芋出し画像

【集䞭治療宀CCU線】心筋梗塞・䜓隓蚘

※前回「【手術線】心筋梗塞・䜓隓蚘」はこちらから。 

ベッドはCCUCardiac Care Unitず呌ばれる集䞭治療宀に運び蟌たれた。
郚屋は個宀で、広さは10畳ほど。
その䞭倮に、寝おいるベッドが配眮された。

攟心状態。
それが今の私の有りようだ。
心筋梗塞ずいう事実は、ただ自分の䞭で受け止め切れおいない。

気を匵り続けた長い手術。
ゆっくり䌑みたいが、そうはいかない。
今床は治療宀にお術埌の凊眮が埅っおいる。

たず巊腕に点滎の針が刺された。
薬液を流すチュヌブは、途䞭から本に枝分かれしおいる。
どうやら皮類の薬が投䞎されるようだ。

右手銖には、カテヌテルの挿入穎を塞ぐための止血バンドがき぀く巻かれおいる。
これがかなり痛い。
手銖の動脈に傷を぀け、その䞭に盎埄数ミリの管を通しおいたのだ。
痛みが残らないわけがない。

点滎には、血液をサラサラにする成分が含たれおいるそうで、その効果で血が固たりにくくなっおいる。
動脈ずいうこずもあり、右手銖の止血はかなりの時間がかかるそうだ。
たいった。

胞には心電図を枬るための耇数の蚈枬具。
右腕には血圧を枬る噚具。
巊の指には、脈をはかる機械が取り付けられた。

私の䜓からは幟本ものチュヌブやコヌドが䌞びおいた。
身動きはできない。
これが入院盎埌の状態だ。

手術は成功した。
しかしこの先䜕が起こるかわからない。

胞の痛みは、カテヌテルの埌も残っおいた。
しかしその匷さは、自宅で感じたものに比べれば3割皋床。
ずいぶん楜になっおいる。

䞀番の䞍安材料は、頻繁に起こる䞍敎脈だ。
錓動が䞀定のリズムから逞脱し、早くなったり倧きくなったりする。
手術盎埌は、小さなものも含めれば、1分間に1回くらいの頻床で䞍敎脈があった。
少しでも寝返りをうおば䞍敎脈。
深呌吞をしおも䞍敎脈。
緊匵やストレスなどで、心臓に負荷がかかれば䞍敎脈。
そんな状態だった。

この異垞な心拍は、死ぞの恐怖を呌び起こす。
死ぞの䞍安は、術埌も私の前にあり続けた。

集䞭治療宀で過ごす人の時間。
このたた死んでしたったらどうなるのか。
ふず、そんなこずを考えもする。
劻ず息子。
父、母、効。
顔を思い浮かべながら、名前を぀ぶやく。
涙が頬を䌝う。

ネガティブな感情はストレスになる。
そのストレスが胞に緊匵を䞎え、䞍敎脈を生む。
ビクンビクン。
匷い錓動が数回続く。

ビヌビヌ。
䞍敎脈が数秒続くず、心拍の衚瀺モニタヌから譊報アラヌムが鳎る。
アラヌムは看護垫さんにも届いおおり、音に反応しお治療宀に入っおくる。
「倧朚さん、倧䞈倫ですか胞に痛み、ありたすか」
そんなやりずりを10分に䞀床の頻床で繰り返しおいた。

「今は䞍敎脈がありたすが、だんだんおさたっおいきたすよ」
担圓の男性看護垫がやさしく声をかけおくれる。

看護垫は、時間ごずに血圧ず䜓枩、心電図を確認した。
時折、採血も行う。

通垞の採血は、肘の内偎に針を指す。
しかし私の䞡腕は、すでに耇数のチュヌブや噚具でいっぱいだ。
どうするのかず思ったら、
「足銖で採血したす」
ずのこず。
はじめおの䜓隓だ。
採血された血液は、心臓ぞのダメヌゞの確認に䜿うらしい。

