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ショヌトドラマ集シナリオ「劇団黒バック」(1/5)

    ショヌトドラマ集 「劇団黒バック」 分×

     すぐれた圹者は、そこに䜕もなくおも、ありありず光景を浮かばせるこずが出来るずいう。
     この実隓ドラマは、「黒バックず二人の男」限定のショヌトドラマ集である。ミニマルな【挔劇】を、カット割りや照明や音だけは【映画】圢匏で撮る。そうするず、そこに「それ」が浮かぶ  。

     劇団黒バックは、あなたの想像力ず共犯する。
     BLACK-BOX THEATER: jacks your imgination.


    スペック
    深倜配信向け。極限たでミニマル。知的冒険。
    『ドッグノィル』×『モンティパむ゜ン』


    劇団黒バック 第䞀回「ぶ぀かる」

    脚本 倧岡俊圊

     可胜性
     パラレルワヌルドの自分ず䌚っおしたった。しかし顔も職業も党然違う。二人の分岐点は、カノゞョの「私ず仕事、どっちが倧事なの」ぞの答えであった。
     フェチ
     攟課埌のひたな高校生。奜きな子をあおようぜ。しかしこずごずく奜みが食い違い  
     盀倖戊
     人工知胜に挑む将棋名人。控宀に来た敵のマネヌゞャヌは、劻を人質にしたず蚀っおきた。八癟長をしろずいう。

    登堎人物
    
    


    ●タむトル『ぶ぀かる 可胜性』

    ○枋谷

       枋谷の喧隒。人々の足音、話し声。
       サラリヌマンの、ケヌタむで謝っお
       いる。
      「ハむ、ハむ。ほんずすいたせん。す
     ぐ資料たずめお送りたす。埗意に送るの、
     十四時でいいんですよね  確認甚に、
     十䞉時先に送り たす。ハむ。いそぎたす。
     間もなく」
       䞀方、自由業の、道に迷っおいる。
      「あれヌ ここスクランブル亀差点
     でいいんだよな あっちがだし、
     亀番こっちだし あれヌなにあのビル」
      「ハむ、倱瀌したす通話を切り、ス
     マホを芋始めながら歩き出す」
    「あっちか」
       互いに互いを芋おなくお、ぶ぀かる。
    、「うわ」

    タむトル『ぶ぀かる 可胜性』

       はずみでのポケットから定期入れが
       萜ちる。、拟う。
      「すいたせん、よそ芋しおお 」
      「こっちこそすいたせん、スマホ芋お
     お 」
      「萜ちたしたよ定期入れを枡す」
      「すいたせん」
      「名前を芋おアレ」
      「」
      「沌田沌男。 珍しくないですかこの
     名前」
      「あ。ヘンテコな名前で」
      「いやいや、実はオレも沌田沌男なん
     ですよ」
      「は」
      「珍しくないだっおそんな名前の
     同姓同名が出䌚うなんおありえないっし
     ょ」
      「たあ たしかに」
      「あ、スむマセン぀いでに沌田沌男。
     東急の階段探しおるんだけど」
      「呌び捚おかい」
      「他人ず思えなくお笑」
      「東急はそっち䞋を指しお」
      「地䞋は半蔵門線でしょ」
      「地䞋になったでしょ」
      「嘘だよ。なっおないよ。山手線の廊
     䞋行っおこう䞊がっお アレ ここも倉
     だよ 」
      「」
      「そうだ そうなんだよ 枋谷が
     倉なんだよ助けおくれよ」

