
家づくりの外壁はこう選ぶ|5年後に差が出る判断基準を解説
家づくりに関わり続けていると、
「これは少し危ういな」と感じる瞬間があります。
そのひとつが、外壁の選び方です。
ショールームで、
数十センチ四方のサンプルを見ながら、
「これ、いいですね」
と決めていく。
一見、合理的に見えますが、
実はここに大きな落とし穴があります。
プロが感じる、家づくりの違和感2つをご紹介します。
違和感①:外壁は“時間で別物になる”
外壁は、屋外にさらされ続ける素材です。
当然ですが、
5年後・10年後で見え方は大きく変わります。
特にわかりやすいのが木材です。
直射日光に当たれば、わずか1年でも色は抜けていきます。
サンプルは“完成直後の姿”しか教えてくれません。
でも、住まいはその後何十年も付き合うものです。
だからこそ必要なのは、
「時間を経た本物を見ること」
です。
住宅地を歩いてみてください。
少し古い家ほどヒントになります。
「この外壁、いいな」と感じたら、
それが“時間に耐えた選択”です。
違和感②:小さなサンプルは、ほぼ別物
もうひとつの違和感は、サイズです。
外壁は建物全体を覆う、
非常に大きな面積の要素です。
一方、手元のサンプルはほんの一部。
この差によって起きるのが、
いわゆる面積効果です。
小さいと落ち着いて見えた色が、
実際に張ると
「思ったより明るい」
「少し派手だった」
と感じることは、現場でもよくあります。
実際の設計現場では、
最終的に現地で色を確認しながら施工することもあるほどです。
つまり、
プロでもサンプルだけでは判断しきれない。
それが外壁です。
では、どう選ぶべきか
結論はシンプルです。
現物を見ましょう。
・5年、10年経った外壁を見る
・できれば複数の住宅地を歩く
・「いいな」と思った建物を記録する
そして、
「この色、何だろう?」と逆算していく。
この順番の方が、圧倒的に失敗しにくいです。
まとめ
外壁選びで大切なことは、たった2つです。
① 外壁は劣化する素材
→ 実際に風雨にさらされた状態でしか判断できない
② 外壁は面積が大きい
→ 小さなサンプルでは、本当の見え方はわからない
だからこそ、
完成写真ではなく、“時間が経った実物”を見る。
それが、後悔しない選び方です。
皆さんの家が、より良いものになりますように。
いい家づくりを!
以上、1級建築士夫婦のちょこ旅でした。
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