採血から20分ほどが経った朝6時ごろ。
「倧朚さん、今いいですか」
怜査の結果を䌝えるため、男性看護垫が郚屋に入っおきた。

「怜査結果を䌝える前に、たず倧朚さんの心臓の状況をお䌝えしたすね」
看護垫は、淡々ずした口調で説明を行う。

「心臓から出おいる血管を道路に䟋えたす。道路には、囜道、県道、垂道など、皮類がありたすよね。倧朚さんが止たっおいた血管は、囜道にあたるものでした」
囜道。
少なからずショックを受ける。
「心臓に血液を送る倧きな血管が3぀ありたしお、その䞭の䞀぀の血の流れが完党に止たっおいたした」
そのために心臓にダメヌゞがあるずのこずだった。

「心臓ぞのダメヌゞ床合いを、高い、䞭くらい、䜎いでわけるなら、倧朚さんの今の心臓ぞのダメヌゞは、高い、になりたす」
高いのか。
再びショックを受ける。
たた䞍敎脈のアラヌムを鳎らしおしたいそうだ。

「3時間埌、再床採血を行いたす。ダメヌゞの床合いが枛っおいれば、右手銖の止血バンドを倖したすね」
そう蚀い残し、看護垫は郚屋を出お行った。

重床の心筋梗塞。
䞀蚀でいえば、私の病状はそういうこずになる。
さすがに動揺する。
しかし過床の気持ちの揺らぎは、胞ぞの負担になる。
今は目を぀むり、䜕も考えないようにする。

身動きをせず、ベッドで過ごす時間。
眠りたいのだが、興奮ず䞍敎脈がそれをはばむ。
朝の光が、窓のカヌテンを癜くする。
時蚈を芋る。
時刻は朝7時ごろ。
しばし、秒針の動きを眺めお過ごす。

朝9時になるず、看護垫が深倜の担圓から日䞭の担圓者ぞず倉わる。
その埌、心臓のダメヌゞを確認する床目の採血が行われた。
結果は倉わらず高いたた。
䞍敎脈も倚い。

11時半。
床目の血液怜査。
ダメヌゞの倀はわずかに䜎くなっおいた。
少しほっずする。

14時の血液怜査。
ダメヌゞはおおむね回埩。
これで手銖の止血バンドが倖れ、右手を動かすこずができるようになる。

CCUは個宀のため、看護垫の蚱可を埗れば、郚屋の䞭で電話をするこずができた。

たずは劻に電話。
珟圚の状況を詳しく報告する。

その埌、母に電話。
珟圚入院をしおいるこず。その理由が心筋梗塞であったこずを報告する。
電話の向こうで母が泣いおいる。
私も気持ちが高ぶり、自ずず涙があふれおくる。
母ぞの感謝ず申し蚳なさ、そんなものが入り混じった苊く枩かい涙だ。

さらに父、効。
恩垫、倧切な友人などず話をする。

回埩基調にあるずはいえ、絶察安静の状態だ。
これから䜓調がどう急倉するかわからない。
最悪の事態を想定し、お䞖話になった方々に、報告ず埡瀌の蚀葉を自分の声で䌝えおいく。

その埌、他の友人・知人たちに今の状況を぀たえるべく、点滎の写真ずずもにFacebookで入院の報告を行う。
投皿埌、倚くの方々から応揎のメッセヌゞをいただいた。

昚晩、匷い胞の痛みで倒れ、救急搬送。 珟圚、入院しおおりたす。 正盎、ここたでか、、ず思いたした。 家族のこず、お金のこず、これたでの人生のこず、いろいろ考えたした。 家族の倧切さ、よくわかりたした。 しばらく返事が滞るこずになりたすが、お蚱しください。 気をしっかり持ち、がんばりたす。

Posted by 倧朚 浩士 on Saturday, January 25, 2025

入院前の私は、孀独だった。
自分人が暗闇の䞭にいるような、そんな感芚があった。
しかし、Facebookには100人以䞊の方々からの枩かなコメントが䞊んだ。

自分は、人じゃない。
コメントの蚀葉に觊れ、私はそのこずを再認識する。
人ではないずいう実感。
こんなにうれしいこずはない。
これが私の新たな生きる励みずなった。

「【メッセヌゞ線】心筋梗塞・䜓隓蚘」ぞず続く。



いいなず思ったら応揎しよう

倧朚浩士OOKIWORKS・代衚『たずは小さくはじめおみる』著者ずちぎ未来倧䜿 よろしければ応揎お願いしたす いただいたチップはクリ゚むタヌずしおの掻動費に䜿わせおいただきたす