親だからこそ、大切にしたい言葉がある
つむぎのひとりごと
「もう、ちゃんとしてよ」
「何回言ったら分かるの?」
「だから言ったやん」
家では、つい口うるさくなってしまう。
つむぎ23歳。
もう子どもじゃない。
自分のことは、自分でできるし、
親に何でも言われる年齢でもない。
……なのに。
親の前にいると、
なぜか素直になれない。
「分かってるって」
「今やろうと思ってた」
「もう、うるさいなぁ」
そんな言葉が、つい出てしまう。
そして、あとになって思う。
「ちょっと言いすぎたかな」
親だから。
何を言っても許してくれるような気がして、
つい甘えてしまう。
外ではちゃんと気をつけて話せるのに、
家では遠慮がなくなる。
一番近くにいる人だからこそ、
言葉を選ばなくなってしまうのかもしれない。
でもね。
親だって、ひとりの人間。
何を言っても傷つかないわけじゃない。
私が何気なく言った一言を、
ずっと気にしているかもしれない。
そう考えると、
「もっと優しくならないとな」って思う。
もちろん、
毎回ニコニコしていられるわけじゃない。
イライラする日もある。
何度言っても伝わらなくて、
「もう知らない!」って思うことだってある。
だから、
完璧に優しい娘になろうとは思わない。
ただ、
「ありがとう」
「ごめんね」
「さっきは言いすぎた」
このくらいは、
ちゃんと言えるようになりたい。
親だから、何でも言っていい。
親だから、分かってくれる。
親だから、許してくれる。
そんなふうに思っていたけれど、
もしかしたら、
親だからこそ、
もう少し大切に言葉を選んだほうがいいのかもしれない。
今日もきっと、
家では何か注意される。
そして私は、
「分かってるってば」と言うかもしれない。
でも、そのあとに一言だけ。
「……ありがとう」
そう言えたら、
昨日より少しだけ優しい私になれる気がする。
23歳。
まだまだ反抗期みたいな私だけど、
少しずつでいい。
親に甘えるだけじゃなくて、
親にも優しくできる人になりたい。
「家族だからこそ、つい甘えてしまうことってありませんか?」
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