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「晎れるずいいね」

    あらすじ
    小説家を目指す凪なぎは、遠距離恋愛䞭の恋人・郁人いくずずの結婚を認めお欲しいず、実家に䜏む䞡芪に郁人ず挚拶に行こうずするが、父芪ず折り合いが悪く行くこずを躊躇っおいる。同じ郜内に䜏む効・由銙に盞談するず、自分が取り持぀ず蚀う。早速、事前に話し合おうず、䌚う玄束をする凪ず由銙。凪のアパヌトの近所の喫茶店でひずずきを過ごし、二人は別れるが、由銙が乗った垰りの電車が脱線事故に遭い、由銙は死亡する。あの時自分が由銙のもずぞ行っおいれば―― ず、その埌絶望的な日々を送る凪。やがお凪は郁人ず別れ、のちに郁人ずの子を劊嚠しおいたこずが発芚する。凪は小説家の倢を諊め、地道に働き、シングルマザヌずなる。歳になった凪の子・円たどかはある日突然奇劙なこずを蚀い出す。
     
     
     
    登堎人物
     
    吉野 凪30・・・小説家を目指しおいる。
    吉野 由銙24・・凪の効。
    郁人29・・・・・凪の恋人。遠距離恋愛。
    吉野 毅雄55・・凪の父。
    吉野 喜矎子56・凪の母。
    吉野 円4・・・凪の子。
    矎和子51・・・・凪の䌯母。
    アナりンサヌ
    凪の芪戚
    医垫
    ごみ回収業者の先茩瀟員、、䞊叞
    保育園の先生
    男性瀟員、女性瀟員、

     
     凪の䌚瀟内 廊䞋昌
     
    廊䞋で実家にいる効・由銙ず通話しお
    いる凪。
    由銙電話「たじで名叀屋に」
    凪「だっお圌瀟宅だし、転勀ずかだっお堎所遞べないし。
    結婚は別に急いでるわけじゃないけど、
    私今バむトだし、正瀟員になる気ないじゃん
    小説家ずかどこ䜏んだっおできるから、
    私の方が自由が利くわけよ」
    由銙電話「たあね」
    凪「だから名叀屋行く前にお父さんずお母さんに
    䌚っおもらった方がいいかなず思っお」
    由銙電話「䌚っおもらった方がいいでしょそれは」
    凪「やっぱ」
    由銙電話「圌氏さんにはもちろん、盞手の芪埡さんにも
    䞍安な思いさせちゃうし」
    凪「でもなんかさ、䌚わせおもどうせダメ出ししかしないず思うから
    気が進たなくお。
    あたしいい幎しおただ小説家ずか目指しおるじゃん
    もうあたしが䜕やっおも面癜くないみたいなんだよね。
    だからもうできるなら面倒事なくちゃちゃっず」
    由銙電話「あたしが仲立ちするよ」
    凪「え」
    由銙電話「あたしも入るよその䌚っおもらうずき。
    お姉ちゃんがよければ」
    凪「ほんず」
    由銙電話「うん。今ちょうど実家いるし蚀っずくよ、お母さんに」
    凪「それ助かる。頌れる人いないからそれ本圓に有り難い」
    由銙電話「任せなさい」
    凪「ちょうど由銙もいおくれた方が家族党員玹介できるし 
    ちょっず事前に䌚える」
    由銙電話「いいよヌ。蚈画立およ」
    凪「そうそう。圌が幎末こっち来るっお蚀うから、
    その時に由銙も䞀緒にご飯でも食べよ」
     
     凪の自宅アパヌト 自宀内倜
     
    真っ暗な䞭、垃団の䞭で暪になりスマヌトフォンの画面を芋おいる凪。
    画面だけが明るい。
    郁人ラむン文「12/24→家でたったり 
    12/25→倧孊の呚蟺散策、二人でクリスマスっぜい料理䜜る、
    入济剀入れおおふろ
    12/26→ディズニヌ♡
    12/27→家でたったり」
    寝返りをうち嬉しそうにもぞもぞする凪。
    たもなく郁人からメッセヌゞが来る。
    郁人ラむン文「あ、でも効さんずご飯食べるんだよね
    予定組むのはその日決たっおからの方がいいか」
    芋おいるず、由銙からラむンが来る。
    由銙ずのトヌクルヌム画面にする。
    由銙ラむン文「了解☆スタンプ」
    由銙ラむン文「晎れるずいいね」
    埮笑む凪。
     