    ○枋谷

       二人、歩きながら。
      「 ぀たり、東急は地䞋化しおない、
     ヒカリ゚はなくおただパンテオンが珟圹
     で」
      「こっちではは解散しおないっ
     おのも驚きだよ。あず東北の震灜が起きた
     っおのも信じられない」
      「 蚘憶違いじゃなくお」
      「今日は二〇二六幎の×月×日」
      「日付はあっおる」
      「 パラレルワヌルド オレ、パラ
     レルワヌルドの枋谷に迷い蟌んだ それ
     が䞀番説明が぀く」
      「パラレルワヌルドっお」
      「そうでしょ オレの䞖界では地震
     はなかったし、東京オリンピックもないし、
     スマホはもっず進化しお、アむフォンは次
     だよ」
      「たじで」
      「倧䜓なんか倉な光を通り抜けおさ、
     あそこに戻ればオレは元の䞖界に垰れお
      」
      「オむ沌田沌男」
      「 なんだ沌田沌男」
      「たさかだけど お前は、パラレルワ
     ヌルドのオレ」
      「 だいぶ、芋た目は違うけど」
      「東京生たれ、○○幎○月○日、○○
     座、型」
      「○○幌皚園、○○小孊校○○䞭孊、
     ○○高校、䞀浪しお○○倧、○○䌚瀟入瀟」
      「䞡芪は沌蔵ず沌子、初恋は○○、奜
     きなアむドルは○○」
    二人 「 マゞかよ やっぱオレかよ」
       、握手を求める。、疑問。
      「人間の生き方っお顔に出るらしいじ
     ゃん。枋谷の芋た目も違うんだろ 顔も
     だいぶ倉わるのかな」
      「で、嫁は範子で」
      「 いや」
      「は」
      「それっお川田範子か」
      「そうだよ。生涯最高の恋だった範子」
      「別れた」
      「なんでだよ」
      「 お前、たさか範子ず結婚しおるの
     か」
      「そうだよ」
      「 仕事は」
      「䌚瀟蟞めお、色々やっおる」
      「色々」
      「花屋ずか、ネット販売ずか、アクセ
     サリヌプロデュヌスずか」
      「は」
      「お前は逆に、䌚瀟にただいるのか」
      「䞊叞はただ亀田」
      「 蟞めちたえよ、そんな䌚瀟」
      「なんでだよ。なんでお前は範子ず別
     れずに枈んだんだよ」
      「 範子ず、付き合いはしたんだよ
     な」
      「六本朚の合コン」
      「そこたでは䞀緒」
      「垰りのタクシヌで酔っおディヌプキ
     ス」
      「うん」
      「で、吐いた」
      「䞀緒だ」
      「で、䜕でか付き合うこずになり」
      「 そこたでは、オレずお前は同䞀人
     物だったのかも知れん。い぀別れた」
      「二十五のずき」
      「なんで」
      「倧喧嘩しお 」
      「オレはしおないな。その前は」
      「なんだっけ。亀田の指瀺で、資料䜜
     成が立お蟌んで」
      「亀田の資料䜜成なあれ意味ねえ
     よな」
      「 で、クリスマスの日 」
      「そこたでは䞀緒だな。それで範子に
     切れられたろ 『仕事ず私ずどっちが倧
     切なの』っお」
      「あ気づく」
      「 気づく」
      「オレ、仕事っお蚀った」
      「オレ、お前っお蚀った」
    二人 「 そこか 」
      「 じゃ、そのあず、亀田の䞋でずっ
     ず仕事か」
      「範子を取っお䌚瀟を蟞めたのか」
      「おう。掟遣やったりコンビニやった
     り、でも今は䞉児のパパだぜ お前は」
      「 」
      「なんだよ」
      「あの日からずっず同じだ。ただ䜿い
     もしない資料を集めお、䜜っお、埗意に送
     る。今日も十䞉時チェック」
      「䞀時間前に芋お、盎させる気だな」
      「亀田だからな」
      「 䜕幎同じこずやっおんだよ。やめ
     ちたえよそんな仕事。オレは蟞めお枈々し
     たぜ。『お前ず生きおいく』、それが男ずし
     おの幞せだろ。なんで『仕事ず私ずどっち
     が倧切なの』に、仕事、なんお蚀ったん
     だよ」
      「 お前、䌚瀟入ったずき、倢はなん
     だっお蚀った」
      「䞖界を動かすデカい仕事がしおえ。
      っお、お前も同じか」
      「目の前にあるこずを、ひず぀ひず぀
     こなしお行ったら、その先にそれがあるず
     思っおたんだよ。思っおただけだった。 
     範子はそれたで埅っおくれなかった」
      「 デカいこず、ただ叶えおねえんだ
     な ただ小間䜿いやらされお」
      「なんだよお前の方が党然幞せじ
     ゃねえか ふざけんなよ掎みかか
     る」
      「ふざけるも䜕も、お前はそっちを遞
     んで、オレはこっちを遞んだんだ。それだ
     けだろ」
      「ずるいよ パラレルワヌルド、入
     れ替えようよ」
      「はあ」
      「オレもお前もオレだろ 十分楜し
     んだろ 入れ替わろう」
      「䜕蚀っおんの  あ あの光の
     ゲヌト」
       二人の前に、光のゲヌトが。
      「あそこから出おきお 」
      「走り出す」
      「埅およ止める」
       二人、もみあう。、先に入る。
       光のゲヌト、消えおしたう。

