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読書(儲けの仕組み)

読了時期:2026年09月06日~2026年09月10日

『もうけの仕組み ビジネスモデル大図鑑 404社を徹底検証!』
(会社四季報業界地図編集部編、井上達彦監修)

本書の要点

  • 9つの型で企業を分析:企業の複雑なビジネスモデルを「9つの基本パターン」に分類し、直感的な図解で解説しています。

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  • 四季報記者の徹底取材:上場企業の動向を知り尽くした記者が、具体例を用いて各社の「儲けるポイント」を紐解いています。

  • 実践的なビジネス視点の獲得:経営戦略の立案、株式投資の銘柄探し、就職・転職活動における企業研究などに直結する視点が身につきます。

各章の詳細解説

第1章:取引の図解の基本(9つのビジネスモデル)

  • 製造販売モデル:製品を作り、顧客に販売して対価を得る(例:メーカー全般)。

  • 流通小売モデル:仕入先と顧客をつなぎ、利ざやを稼ぐ(例:商社、卸売)。

  • 合算モデル:特売品で集客し、利益率の高い別商品をついで買いさせる(例:スーパー、ドラッグストア)。

  • 継続モデル:継続的に利用料や権利収入を得る(例:サブスクリプション、FC事業)。

  • フリーミアムモデル:基本無料で広く集客し、一部の有料顧客から収益を得る(例:アプリ、ゲーム)。

  • 設置ベースモデル:本体(ベース)を安く提供し、専用の消耗品や保守サービスで継続的に稼ぐ(例:プリンターなどの事務機器)。

  • 広告モデル:集客した媒体を活かし、第三者(広告主)から収益を得る(例:テレビ局、SNS)。

  • マッチングモデル:需要と供給を結びつけ、手数料を得る(例:楽天、リクルートなど)。

  • 補完財プラットフォームモデル:自社のベース製品と、他社(サードパーティ)の製品を組み合わせてエコシステムを作る(例:任天堂のゲーム機とソフト)。

第2章:事例で学ぶもうけの仕組み

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  • 具体例での深掘り:第1章で定義した9つのモデルごとに、代表的な企業を3社ずつピックアップして解説しています。

  • 独自の工夫の可視化:同じモデルであっても、各社がどこでコストを削減し、どこで付加価値を高めているのかを詳細に分析しています。

第3章:注目企業の強さの源泉(モデルの組み合わせ)

  • 複合的なモデルの解説:高収益企業は単一のモデルではなく、複数のモデルを組み合わせていることを解説しています。

  • 注目企業21社の分析:トヨタ自動車、ファーストリテイリング、キーエンス、ソシオネクストなどの優良企業をピックアップしています。

  • 競合優位性の解明:競合他社と比較してなぜ突出した利益率や成長力を維持できるのか、その「組み合わせの妙」を紐解いています。

第4章:ランキングで見る9つのビジネスモデルの実力

東洋経済STORE - 東洋経済オンライン
3つの指標での客観的評価:9つのビジネスモデルを、「営業利益率」「ROE(自己資本利益率)」「平均年収」という客観的な数値指標で比較・ランキング化しています。

最強モデルの検証:どのモデルが最も利益を出しやすいのか、投資効率が良いのかをデータから読み解きます。

実名企業から見る儲けのカラクリ

各業界のトップ企業は、「基本の型」を自社の強みに合わせて最適化しているか、あるいは「複数の型」を強力に掛け合わせることで、圧倒的な収益力と競争優位性を生み出しています。

9つの基本モデルと代表企業の仕組み
各ビジネスモデルにおいて、実名企業が「どこで集客し、どこで利益を回収しているか」の具体例です。

合算モデル:マツキヨココカラ&カンパニー(ドラッグストア)

集客:食品や日用品などをスーパー並みの低価格で販売し、来店頻度を高めます。

利益回収:利益率の非常に高い医薬品や自社開発(PB)の化粧品を「ついで買い」してもらうことで、トータルの利益を確保しています。

設置ベースモデル:キヤノン、ブラザー工業(精密機器)

集客(ベース):プリンター本体を安価、あるいは利益度外視の価格で広く普及させます。

利益回収(消耗品):本体が使われ続ける限り継続して購入される「インクカートリッジ」や「トナー」で、高い利益を長期的に回収します。

継続モデル:セコム(警備・セキュリティ)

仕組み:初期の機器設置や工事だけでなく、24時間365日の監視・駆けつけサービスを「月額料金」として契約します。

強み:一度契約すると解約されにくく、契約件数が積み上がるほど収益が安定・拡大するストック型の強みを持っています。

フリーミアムモデル:マネーフォワード(SaaS・クラウドソフト)

集客(無料):基本的な家計簿機能や会計機能を無料で提供し、まずは圧倒的な数のユーザーを獲得します。

利益回収(有料):過去のデータ閲覧や、確定申告・給与計算などの「高度な機能」を必要とする一部のユーザーから月額課金を得ます。

マッチングモデル:エムスリー、リクルート(プラットフォーマー)

仕組み:「情報や人を求めている側」と「提供したい側」を引き合わせる場を作ります(例:エムスリーなら医師と製薬会社)。

強み:自社で在庫を抱えるリスクがなく、参加者が増えるほどプラットフォームの価値が上がり、仲介手数料や広告掲載料で稼ぐことができます。

補完財プラットフォームモデル:任天堂(ゲーム)

仕組み:自社の「ゲーム機本体(ベース)」と、自社および他社が開発する「ゲームソフト(補完財)」を組み合わせます。

強み:魅力的なソフトが出れば本体が売れ、本体が普及すればソフト会社が集まるという好循環(エコシステム)を自社主導で構築しています。

複合モデル(高収益企業)の強さの源泉
利益率や時価総額が突出している企業は、複数のモデルを高度に組み合わせています。

株式会社キーエンス(FAセンサー等の精密機器)

組み合わせ:「製造モデル(ファブレス)」+「流通モデル(直販)」

強み:自社で工場を持たないことで固定費を削り、代理店を通さず自社社員が直接販売することで中間マージンを排除しています。さらに、顧客の現場課題を直接聞き出し、次の高付加価値商品の開発に活かすことで、営業利益率50%超という驚異的な数字を叩き出しています。

株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)

組み合わせ:「製造モデル」+「小売モデル」

強み:アパレル業界の常識だった複雑な卸売業者を排除し、素材調達から企画、製造、店舗での販売までをすべて自社で一貫して行う「SPA(製造小売業)」を確立。高品質な衣服を低価格で提供しつつ、しっかり利益を残す構造を作っています。

ソニーグループ株式会社

組み合わせ:「製造モデル」+「継続モデル(サブスク)」+「補完財モデル」

強み:かつての「家電を売って終わり」の製造業から脱却し、ゲーム機(PS5)を基盤としたオンラインネットワークの月額課金や、音楽・アニメの配信権利など、継続的に収益が入る構造への転換に成功しています。

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