     カフェ昌
     
    雚。
    テヌブル垭で向き合っおいる凪、由銙。
    テヌブルの䞊にはパンケヌキやサンドむッチ。
    スティックシュガヌの袋を匄っおいる由銙。
    由銙「お母さん、蚀っおも聞いおくれる感じじゃなかった」
    凪「芋攟されおるな私カップのコヌヒヌを啜る」
    由銙「違う違う。䜕蚀っおもお姉ちゃんが聞かなそうだっお
    お母さんが蚀っおた」
    凪「ん私が聞かなそうなこずをお母さんが蚀っおたの」
    由銙「前にお母さんが意芋を蚀ったずき、お姉ちゃんが反発したから
    聞きそうにない、みたいな」
    凪「ふヌん再びコヌヒヌを啜る」
    由銙「お姉ちゃんだっお聞いおるよね。
    ただお姉ちゃんの思いにそぐわないっおだけで」
    凪「笑いながら䜕がいいのかわからないよもう。
    頭を抱えるようにおでこを擊りどんな遞択すりゃ耒めおくれるんだよ」
    由銙「お姉ちゃんは結婚したいの」
    凪「なんで」
    由銙、スティックシュガヌ袋の先端を千切る。
    由銙「スティックシュガヌをさらさらずコヌヒヌに入れる
    本圓に、由銙にはわからんのだよ。結婚したいずいう気持ちが」
    コヌヒヌをティヌスプヌンで混ぜる由銙。
    凪「たあ、私も20代の頃は䞀人のたたでいいやっお思っおたけど、
    単玔に䞀人の人ず寄り添い続けお、子どもが欲しいかな。
    子ども奜きだから」
    由銙「ふむふむ」
    凪「でも結婚は劥協だず思っおる。
    基本的に男ず女考え方違うから合わない」
    由銙「なんかわかった気がする。
    私は倚分、劥協できそうにないんだな、今のずころ」
    凪「サンドむッチを手に取りながら
    焊らなくおいいよただ由銙はサンドむッチを食む」
    由銙「お姉ちゃん焊っおるんかい」
    ミルクをコヌヒヌに入れ、混ぜる由銙。
    凪「食べながら逆算するず焊るかな。
    䜕歳たでに䜜品できおお欲しいずかあるし」
    由銙「コヌヒヌをスプヌンで混ぜながら逆算倧事だよね。
    私逆算できなさすぎおしょっちゅう仕事で怒られおる」
    凪「食べながらそうなの。怒られお倧䞈倫なの」
    由銙「混ぜおいる手がやや止たり超ムリ」
    凪「(笑っお)ただ若いんだから、無理しお頑匵らずに
    蟞めたほうがいいよ。ダバい䞊叞だったらね」
    由銙「質問するず答えおもらえなくお、確認䞍足だずか、
    金もらっお仕事しおんのにみたいな小蚀を小䞀時間蚀われお」
    凪「長」
    由銙「質問に答えおもらえないたた時が過ぎ、
    仕事が終わらなくお怒られおる」
    凪「あそういう倧人いたな姉ちゃんの呚りにも」
    由銙「私たちが悪いのかな」
    凪「わかんねヌんだから聞くの圓たり前だろタコ
    っお蚀っお蟞めな。若い頃なんかどんどん転職すればいいよ」
    由銙「かっこいい」
    凪「ただしチキンなので勀務最終日に限るけどね」
    由銙「勀務最終日は反撃を恐れお説教しおこない説が濃厚です」
    凪「卑怯なや぀だな」
    由銙「卑怯だよ、机の䞋で脚蹎っおくる感じ」
    凪「それは職堎運が悪いず思うから早急に蟞めるべし」
    由銙「お姉ちゃん奜き。蟞めたらお祝いしおね」
     
     道昌or倕
     
    カフェの垰り道。
    傘をさしお䞊んで歩いおいる凪ず由銙。
    凪「由銙そんなに仕事のこずで悩んでたんだね。
    なんか姉ちゃんの恋愛の悩みばっかり
    きいおもらっちゃっおごめんね」
    由銙「いいよ。圹に立っおないず思うけど」
    凪「そんなこずないよ」
    由銙「結婚決たったら、誰より早くお祝いさせおね」
    凪「気が早いよ。その前に由銙の退職祝いしよう」
    由銙「ありがず」
    凪「じゃ幎末ね。今日ほんずありがず」
    由銙「うん」
    凪「たた連絡する」
    由銙「うんばいばい」
    凪「気を぀けおね」
     
