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セレベスと北あかりさん

水曜日の夕食は“そば”だった。
ネットレシピを参考に、だし汁と調味料を合わせて沸かした。油揚げは短冊切りのいなり揚げ味で煮て寝かせていた。揚げ玉はカルディで購入、小ねぎは刻んで保存していたもの。楽々そばだ。

そばつゆは醤油とみりんが際立った塩気強めの汁。そこにいなり揚げ味がのっかってきたものだから、我が家の塩分摂取の限界値を振り切ってしまった。コクうまなのにしょっぱ過ぎて、せっかくのおいしさが食べ進めるほどに遠ざかる。夜間に口が渇くのかな。

おいしいのに醤油辛い。

一命は取り止めて幸いにも口が乾かずに朝を迎えた。醤油辛い料理は考えて作らないと、秋冬を迎えるにあたり身体(血液、血圧)は嘘をつかないから誤魔化しようがなくなる。

と深く反省した結果、同じ塩分でも塩もしくは塩麹を使って、なるべく白っぽい感じで薄味を醸す見た目から始めようと姑息な手段を考えた。


塩麹ゆで卵の塩麹は控えめに

作り始めて3年過ぎた。当初に比べるとゆで卵の塩麹使用量は少しずつ減っている。


トマトの塩麹和え


朝時間で仕込み、夕食まで漬けていた。塩麹を勢いで入れ過ぎたが、もっと減量できたはず。少ないくらいがちょうどいいんだから。

元々は松竹梅に例えると竹くらいのトマトだったのに、いざ食べると松に変化しており、かなり動揺した。何が起こったのだろう。なぜ卵とトマトの一部を取り分けて、一緒に漬け込む実験をしなかったのか悔やまれる。

芋×イモ

醤油の濃い色と塩分に深く反省した新生のひと皿をめざそう。だしベースで醤油を感じさせない全力で薄め塩味にスイッチしたい。

先日買った里芋(セレベス)がおいしかったから、今夜は塩ベースの含め煮を楽しもう。朝から作り始め、ジワジワ加熱していったん火を止める頃でも結構な薄味だった。

しかし一度完全に冷ますと味がなじんでいて、夜には「うっすー」ではない「薄味の品のよさ」が出ている。ここはだしの力を存分に借りた。

じゃがいもは、キタアカリ。
どうしても頭では、北あかり さんになる。

薄味の煮汁をおとなしく吸った北あかりさんがおいしいものだから、わたしは悔しくてたまらない。
パンフレットに主役=セレベスと印刷していたのに、どうしてか鍋の中では北あかりさんに主役の座を奪われていた。 

地味でええんです。


褐色から白色への改革は、衣替えみたいなもの。
計算違いだったのは、今夜の勝者は北あかりさんだった。肉じゃがやポテトサラダだけではないのだ。

主役を奪われたセレベスと夏の暴食でさすがに減塩を決意したわたしは、肩を抱き合ってだし汁のように澄んだ涙を流した。 


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