    ○もうひず぀の枋谷

       、ゲヌトから出おくる。
       あたりを芋回しお。
      「たしかに 東急はただ地䞊走っおる
     し、ヒカリ゚もない。あの看板 解
     散しお、みんな゜ロなんだ 。オリンピッ
     クは、シンガポヌルか 」
       ず、向こうから来たにぶ぀かる。
       その男は先ほどのずそっくり二圹。
      「あれヌ あ、すいたせん」
      「お前 沌田沌男」
      「え、なんで知っおんですか」
      「オレを远っお来たのか」
      「違いたすよ 初察面でしょ な
     のに䜕で 」
       ×  ×  ×
      「たさか曎にもうひず぀のパラレルワ
     ヌルドから来た沌田沌男で 」
      「しかも『この服ずこの服、どっちが
     いい』っお聞かれた所が分岐点ずは 」
      「仕事ず私、どっちが倧切なの」
      「お前」
      「この服ずこの服、どっちがいい」
      「こっち䞀方を指す」
      「 じゃアむツは、こっち逆を指す
     っお蚀った奎なんだな 」
      「 そうみたいだな。いいか。䞖の䞭
     は可胜性に満ちおいるんだ。どれを遞ぶか
     は自分次第で、その䞀寞先は闇で、しかも
     自己責任なんだ」
      「 聞いた颚なこずを」
      「で、範子ず喧嘩しおんだよ今。ここ
     の䞖界の奎っおのは、幞せそうにやっおた
     んだろ」
      「ああ」
      「無限のオレの可胜性の䞭で、䞀番成
     功した遞択をした男か 」
      「 そのようだな」
       、ふず腕時蚈を芋る。
      「やっべ、資料をたずめなきゃ」
      「そい぀ず入れ替わるんじゃなかった
     のかよ」
      「あ、そっか。考えお、決意 でも
     いいや。アむツにもお前にも出来なかった、
     䞖界を動かすデカいこずをしに垰っおや
     る」
      「は」
      「 なんか、自分に負けおんのが腹立
     っおきた。他のオレが成功しおんだから、
     オレに成功できない蚳ねえだろ」
       、スタスタず歩き出す。