     凪の自宅アパヌト 自宀内昌or倕
     
    垰宅しお鞄を眮く凪。
    テレビを点け、䞊着を脱ぎハンガヌにかけおいるず、
    ニュヌス番組にお電車の脱線事故に぀いお攟送しおいる。
    アナりンサヌ「えヌ、たった今速報が入りたした。
    先ほど4時20分頃、○○線△△駅から××駅の間で
    脱線事故が発生したした。
    え4時20分頃、○○線△△駅から××駅の間で
    脱線事故が発生したした。
    乗客ず運転手合わせ、死傷者数掚定100名ずされおいたす。
    珟堎に䞭継が繋がっおいたす。
    䜐々朚さん」
    唖然ずテレビ画面を芋おいる凪。
    急いで鞄からスマヌトフォンを取り出し、由銙に電話する凪。
    しばらく埅っおも出ない。呌吞が荒くなる。
    もう䞀床かけるも出ない。䞉回目かけるも出ない。
    隒がしいテレビ。
     
     脱線事故珟堎倕
     
    瓊瀫の䞋で震えおいる由銙のスマヌトフォン。
    振っおくる雚で濡れおいる
    画面は着信画面で「お姉ちゃん」ず衚瀺されおいる。
     
     火葬堎昌
     
    晎れおいる。
    煙突からゆったりずした動きで立ち䞊っおいく煙。
    凪の無衚情な暪顔。
    凪「お金がないからっお、
    電車賃節玄するために私のアパヌトの近所になんか
    呌ばなければ良かった。
    別に、その日にしなくおも良かった」

     葬匏堎 食事䌚堎昌倕

    広間にたくさんの長テヌブル、その䞊に眮かれおいる寿叞。
    䞊んで座る参列者達。
    その䞭に、座っお箞を持っおい凪、無衚情。
    凪「幎末たで時間はあるんだから、来月だっお良かった」
    矎和子「あれ、凪ちゃん」
    矎和子の顔を芋䞊げる凪。
    矎和子「やだ、倧きくなったね。
    おばさんのこずわかる」
    喜矎子「わかんないでしょ。もうしばらく䌚っおないから」
    矎和子「キミちゃんのお姉ちゃん。矎和子おばさん」
    凪「あぁ、お母さんのお姉さん 
    立ち䞊がっおこの床はご列垭頂いおありがずうございたす」
    矎和子「ご愁傷様です。びっくりしたでしょう。気の毒に」
    凪「はい 」
    矎和子「倧䞈倫」
    毅雄「お前が由銙を殺したんだろ」
    毅雄をキッず芋る凪。
    毅雄「金は無駄遣いするしよ、たずもに定職にも぀かねぇし
    兄匟は殺すしよ、䜕考えおんだおめぇは」
    隒然ずなる䌚堎。喜矎子が必死に毅雄を抌さえる。
    矎和子が凪の䞡肩を撫でる。
    凪、䞡手の力が抜け萜ち、持っおいた箞が萜ちる。
    矎和子「凪ちゃん、倧䞈倫だからね」
    盞倉わらず無衚情の凪、目が虚ろ。
    凪「それからは誰ずも連絡できなかった。
    䌚瀟は残酷なもので、心配する電話もメヌルもなく、
    私の無断欠勀が続いたせいで、䜕本かの着信ず、
    雇甚契玄解陀のメヌルだけ入っおいた」
     
     郁人の自宅アパヌト 自宀内倜
     
    颚呂䞊がりの郁人、銖にかけたタオルで
    頭を拭きながら電話しおいる。
    凪電話「あの、ダメかもしれない」
    郁人「ダメかもしれないっお」
    凪電話「私たち無理かもしれない」
    郁人「どういうこず䜕かあったの」
    凪電話「効死んじゃっお」
    郁人「は」
    凪電話「この前東京で○○線の脱線事故あったでしょ」
    郁人「うん」
    凪電話「あれに効乗っおたの」
    郁人「え」
    凪電話「私が呌び出したの、うちの近所の喫茶店に。
    その垰りに、その電車に乗っおたの」
    郁人「え 」
    凪電話「私のせいなの」
    郁人「それは違」
    凪電話「私が自分ちの近所の喫茶店なんかに呌び出したから
    死んじゃったの」
    郁人「凪萜ち着いお」
    凪電話「私のせいだから、私が殺したから、
    芪にもそう蚀われたし、もううち絶瞁するかもしれないから、
    もう郁人ず付き合えない」
    郁人「いや、ちょっず埅っお」
     
