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#偏見を壊すnote|大人に都合のいい支援― 病児保育という現実 ―

    Arcadia Mom🌙🎈

    以前勤めていた職場には、
    病児保育がありました。

    「いい制度だよ」
    そんな声も多く聞きました。

    登録は当然のように勧められ、
    働く以上、備えておくものだという空気がありました。

    安全だから。
    看護師がいるから。
    仕事を失わずに済むから。

    たしかに安心材料は並びます。

    けれど、それは誰の目線でしょう。

    子どもが高熱でぐったりしているとき、
    知らない場所で横になることを、
    その子は自分で選んだのでしょうか。

    「今日はママと家にいたい」
    その気持ちは、
    どこで尊重されているのでしょう。

    この制度は、
    子どもの意思を前提にしていません。

    前提にあるのは、
    親は簡単には休めないという社会の構造です。

    仕事は止められない。
    代わりはいない。
    評価が下がるかもしれない。

    その前提を動かさないまま、
    子どもを別の場所へ移す。

    それを支援と呼びます。

    守られているのは、
    子どもの安心でしょうか。
    それとも労働の流れでしょうか。

    子どもは、
    いちばん弱っているときに、
    いちばん先に調整される存在になります。

    親も本当はそばにいたい。
    それでも預ける。

    子どもも我慢する。
    親も我慢する。

    その我慢の上に成り立つ制度を、
    私は子ども中心とは呼べません。

    守るべきものが、
    後ろに回されています。

    最初に守るべきは、
    子どもの安心のはずです。

    そのために社会を整え、
    そのために親を守る。

    この順番で考えない限り、
    子育て支援は
    大人に都合のいい支援のままです。

    それでも私たちは、
    「仕方がない」と
    受け入れ続けるのでしょうか。

    子どもが弱っているその瞬間に、
    何を最初に守る社会でありたいのか。

    その問いから目をそらさず、
    順番を変えるために声を上げる。

    そこからしか、
    本当の子育て支援は始まりません。



     
     
     
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