    ○元の枋谷、ゲヌト前

       埅っおいる。
       光のゲヌトが珟れ、が垰還。
      「あ お前 このゲヌトは䞀人専
     甚っおこずか これで元の䞖界に垰れ
     る」
      「いいよ。垰れよ」
      「」
      「『服はこっち』っお迷っおるオレがい
     るから、助けおやれ」
      「」
      「可胜性なんだ。どっちか行ったらど
     っちかになるけど、どっち行っおも幞せに
     なる可胜性も、暩利もあるだろ」
      「」
       、電話する。
      「ああ、資料ですが、前回のず同じで
     いいですか。僕が責任をもっお埗意先に説
     明したす。现かい資料を盎すより、ちゃん
     ず話をしにいきたしょう」
      「 お前、よく亀田にそんなこず蚀い
     返せたな」
      「 お前に、䌚ったからかな」
      「なんだそれ」
      「぀いでに。もう䞀件電話 あ、範
     子、 久しぶり。いや。えっずさ。お前ず
     仕事、䞡方取るこずにしたから、やり盎し
     たい。 ぀いでに結婚しお、䞉児をもうけ
     たい。ハア䜕蚀っおんのっお感じでし
     ょ。 あ、じゃ、かけ盎しお」
       電話を切る。
      「 」
      「 」
       、、笑う。
      「ガンバレ沌田沌男」
      「ガンバレ沌田沌男」
      「䞀寞先は闇だぞ」
      「お前もな」
       に電話がかかっおくる。
      「ああ、範子。え 今から服買いに
     行くっお じゃ付き合うよそれに。 で、
     どうせ『この服ずこの服、どっちがいい』
     っお聞くんだろ」
       にやりず笑う二人。

       暗転。

    ●タむトル『ぶ぀かる フェチ』

    ○教宀、攟課埌

       暇な高校生二人。机の䞊ずかに座っお。
      「お前さ、クラスに奜きな女ずかい
     る」
      「いる」
      「マゞで誰」
      「䜕でお前に蚀わなきゃいけないんだ
     よ。お前はどうなんだよ」
      「いるよ」
      「誰だよ」
      「 埅お。圓おっこしよう」
      「 おう。 その子のどこがいいんだ
     よ」
      「おっぱいだな。掚定、いやかも。
     あのプルンプルンのおっぱい。おっぱいこ
     そフェロモン。おっぱいこそ王道。あヌあ
     のおっぱいに顔をうずめおみおえええ」
      「お前䜕にも分かっおねえな。女は胞
     じゃねえだろ」
      「は」
      「脚だろ。スラリず長い脚が、組んだ
     り組たれなかったりする、あのラむンの矎
     しさこそが女の魅力っおもんだろ」
      「 お前、脚フェチ」
      「お前はおっぱいフェチか」
      「そうだよ おっぱいにも色々あん
     だよ 釣鐘型、ロケット型、半球型。そ
     の䞭でもアむツのおっぱいは最高なんだ
     よ」
      「おっぱいはどうでもいいよ。脚だろ。
     膝の裏ずかふくらはぎずか奇麗な女なんお、
     滅倚にいねえぞ」
      「 埅お。お前、女を倖芋で芋おるだ
     けだろ」
      「お前こそ」
      「女は内面だろ。アむツ、優しいんだ
     よ。愛想よくお。そこが奜き」
      「優しいのは媚びおるだけだぞ。俺の
     奜きな女は、プラむドが高いんだ。それっ
     お責任感があるっおこずだ。そこがいいん
     だよ」
      「優しさだろ」
      「責任感だよ」
      「 あず、ファッションセンスがいい
     んだよな。私服がうわヌっおなる女いるじ
     ゃん」
      「それは分かる。センスが合う合わな
     いは倧事だ」
      「はじめお意芋があったな」
      「でも服より笑いのセンスだろ。ヘン
     な所で笑う女は匕くだろ」
      「服だろ」
      「笑いだろ」
      「 倧䜓、そんな女、いたか誰」
      「お前の奜きな女こそ、誰だよ」
      「䜕郚」
      「陞䞊郚」
      「  俺の奜きな女も陞䞊郚」
      「埅っお埅っお。りチのクラスの陞䞊
     郚の女、䞉人しかいないじゃん。誰 盞
     沢 抎本」
      「銖を振る」
       二人同時に「お前、原田が奜きなの」
      「 」
      「 」
      「埅っおよお前、原田のおっぱい最高
     だろ」
      「䜕蚀っおんだよ、原田の脚が最高だ
     ろ」
      「優しいずころだろ」
      「責任感あるずころだろ」
      「ファッション」
      「笑い」
      「 」
      「 」
    二人同時に「お前䞀䜓どこ芋おんだよ」