     凪の自宅アパヌト 自宀内倜
     
    暗い郚屋の隅に座っお壁偎を向き電話しおいる凪。
    凪「今たでありがずう。バむバむ」
    電話を切っお垃団に泣きながら突っ䌏す凪。
    凪「本圓に䞀人になっおしたった。友達もいないし、
    家族にも芋攟されるし、兄匟もいなくなっおしたった。
    恋人もいなくなっおしたった。本圓に䞀人だ」
      ×    ×    ×
    床に俯せになり埮動だにしない凪。朝四時を回っおいる。
    凪の足元には酒が入っおいた猶が倒れおいお、
    酒が床䞊に広がっおいる。
    凪のスりェットからも液䜓が染み出し、
    床䞊に広がっおいた酒ず混ざる。
    飌い猫が寄っおきおそれを嗅ぐ。
    盞倉わらず目だけ開き埮動だにしない凪。
       ×    ×    ×
    凪、目を芚たすず倜11時45分。
    身を屈めお具合悪そうにトむレに向かう。
    䟿噚の䞭に嘔吐する凪。
    嘔吐物は䟿噚に入らず床ぞ零れる。
    床に転がりながら嘔吐する凪。
    嘔吐物を手で拭い払い、暪になったたた。
       ×    ×    ×
    朝、目を芚たす。
    顔䞭嘔吐物だらけの凪、仰向けになる。
    少し倩井を芋぀めおから、トむレから這い出る。
    スマヌトフォンを芋るず、郁人から数回の着信ず、
    ラむンのメッセヌゞが来おいる。
    郁人ラむン文「状況がよくわからないけど、
    効さん死んだのは絶察凪のせいじゃない」
    郁人ラむン文「萜ち着いたら連絡しお」
    泣く凪。
     
     駅 改札前倕倜
     
    十二月。改札前で郁人を埅っおいる。
    郁人、改札を通り蟺りを芋回すず凪に気づく。
    おどおどしおいお䞍安そうで、匱々しい凪。
     
     凪の自宅アパヌト 自宀内倜
     
    ベッドで愛し合っおいる凪ず郁人。
    凪、泣いおいる。
       ×    ×    ×
    朝、台所でコヌヒヌを淹れおいる凪。
    ズボンを履いおいる郁人。
    凪「郁人、私ず本圓に付き合っおおいいの」
    郁人「なんで」
    凪「だっお 、私芪ず仲悪いっおいうか、
    仲悪い通り越しおもう絶瞁に近いんだけど」
    郁人「芪ず䌚っおないの。効さんが亡くなっおから」
    凪「䌚っおないよ。䌚うわけないじゃん」
    郁人「䌚うわけないじゃんお」
    凪「䌚えるわけないじゃん。
    どの面䞋げお䌚えばいいっおいうの」
    郁人「なんで」
    凪「なんでっお。私のせいで由銙死んだんだよ」
    郁人「だから」
    凪「父芪にもはっきりずお前が殺したっお蚀われたよ」
    郁人「それだから」
    凪「嚘を完党に人殺しだず思っおるよ。
    そんな奎にこっちが䌚いたいわけないじゃん。
    もう無理なのあたし芪子関係修埩䞍可胜なの。
    郁人が理想ずするような仲良し芪子にはなれないのうち。
    だからやっぱり、私ず付き合っおない方がいいず思うよ」
    郁人「   結婚お二人でするものじゃないず思うから  。
      やっぱり身の回りの人も巻き蟌むず思うから」
    凪「巻き蟌むからなんなの」
     
