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The Game Changer(佐藤 結愛編)第1話

    <あらすじ>

    ラノベを愛し、「異世界テンプレ」を熟知した女子高生・佐藤結愛(ユア)。
    ある日、彼女の前に現れた女神の使い:リリィによって、ユアは異世界調査員として異世界に召喚される。
    「異世界テンプレキター」と興奮するユア。

    女神からの一つだけスキルを付与するとの申し出に結愛が選んだのは・・・

    なんと――現代社会の最強ツール、【検索エンジン(Google先生)】だった!

    「攻撃力0のゴミスキル」と呆れるリリィを余所に、

    ユアの異世界無双伝説が始まる。


    第1話:異世界でもGoogle先生は最強なのです。


    西日が差し込む静かな図書室の隅。

    結愛はラノベ『転生したらスライムの粘液が高級美容液だった件』を読みふけっていた。

    あと数ページで、主人公が意中のヒロインの肌をツヤツヤにする……という最高のタイミングで、その事件は起きた。

    突然、目の前の空気が、突然「読み込みエラー」を起こした画像のように激しく歪む。

    「……え、何?」

    目をこすった瞬間、まばゆい光と共に、パサパサと羽ばたく音が聞こえてきた。

    光が収まると、ユアの鼻先数センチのところに、真っ白な生き物が浮いていた。

    白くて丸い体に、小さな羽、クリッとしたまんまるな目、まるでぬいぐるみだ。

    「あなたが佐藤結愛様ですね?」

    「わあ、ぬいぐるみがしゃべった!」

    突然の出来事にあたふたするユア。

    「私は、女神様直属/異世界監査官補佐:リリィ。結愛様、女神様がお呼びです。」

    リリィは「じゃあ、行きますよ!」と有無を言わさずユアの襟首を掴んで、そのまま空中の穴に放り込んだ。

    「ちょっと、ちゃんと説明してよーー」

    夕方の図書館にユアの叫び声が虚しく響いていた。

    ユアが気が付くと、そこは真っ白な世界、目の前には、寝そべりながらスマホをいじる金髪の女性がいた。

    「あなたが、佐藤結愛ですね。あなたを異世界監査官に任命します。いいですね。」

    状況が理解出来ずにきょとんとするユア。

    「結愛様、女神様のご命令です。お返事を!」

    何、何なの? 女神? 異世界監査官? ・・・異世界? 異世界!!

    ユアは、顔を伏せしゃがみ込むと、右手を掲げて大きく飛び上がる。

    「異世界召喚キター!」

    「ふっふっふっ ようやく状況が理解出来たわ。まさにテンプレね。」

    「わかったわ。それでその異世界監査官というのは、何をすればいいの?」

    女神の依頼は3つ

    1. 「私が管理してる異世界(アステリア)の現状を調べて報告して!」

    2. 「おかしなバグがあったら、適当に正しといて!」

    3. 「あとは、その異世界を思いっきり楽しんできて!」

    依頼を聞いたあとでユアが「なぜ私?」と問うと、女神はニヤリと笑う。

    「だって、あなたラノベオタクでしょ? 異世界、詳しいじゃん」

    隣でリリィが「知識だけのオタクに実地調査なんて無理です」と溜息をつく。

    「ところで女神様、ギフトスキルは、いくつくれるの?」

    「一つだけよ。」

    「ふーん、一つだけかあ。うーん。よし、決めたわ。」

    「Google先生よ。Google先生を自由に使えるスキルを頂戴!!」

    「?」

    「えっと、つまり、検索エンジンを使えるスキルを頂戴」

    リリィは絶句し、肩を落とす。

    「……本気ですか? 最強の剣でも、最強の盾でも、最強の魔法でもなく?、そんなゴミスキル、異世界では何の役にも立つはずが、・・・」

    人差し指を突き出して、リリィの言葉を途中で遮るユア。

    「リリィ、覚えておいて。情報を制するものは異世界を制す!よ」

    そう言って、ピースサインを決めるユアだった。

    (つづく)

     
     

    hisa

     
     
    異世界もののラノベが好きでアルファポリスに投稿していましたが、 お気に入り登録者1名という惨憺たる状況 この度、作品をnoteに投稿することにしました。

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