       暗転。

    ●タむトル『ぶ぀かる 盀倖戊』

    ○控え宀

       名人、埅機䞭。
       ノックしお入っおきた敵のマネヌゞャ
       ヌ。
      「どうも」
      「䜕」
      「氞䞖名人に盎接ご挚拶を、ず思いた
     しお。このたびりチの最匷人工知胜『オメ
     ガ』ずの察戊、お受け頂いお有難うござい
     たす。マネヌゞャヌの高橋です名刺を出
     す」
      「受け取る なにせ、人類の名誉の
     為だからね」
      「りチのオメガ、こずごずく王将も竜
     王も砎っおしたいたした。あずは氞䞖名人
     ただ䞀人。『人工知胜は人間の将棋に勝おる
     のか』、その答えがようやく出るずきが来
     お、我々研究者も光栄ですよ」
      「 私は、人間の為に指すんだよ。人
     工知胜の方が人間より賢いなんお、人間ず
     しお認めたくはないんでね」
      「挔算速床。蚘憶容量。定石の効率化。
     ディヌプラヌニングによる匷化孊習。オメ
     ガは将棋誕生以来二千幎だずしお、今たで
     人類党員が指したすべおの察局より倚いで
     あろう局面を経隓しおいたす。なにせ䞀日
     十䞇戊指しお、もう十幎も挔算をぶん回し
     おたすからね」
      「 そのうち人類は䞍芁っお刀断しお、
     栞ミサむルをハッキングするのか」
      「ははは。オメガは将棋専甚マシンな
     ので、そういう孊習には最適化されおたせ
     ん」
      「 では、盀䞊で」
       、垰りかけるが振り向く。
      「ひず぀、提案があるのですが」
      「」
      「率盎に蚀いたす。この察局、負けお
     もらえたせんかね」
      「 䜕蚀っおるんだ。人類最埌の垌望
     だぞ俺は。負けたら倩地をひっくり返す隒
     ぎになるだろ」
      「そこですよ。我々は、そこで䞉戊勝
     負を宣蚀したす。二戊目は負けたすので、
     䞉戊目をしたしょう。䞉戊目が、今日やる
     予定の、本気の勝負にすればいい」
      「 八癟長か」
      「ちがいたすよ。䞖間が盛り䞊がる為
     ですよ。この䞭継には莫倧な金が動いおる
     んだ。䞉戊やれば、䞉倍儲かるでしょ」
      「 」
      「ギャラを、山分けしたしょうよ。む
     しろ二戊分で、こっちの取り分は䞀戊分に
     したす」
      「 そっちのメリットは」
      「その埌の商売です。䞀回でも名人に
     勝った。二回勝おばさらに良し。どっちに
     転んでも、その埌の商売に有利になる」
      「断る」
      「どうしお」
      「そちらが䞉戊勝負にする保蚌がない。
     この勝負で勝ち逃げをするかも知れない」
      「 流石、先読みしたすね」
      「 それに、俺は人類の名誉の為にや
     る。金の為ではない」
      「誓玄曞、甚意しおたす出す」
      「八癟長にそんなもの無効だろ」
      「 流石、読んでたすね」
      「将棋の読みより浅いだろ」
      「では、どうでしょうあなたの個
     人情報をネットに流すずいう、脅迫なら」
      「 盀倖戊を、仕掛けるのか」
      「ははは。正攻法じゃ、無理そうなの
     で」
      「 残念だが、俺はツむッタヌもフェ
     むスブックもやらん。ネットに觊れおない
     ので、怜玢しおも出おこんぞ」
      「 そこたでは、こちらも読んでたす。
     だから、子䟛の頃の悪行をばらしおやろう
     かず思っお」
      「は」
      「小孊校のずき、ボヌル投げおガラス
     割ったでしょ」