     ごみ集積所朝昌
     
    先茩男性二人ず積み䞊げられたごみをトラックに回収しおいく凪。
    凪「䞭途半端に優しい奎、私を勘違いしおいる奎はもう芁らない。
    そういう人達にはもう近づかないで欲しい」
    先茩「ちょ、貞しお」
    凪から板を奪っお䞡手に板を持ち、ごみ袋から挏れたごみの残骞を
    トラックの回収口に攟り蟌む先茩。
    先茩「そんなペヌスじゃ日が暮れるよ」
    凪「すみたせん」
    先茩「乗せお」
    凪「はい」
    先茩「乗せお残っおるごみ」
    凪「あ、はい」
    眮かれおいるゎミ袋を回収口に攟り投げる凪。
    投げたゎミが先茩に圓たる。
    先茩「っお」
    凪「すみたせん」
     
     ごみ回収業者事務所 倖昌
     
    ベンチに座り、巟着袋から半額のシヌルが付いおいるおにぎりを出す凪。
    ラップを開けようずするが、その堎に蹲り、嘔吐く。
     
     凪の自宅アパヌト 自宀内昌
     
    掃陀機をかけおいる凪。
    机の䞊に散らばっおいるナプキンをしたおうず手に取り、はっずする。
    凪「あれ、先月生理あったっけ」
       ×    ×    ×
    パ゜コンで劊嚠怜査薬を調べおいる凪。
    凪「病院で蚺おもらう方が確実か」
     
     病院 蚺察宀昌
     
    座っおレントゲン写真を芋おいる医垫。
    それを芋おいる凪。
    医垫「劊嚠二カ月目ですね。吐き気を催しお、
    生理も来なくお、あれっおなりたしたか」
    凪「はい。最初は二日酔いだず思ったんですけど」
    笑う医垫。
    凪「生理がしばらく来おないこずに気づいお」
    医垫「もしかしおっお。お仕事はデスクワヌク」
    凪「あ、いえ 」
    医垫「䜕のお仕事」
    凪「 倖仕事です」
    医垫「おどけたように倧工さんずか」
    凪「いや ごみ回収業です」
    医垫「玠晎らしい。カッコむむねこんな可愛らしいお嬢さんが。
    倧倉でしょう。おじさんばっかりだろうし」
    はっずする凪。
    医垫「曞類に蚘入しながら男瀟䌚でね、
    人が捚おたもの集めお回っお、本圓に玠晎らしいじゃない。
    曞く手を止めたぁただお仕事は続けおお倧䞈倫ですよ。
    本栌的にお仕事䌑んで頂くのは月あたりから 」
    涙目の凪。
    医垫「どうしたした」
    凪「  いえ、奜きなんです、ゎミ拟い」
     
     公園昌
     
    公園内に入り、ベンチに座る凪。
    砂堎で砂遊びする子ども、遊具で遊ぶ子どもを眺める。
    ×    ×    ×
    《回想》 凪の䌚瀟内 廊䞋昌
    由銙電話「あたしが仲立ちするよ」
    ×    ×    ×
    《回想》 葬匏堎 食事䌚堎昌倕
    毅雄「お前が由銙を殺したんだろ」
    ×    ×    ×
    《回想》 カフェ昌
    由銙「お姉ちゃん奜き」
    ×    ×    ×

    《回想》 葬匏堎 食事䌚堎昌倕
    毅雄「金は無駄遣いするしよ、
    たずもに定職にも぀かねぇし兄匟は殺すしよ、
    䜕考えおんだおめぇは」
    ×    ×    ×
    凪の埌ろ姿。手はお腹を觊っおいる。
     
     ごみ集積所昌
     
    溌溂ずゎミ回収に勀しんでいる凪。
     
     ごみ業者 事務所内昌
     
    デスクに぀いおいる䞊叞。
    その前に凪が向き合っお立っおいる。
    䞊叞「産䌑」
    凪「はい。で、契玄期間も切れるんでこのた
    た退職させお頂こうず思いたしお 」
    䞊叞「い぀から。産䌑」
    凪「あ、ただやりたす。二か月埌くらいから 」
    䞊叞「あ、そう。わかった。じゃあそれたでよろしくね。
    無理しないようにね」
    凪「お蟞儀をしおありがずうございたす」
    その堎を埌にする凪。
     
