額ではなく自分の記録なので、相手も想像しやすいし、こちらも見栄を張らずに済む。
最後に、決めたことは短くてもいいのでメモに残しておくといい。口約束は本当に忘れる。宿は誰が取る、レンタカー代は当日に精算する、朝食は各自——この3行があるだけで、当日の会話が減って、その分ちゃんと現場を楽しめる。
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