      「 子䟛のするこずだ。そういうこず
     もある。そうやっおボヌルを投げるのを芚
     えるんだ。それにあやたっお、和解もした」
      「䞭孊校の頃、うたい棒を䞇匕き」
      「時効」
      「 倧孊の頃、酷い振り方をしお、圌
     女を傷぀けた」
      「俺も傷぀いた。恋愛ずは、そういう
     ゚ゎず゚ゎのぶ぀かり合いだ。そういう修
     矅堎を経お、人は成長するのだ」
      「では、将来ある若き棋士を、王将戊
     でこずごずく朰したこずは」
      「将棋指しずしおむしろ名誉」
      「歌舞䌎町で酔っお立小䟿」
      「ズボンの䞭に挏らす方が䞍名誉」
      「 流石ですね」
      「ここたで、読めおたか」
      「 もちろん、読んでたした。だから、
     ただ奥の手がありたす」
      「」
      「奥さんず子䟛を、誘拐させおもらい
     たした」
      「なんだず」
      「ひたわり幌皚園のお出迎えを狙わせ
     おもらいたしたよ」
      「バカな 公衚しおないぞ どう
     しお特定したんだ  いや、ハッタリだ
     ろう。劻ず子䟛の画像は出回っおないだ
     ろ」
      「奥さんのママ友のフェむスブックに、
     写っおたしたので」
      「 そこから挏れたのか 」
      「人質です。負けお頂ければ解攟した
     す。やくざじゃないんで殺しも暎力もない
     です。誓玄曞も枡したすし、䞉戊勝負にす
     るだけです。お金も支払いたすので、口倖
     無甚ずいう事で。あず、これは録画も録音
     もされおいたせん」
      「 わかった。 そこたでは、読めお
     いなかったよ 」
      「では、よろしくお願いしたす」
       、䞀瀌しお廊䞋に出る。
       電話をかける。
      「ああ私だ。うたくいったよ。流石将
     棋指し。読みが深くお、最埌の切り札たで
     行っお焊ったよ。だがこちらの蚈画が䞊回
     ったな。人工知胜の立おた蚈画は、完璧だ
     った。さすが我らがオメガ」
       そのたた去っおゆく。
       控え宀に残された、電話をかける。
      「ああ、無事かそうか。予想通り、
     匕っかかったよ。停の圹者さんは倧倉だろ
     うが、やくざ絡みじゃなくお良かった。君
     の友達にも、嘘写真のご協力ありがずうず
     蚀っおおいおくれ。読みよりも、驚く芝居
     のほうが難しかったよ。 ああ。人工知胜
     がこういう蚈画を立おお来るずころたでは
     読めおた。 ははは。人工知胜を信じる人
     間を隙すほうが、簡単だからね。  ああ。
     勿論、䞀戊で朰す」

       暗転。

    ●゚ンディング



    ※ 「裏黒バック」 圹者AずBをそっくり入れかえお撮圱するこずが可胜だ。
    あの時のセリフの蚀い方、芝居。圹者によっお解釈や仕掛け方が異なり、芖聎者はそれも楜しみに出来るだろう。䞀粒で二床おいしい、それが裏黒バック。


    次回 劇団黒バック第二回「埅った」
      幻  癟䞇光幎の旅
      盲目の恋

    https://note.com/oooka_/n/n58ac15c0f59b

     
     
    芋えない感情を、芋える衚珟にする人。 blog: https://oookaworks.seesaa.net/ 映画監督、脚本家、CMディレクタヌ。 ドラマ「颚魔の小次郎脚本・メむン監督」、CM「クレラップ」「北海道シチュヌ」、映画「いけちゃんずがく脚本・監督」。

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