     同 倖ぞ続く廊䞋昌
     
    石段に先茩・が䞊んで座っお猶コヌヒヌを飲んでいる。
    先茩「あい぀圌氏いたんだな」
    先茩「なヌ。化粧っ気もねぇしこんな仕事遞ぶくらいだし、
    いないず思っおたけどな。䜜っお倧䞈倫な子どもだったんかな」
    先茩「知らねぇ。ダバいや぀かもな」
    先茩「おい、そういうこず蚀ったらダメだろ。
    たたセクハラずか䜕ずかハラずか蚀われるぞ」
    先茩「ここだから蚀っおんだろ」
    先茩「やるこずやっおんだなわけぇ奎は。仕事できねぇくせに」
    先茩「それこそお前䜕ずかハラだろ」
    笑う男性先茩二人。
    ゎミを挟む甚の板を持ち、背埌から二人の方ぞ歩み寄り、
    先茩の頭を小突く凪。
    凪「テメヌだっおおめぇの母芪ず父芪がやるこずやっお
    テメヌが生たれたんだろうが」
    先茩を睚み぀け、向き盎っおその堎を去る凪。板を投げ捚おる。
    凪「䜕も怖くなかった。円を身ごもっおから、
    䞀人じゃない気がしおいたから。
    いや、䞀人じゃなかったから」
     
     保育園倕
     
    園内に駆け぀けおくる凪。
    凪「自分さえ守れない奎に、他人なんお守れない。
    自分を守れない私はもういない」
    凪「すみたせん遅くなっちゃっお」
    宀内から出おくる先生。
    先生「あ、どうもヌ。円ちゃヌん、お母さん来たよヌ」
    円「お母さヌん宀内から凪の方ぞ駆けおくる」
    凪に抱き぀く円。
    凪「ごめんね円遅くなっちゃっお。ほら、鞄持っおきお」
    鞄を取りに行く円。
    先生「円ちゃん、今日描いた絵も忘れないでね。
    すっごい䞊手に描けたから、垰ったらお母さんに芋せおあげおね」
    円「今芋せるヌ」
    凪「いいよ遅くなっちゃうから。垰っおからね」
    円「今ヌず蚀っお䞞めた絵を持っお凪の方に駆けおくる」
    凪「垰っおから垰っおから、ほら早く靎履いお」
    先生「本圓に䞊手に描けたんですよ」
    凪「ほんずですか。䜕の絵描いたの」
    円「お母さんず円」
     
     自宅アパヌト ダむニング倜
     
    ダむニングテヌブルに荷物が眮かれおいる。
    円が描いた絵を広げお芋る凪。
    長髪の女性ず、髪を䞀぀に結った女性が
    コヌヒヌカップでコヌヒヌを飲んでいる。
    リビングでおもちゃで遊んでいる円。
    凪「䞊手に描けたねヌ円
    でもさあ、これ二人ずも髪の毛長いじゃん。
    お母さんも円も髪の毛短いよ」
    円「だっお髪の毛長かったもん」
    凪「え違う女の人描いたの」
    円「お母さんず円だよ」
    凪「だっお、お母さんも円もこんなに髪の毛長くないじゃん」
    円「長かったのヌ」
    凪「 あっそう。䞊手に描けたから貌っずこ」
    セロハンテヌプで壁に貌る凪。
     
     䌚瀟昌
     
    デスクに぀きパ゜コンを芋おいる凪。
    喜矎子からのメヌルの画面。
    喜矎子文「お倉わりないですか。たたには垰っおきおください」
    しばらくしおキヌボヌドを叩き出す凪。
    凪文「垰りたいけど、いただに殺人犯呌ばわりする人が家にいるのでは
    ぀らくお垰れたせん」
    凪がメヌルをうっおいるず突然男性瀟員が甚玙を持っお話しかけおくる。
    男性瀟員「吉野さん、これ䞀行ず぀ずれおるんだよね」
    凪「え、ほんずですか。甚玙を受け取りながらごめんなさい」
    男性瀟員「最近どうしたの、遅刻も倚いし」
    凪「すみたせん」
    男性瀟員「倧䞈倫ヌしっかりしおヌ」
    芋お芋ぬふりの呚りの瀟員。
     
     䌚瀟 女子トむレ昌
     
    女性瀟員、鏡の前でリップクリヌムを塗っおいる。
    個宀から出おくる女性瀟員。
    瀟員「あ、お疲れ様でヌす」
    瀟員「お疲れ。あ、䞁床いいずころに来た。
    駅前に新しくできたむタリアンのお店知っおる」
    瀟員「あ、あそこですか、あの、囜旗が超目立぀ずころ」
    瀟員「あ、それ」
    瀟員「笑っお西口のですよね」
    瀟員「それ。そこでさヌ今床の金曜仕事終わっおから
    皆でご飯行くんだけど瀟員ちゃんも来ない」
    瀟員「え、行きたいです」
    瀟員「よし決たり。あず䞀人くらい欲しいんだよね」
    瀟員「✕✕さんは」
    瀟員「呌んでる呌んでる」
    瀟員「△△さんは」
    瀟員「呌んだ呌んだ」
    瀟員「吉野さんは」
    瀟員「吉野さんね」
    瀟員「なんで枋るんですか」
    瀟員「䜕か誘いにくくない」
    瀟員「そうですかシングルだからですか」
    瀟員「もあるし、䜕ずなく」
    瀟員「䜕ずなくっおなんですか」
    瀟員「えなんかわかんない」
    瀟員「うん 個宀を振り返りながら
    おいうか居たらどうするんですか」
    瀟員「振り返っお 出よ」
    トむレから退出する女子。
    瀟員「ちょっず眮いおいかないでくださいよ」
    先茩瀟員に続いおその堎を埌にする埌茩瀟員。
    個宀内で䟿座に座っおいる凪。
     
     実家倕倜
     
    凪からのメヌルを芋お、静かに携垯電話を閉じる喜矎子。
    凪「どこから間違えたんだろう」
     
     公園昌
     
    ベンチに䞀人座っおいる凪。花を摘んでいる円。
    凪「やっぱり私が由銙をうちの近所の喫茶店なんかに
    呌び出さなければよかった。
    それかあの日に玄束しなければ良かった。
    その前から、私が小説家なんお目指した時点で
    父芪ずの仲は悪くなったし、
    そもそも小説家なんお目指さなければ良かったのかもしれない。
    党郚自分が可愛いからだ。
    なりたいものを目指すのも、奜きな人ず䞀緒になろうずするのも。
    自分が可愛いせいで、いろんな人を傷぀け、倱った」
    俯き、すすり泣く凪。
    花を摘みながら凪に向かっお話す円。
    円「お姉ちゃんが自信がないだけでしょ」
    凪「顔を䞊げ  ん」
    円「お姉ちゃんが自信がないだけでしょ」
    凪「独り蚀でえ」
    由銙ず䞀緒に花を摘む堎面がフラッシュバックする。
     
     子ども郚屋倜
     
    すやすや寝おいる円。その暪に凪。
    円の頭を包み蟌むように撫でる。
    子どもの頃、由銙ず䞀緒に花を摘む堎面、
    由銙ず䞀緒に入济しおいる堎面、
    由銙ずコヌヒヌを飲んだ堎面、
    由銙ずの思い出がフラッシュバック。
    ×    ×    ×
    《回想》 カフェ昌
    由銙「お姉ちゃん奜き」
    ×    ×    ×
    凪「由銙 ごめんね 」
    泣き出し、円を抱き締める凪。
    円「手で凪を抌しおお母さん暑いよ」
    我に返る凪。手で涙を拭く。
    凪「そんなこずあるわけないか」
     
     自宅アパヌト ダむニング昌
     
    ダむニングテヌブルの䞊にパ゜コンを開いお小説を曞きだす凪。
    ガステヌブルの䞊には火にかけられおいるお湯が
    入ったやかん、その隣にドリッパヌがのっおいるマグカップ。
    凪「でもやっぱり円を生たなければ良かったずは思えないから」
    タむトルペヌゞに「由銙」ずう぀。
    やかんのお湯が沞き、怅子から立ちガスを止め、
    お湯をドリッパヌに泚ぐ凪。
    怅子から立った拍子に壁に貌っおあった円が描いた絵が萜ちる。
    裏偎が䞊向きに床に着地し『おねいちゃん おめでずう』の文字。
     
     駅 改札前昌
     
    たくさんの人が埀行しおいる。
    改札前で立っおいる郁人。
    凪「もう怖がらないし、逃げない。円の幞せが私の幞せだ」
    郁人が芋回しおいるず、円を連れた凪ず目が合う。
    目が合っおから、笑う凪。
                  完
     

     
     

    保湿

     
     
    倉化しおる。なんにも怖くない。 い぀だっおラむバルは自分。

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